2009年04月21日

ゆゆ式

先日読んだコミックのレビューをば♪
タイトルの意味は…?
□ゆゆ式(1)
■三上小又さま
 ○イラスト評価:★★★☆☆(2.7)
 ○内容評価:★★★★☆(3.7)
 ○百合度評価:★★★☆☆(3.0)
 ○総合評価:★★★☆☆(3.3)

これは先日『すっごい!アルカナハート2』などとともに購入をしたもので、何となくよさそうでしたので購入をしたものとなります。
コミックスとしてはもう何冊買ったか解らないくらいのまんがタイムきららコミックスとなりますね。

内容としては、とある高校にある情報処理部に所属する3人の女の子の日常を描いた4コマ、となるでしょうか。
情報処理部とは就職活動をサポートするための主にパソコンを用いた研修を目的としていた全うな部活だったそうですけれど、それはもう昔の話、今では部長さんの気紛れなテーマをネットで調べるだけの部となってしまっております。
部員はどうやら3人だけみたいですね…幽霊部員の結構いそうな部に見えますので、実際の人数は解りませんけれども。

部長の日向縁さんはお名前を「ゆかり」と読み、表紙の右側にいる黒っぽいやや長めの髪をしたかたですね。
見た目どおりほんわかとした感じの性格ですけれども、結構おバカなかたですね…設定ではお金持ちらしいですけれど、あまりそうした描写はないかも?
他の部員としては、まずは野々原ゆずこさんがいらっしゃり、表紙の真ん中にいらっしゃる短い髪のかたですね。
こういう3人組の作品でよくいらっしゃるおバカなタイプのかたですけれど、そう賑々しいというタイプでもなく、どうでしょうか…『スト魔女』の芳佳さんをおバカにした感じかも?
やっていることやいっていることはおバカなのですけれど、頭自体はいいみたいでテストの点数などはずいぶんよいです…先日読んだ『はなまるべんと!』のあやめさんみたいなギャップですね。
要するに部員3名中2名はおバカですので、残り1人は自然とまともでしっかりした突っ込み役となります…表紙の左側にいらっしゃる檪井唯さんですね。
縁さんの幼馴染らしく、ぱっと見ショートヘアの女の子に見えてしまうのですけれど、結構髪は長め…基本的に上に書いた様な役回りで、縁さんとゆずこさんのことを「アホ」とよく言っておりますね(いえ、本当に「アホ」なのですが)
そんな愉快な3人の織り成す平凡ながら楽しい毎日ですね…個人的には唯さんが好きでしょうか♪

登場人物はこの3人のほかには、顧問の先生が出てくるくらいでしょうか。
基本的に放任主義のかたな若い女の先生ですけれど、ほんわかとしたのんびりとした、でもしっかりとしたかたで、よい先生です♪
3人には「お母さん」なんて呼ばれていますけれど、あながちよい表現かもしれません♪

作品のタイトルの意味はよく解りませんけれど、メインキャラ3人の名前が全て「ゆ」からはじまることが何か関係していそう?
ゆるい、あるいはゆったりした内容だから、という意味もありそうな気も…?
タイトルをはじめて見たときは東方Projectの西行寺幽々子さまを思い浮かべてしまいましたけれども、関係ありません…でも、縁さんや先生はどことなく幽々子さまな雰囲気もありますね♪

イラストのほうは悪くありません。
百合的には特にカップリングなどはありませんけれど、なぜかほのかに感じさせます…2人のおバカさんがどことなくその気がありそうだからでしょうか♪
ともあれ、まんがタイムきららコミックスによくあるタイプのほんわかのんびりコメディ4コマといえばそうなのですけれど、個人的には結構好きな作品ですね♪
ごくごく稀に微妙なネタがあるものの気にするほどではありませんし、安心して楽しんで読めますし…これは、ちゃんと第2巻が出ますよね?(出なければ暴動です)

しかし、こうしてきらら系(の外れでない)コミックを読むと、どうして以前読んだ『けいおん!』がアニメ化をしてさらに結構な注目を集めるまでに至っているのか、やはりよく解らなくなってきてしまいます。
いえ、けっして『けいおん!』が悪い作品といっているのではなく、良作ではあるのですけれど、今回読んだ『ゆゆ式』など、他のきらら系コミックと比較して特に抜きん出た作品とは思えないのですね…(でも、『けいおん!』第2巻の内容評価3.2は過小評価な気が…3.5でしょう)
確かに登場人物は澪さんと梓さんを中心によい感じのかたですけれど、それだって他作品にも同じくらい素敵なかたが登場する作品は結構ありますし…舞台が珍しいかもですけれど、それも以前読んだ『うらバン!』などもありますから。
と、けっして私は『けいおん!』が嫌いなわけではなく、好きな部類に入りますのであしからず…ただ、今の現象が本当に不思議で気になるだけなのです。
以前読んだ『かなめも』もアニメ化ですけれど、これにしても『けいおん!』にしてもコミックの第2巻が出ないうちにアニメ化決定でしたから、連載されている雑誌のほうでよほど人気が高かった?(それでも同期のアニメである『咲』『クイーンズブレイド』より『けいおん!』アニメが注目されているのは不思議…『クイーンズブレイド』のほうが知名度は高そうですし)
個人的には、好きな作品ほどあまりアニメ化になってほしくない、注目されてもらいたくない、という気持ちがあったりしないこともなく…だって、あまり注目されると変な同人誌などが出やすくなってしまったりと、弊害が多すぎるではないですか…(『けいおん!』がそんなことにならないことを願います)
ともあれ、『けいおん!』にしろ『咲』『クイーンズブレイド』にしろ、『かなめも』『GA(notギャラクシーエンジェル)』『ささめきこと』にしろ、アニメ化をしたからには原作を破壊しない良作になることを願っております…できればDVDを買いたいと思うほどの出来であればよろしいのですけれども…。
…きらら系のアニメ化ならまず以前読んだ『三者三葉』あたりからでは、と思っていたのですけれど、見事に外れてしまいましたね…。