2009年08月13日

PUREまりおねーしょん

先日読んだコミックの感想です。
新装版です
□PUREまりおねーしょん(1〜3・新装版)
■高木信孝さま
 ○イラスト評価:★★★☆☆(3.0)
 ○内容評価:★★★★☆(4.0)
 ○百合度評価:★★★★☆(4.0)
 ○総合評価:★★★★☆(3.8)

これは過日『百合姫S』などとともに購入をしたもので、百合姫コミックスということもあり購入をしたものとなります。
ということでコミックスとしては百合姫コミックスとなりますけれど、これは百合姫系の雑誌で連載された作品ではなく、かなり前に電撃コミックスにて出た作品の新装版となります。
以前読んだ『あずまんが大王』といい、こちらも電撃コミックスでかつて出た作品が別の会社のコミックスにて出た、というものでございますね。
作者は以前読んだ『カシオペア・ドルチェ』などを描かれた、そしてアニメにもなった『ココロ図書館』の作者でもある高木信孝さまでございますね(「高」の字は旧字体なのですけれど、文字化けの可能性があるのでこちらで…)
先日読んだ作品でアンドロイドが出てまいりましたので、ふとこの作品を思い出しました(タイプは全く違うのですけれど、ね)

内容としては、高校へ通うことになったアンドロイド、紅葉あのんさんの物語でございますね。
一応人間と交流して…という実験の面もあるみたいで、そうした系統の物語としては以前読んだ『のののリサイクル』がございましたけれど、『のののリサイクル』のののちゃんがアンドロイドであるという事実をクラスの皆さんにも公開しているのに対して、こちらのあのんさんはそのことを隠して、普通の人間の女の子として学校に通っております。
これは色々理由がございますけれど、ののちゃんが小学生なのに対してあのんさんは高校生、というところもあるかもしれませんね…両方の世界に共通するのは、アンドロイドがやや一般的な存在となっている、というところでしょうか。
こちらの作品にはアニメ版の『ココロ図書館』で登場したコンパロイド…司書の珠音さんが登場いたしますね。
また高校生になったこころさんも登場します…つまりこの作品は『ココロ図書館』と繋がっていて、時系列としては『ココロ図書館』の後となるわけでございますね。
『ココロ図書館』といえば、私の中ではアニメの内容が原作の内容よりもかなり上回ったという稀有な作品でございますね…あれも一種の原作破壊ともいえますけれど、それが非常によい方向に進んだ作品といえると思います(アニメが原作を上回る作品なんて、私の知る限りではこれくらいでは…)
ともあれ、あのんさん自身はそのののちゃん同様にとってもよい子、でございますね。

お友達を100人作るのが目標だったあのんさんですけれど、学校では主にお二人のかたと深い仲となりますね。
お一人は芳奈みあもさんとおっしゃる少し寡黙な雰囲気も感じるかたで、天才的なピアニストながら過去に妹を失ったためにその音色を失ったかた…あのんさんのおかげで再び音色を取り戻すわけでございますね。
学校のかたではじめにあのんさんの正体を知ってしまうのもみあもさんでございますね。
もうお一人は真渕あいなさんとおっしゃる眼鏡のかたで、成績優秀で中学校の頃は学年主席だったみたい…けれど高校になってあのんさんにその学年トップの座を奪われてしまったためにライバルとして敵視してしまいます。
そう、敵視するのですけれども、徐々にあいなさんはあのんさんに惹かれていき、恋だと自覚できるまでになってしまわれます…みあもさんはあのんさんを妹みたいな感じで思っておりますけれど、あいなさんのほうは恋でございますね。
あのんさんのほうもあいなさんのことが好きになって、想いを伝えて両想いになるわけですけれど、終盤で自分がアンドロイドだということを告白して少し波乱が起きてしまいます…でも、もちろん最後はハッピーエンドです。
最後のわずか1ページにその後…高校卒業後のお二人の姿が描かれておりますけれど、ラブラブそうで何よりでございますね。
登場人物は他にも色々なかたがいらっしゃり、約1名を除いて皆さん女のかたで安心です…あのんさんの妹さん的な存在のアンドロイドの子も登場しますけれど、同じあいなさんを好きになってしまったりとはじめは仲がよろしくなかった?
…あの子を見ると、以前クリアした『ソルフェージュ 〜Sweet harmony〜』の未羽ちゃんを思い出しますね(立場的なものなども含め…)

この作品は新装版ということですけれど、内容は旧版と変わっていないはずです…少なくとも『あずまんが大王』みたいに目に見えて解る変化はございませんでした。
けれど、全2巻だった旧版と本の厚さは同じで3巻構成になっているのですから、少々不思議…私の気づかなかった追加ページでもあったのでしょうか。
追加要素としては、カバー下でしょうか…あのんさんに猫耳がついてしまうという4コマが展開されております。
…そういえば、高木さまの作品にはほぼかならず眼鏡な人がいらっしゃる気が…?(何)

イラストのほうは悪くありません。
百合的にはかなりあるものかと思います…百合姫コミックスで新装版が出たのもうなずけるかもしれません。
ともあれ、確かに新装版を出してもおかしくない、よい作品でございますよね。