2008年10月22日

夏草の賦

〜拍手のお返事〜
0:33/橘文月さまへ>
『クローバー』を無事に手に入れることができたみたいで、何よりでございました♪
けれど、周りにある本がどれも過激なものばかり、とはなかなか厳しい…アニ○イトには一迅社コーナーがあり百合姫コミックスもそちらに並んでいますので、さすがにそんなことはないのでした…。
百合ん百合んはともかく、その返しかたは何だかすごいことですね…。
いえいえ、同人誌にも百合な良作はございます…昨日紹介したものの最後の作品のサークルさまなど、よいものかと♪
過激な作品が悪いとは言わないのですけれど、やはりそれよりも個人的には…もうこのあたりは個人の好みなのでしょうか。
『百合姫』については藤枝雅さまが『EPITAPH』みたいなことになっても、おそらく私は見限れないのでしょうね…って『EPITAPH』もまだ消滅すると決まった話では…。
本当に、色々な意味で『サウンドステージX』には期待いたします…と、お風邪が流行っているとのことで、どうかお気をつけくださいまし、です。


こちらが公式サイトとなる『アオイシロ』のPC版発売決定記念と『アカイイト』発売4周年記念ということで『青城女学院放送室』がスペシャル編がこちらで再開されておりましたね♪
また『コクジョウ』の期間限定ダウンロードもできる様になっていましたけれど、正直に言ってこちらは特に興味なかったり…。


先日の日誌での『クローバー』のレビューの最後に触れた「百合」と「ガールズラブ」の言葉の違いが云々についてですけれど、私の知っている類似の言葉として他に「エス」という表現があります…と、昨日の日誌のコメントで触れたのですけれど、少々古すぎる表現のだったりしますのでそんな言葉ははじめて聞いた、というかたも少なからずいらっしゃいそうでした(何)
エスというのは「sister」の頭文字から取った言葉で、女子校での上級生と下級生との恋愛のことをいいます…戦前から使われていたそうで、おそらくこうした表現の中では一番古いものかと思われ…?
私も持っている吉屋信子さまの大正文学『花物語』などがエスと呼ばれるものの見本で、百合の原点…とか『百合姉妹』か『百合姫』で特集されていた百合の歴史に書かれていた記憶があったのですけれど、昨日『百合姉妹/百合姫』を全号ぱらぱらっと確認した限りそうした記事を確認することができませんでした…。
ぱらぱらっと見ただけですので見落とした可能性があります…どなたかご存じのかたがいましたら、何号の何ページにあったと教えていただけるとありがたいです…(何)
ともかく、昔は百合のことをそう表現したということで、大正ロマンの時代から百合は親しまれていたわけです♪

上記のことから昨日は『百合姉妹/百合姫』をぱらぱらっと全号目を通したのですけれど、『百合姉妹』から『百合姫』の初期の頃まではコミックだけではなく小説や色々な企画も組まれていたのでしたね。
最近は分厚いですけれどコミックばかりですし、コミックも悪くはないのですけれど、それ以外の企画というのもほしいものです(いつの間にやら『ユリム童話』や『百合×ユリ見聞録』に『森奈津子の百合道場』さえも姿を消しておりますものね…)
あと、『EPITAPH』がなくなるのは論外ですけれど、以前いらした執筆陣にまたいらしていただきたくもなりました…具体的に言えば、せめて日輪早夜さまだけでもまた登場させてください、そしてかのかたのコミックをぜひ出してください!
でも、日輪早夜さまは先日読んだ『百合姫』第14号にいらした夏猫さまみたいに忘れた頃に登場しますから、毎号ひそやかに期待…最後に登場したのは以前の第12号でしたっけ…。


では、昨日読んだ小説のレビューをば♪
四国のお話…
□夏草の賦(上・下)
■司馬遼太郎さま
 ○イラスト評価:―(評価不能)
 ○内容評価:★★★★☆(3.5)
 ○百合度評価:☆☆☆☆☆(0.0)
 ○総合評価:★★★★☆(3.5)

こちらは小説になりますけれど、百合とは全くかけ離れた作品…って、作者のお名前で解りますよね。
作者さまが歴史小説の重鎮である司馬遼太郎さまであるということからも解るとおり、こちらは戦国時代を描いた歴史小説となります。
以前読んだものなどと同様に家にある作品で、昔にも文庫版でないほうを読んだ記憶があるのですけれど、最近少し読み返したくなりましたので読み返したわけでした。

この作品の主人公は、戦国時代に四国を統一した長宗我部元親でございますね…この作品では「長宗我部」が「長曾我部」になっていますけれど、どちらが正しいのでしたっけ。
この作品を読み返したくなった理由は、以前教えていただいたこちらのweb小説『十河抄』が同じく戦国時代の四国を舞台にした、けれど、長宗我部氏と敵対した十河存保のお話だったから…十河存保は私が戦国時代で小田原北条氏と並んで大好きな大名家である三好氏の一族で、三好氏を最後まで支えた武将となります。
長宗我部元親を主人公にしたこちらの作品にも十河存保が出ておりましたので、読んでみたわけで…けれど、敵対した関係ということもあり必要以上に悪役にされていたのが残念…(けれど有能な武将ではあった、とされていたのが一安心です)

ともあれ、内容としては元親が土佐、そして四国を統一するものの、織田信長、ついで羽柴秀吉といった中央を制する者に圧迫され、最後は秀吉に屈服して、そして九州の島津征伐の先鋒に送り込まれて悲劇を迎える…というものですね。
九州の戸次川の戦いでは十河存保も戦死し、元親も期待を込めていた長男の信親も戦死してしまうわけですけれど、全ては仙石秀久という無能な武将のせいで…嘆かわしいことです。
信親の戦死後、元親は生きる気力を失ってしまって後継者争いを引き起こして長宗我部氏滅亡の要因を作るのですけれど、十河存保の戦死といい、全ては仙石なる武将が悪いわけで…全く(何)

ともあれ、当然のことながら百合要素の全くない作品ですけれど、百合度評価がマイナスになっていなかったのは、元親の妻である菜々さん視点の場面が結構あったからでしょうか。
最後は悲劇的な終わりかたとなってしまい、また羽柴秀吉を美化しすぎの感もありますけれど、普通に面白い作品かと…ちなみに同じ作者で元親の後を継いだ盛親を主人公にした『戦雲の夢』という作品もあったりして、そちらも今一度読み返してみましょうか…。
…秀吉旗下の仙石に痛い目に遭わされた長宗我部氏が大阪の陣で豊臣方に組して滅亡とは、歴史の皮肉…さらに言えば十河存保の息子も同じく大阪の陣で豊臣方に組して戦死しておりますものね…。
って、百合な小説を読まずにこんな小説を読んで、某作品の元病弱少女が池波正太郎好きなものに通じる様にも見えてしまいますけれど、あちらは時代小説でこちらは歴史小説ですのであしからず(何)