昨日は先日購入をした、そして今月から新たに購入をはじめた『GA 芸術科アートデザインクラス』のDVD第1巻を観てみました。
この作品は以前読んだ『ひだまりスケッチ』、以前読んだ『けいおん!』、そして以前読んだ『かなめも』に続く(いえ、『かなめも』とは同時期でしたっけ?)まんがタイムきらら系のアニメ化作品となり、もちろんこの作品についても以前原作を読んでおります(もう1つ、私は原作を読んでいないきらら系の作品がアニメ化していた気がしましたけれど、忘れました)
全てアニメ化前から原作を読んでいた身としての気持ちとしては、『けいおん!』程度の作品がアニメ化したのですから、きらら系の中でも上位に位置するよい作品である『GA』がアニメ化されたのは必然、といったところでしょうか…というより、『けいおん!』程度がアニメ化するのでしたら、きらら系のあんな作品やこんな作品もアニメ化してしかるべきな気がしてしまうのでした(『けいおん!』について駄作みたいに言っておりますけれど、原作の内容は中の中か中の上くらいだとは思っております…ただ、そのくらいの良作はきらら系にはたくさんある、という意味で…)
…そういった意味でも、最近はアニメ化の基準がよく解りません…さらに、今現在もっとも個人的に一押しと言える作品、以前読んだ『はやて×ブレード』など思い入れのある作品は何となくアニメ化してもらいたくない、なんて思ったりしてしまいますし…。
と、何だか愚痴みたいなことを書いてしまいましたけれども、ともかく第1話は『えがいてあそぼ』ということで、はじめのお話ということでまずは春…まだ出会ったばかりかと思われるメインキャラ5人の皆さまが紹介の様なかたちで描かれておりました。
オープニングの後は皆さんすでに仲良くなられていらっしゃるみたいで、原作の様に美術関連のお話となってまいります…変に奇を狙っている感じもなく、手堅い感じでお話が展開していきますので一安心です。
やはりはじめはポスカラから…そして素猫こと素描なネタも出てまいりました。
原作では色々な美術用語などの解説が随所に織り込まれていて、アニメであれが表現できるのかどうか少し疑問でもあったのですけれど、ピクトグラムな解説が皆さまによってなされるシーンでその疑問も氷解…うまくできているかと思いました。
後半は色彩戦隊イロドルンジャーのお話から展開…可視光線のお話をされると、他の人たちにも自分と同じ色で世界が見えているのか怪しく思えてきてしまうのでした(何)
さらにはCGな授業のお話も軽く行われましたけれど、最後は前半に出たピクトグラムな課題を持ってきており、地味ながらよいオチだったかと思います。
第2話は『神様の鉛筆』…オープニング前に「GAとは何の略なのですか?」という質問が紹介されておりましたけれど、友兼さんが如月さんに教えたのが何だったのかについてはCM後に判明することに…(『ギャラクシーエンジェル』の略ではございません/何)
今回のお話のタイトルは、如月さんが授業で使っている、授業用のものとは違った鉛筆のこと…やはり如月さんは微笑ましいかたということがよく解ります。
それからは背景に勝手に台詞を入れたりするエピソードを少し入れた後、友兼さんの夢の中の世界のお話となりました。
これはノダミキさんの悪だくみから見ることになった夢で、これは原作のほうでも結構印象に残ったお話でしたので記憶に残っておりました。
友兼さんとノダミキさんは如月さんとは別の意味で微笑ましいかたがたかと思います。
後半は鉛筆の、けれどこちらは鉛筆の濃淡などのお話…途中でハエが現れましたけれど、「ぶ」という文字で表現…(何)
放課後、夕方に皆さんが外に出ているシーンがあったのですけれども、背景に原作者が同じ、以前読んでいてなぜか第3巻がずっと発売延期にされ続けている『棺担ぎのクロ。』なクロさんが歩き回っていた気が…。
最後は冒頭の鉛筆のお話の顛末でございましたけれども、少し切ない…。
エンディングテーマはアニメーションが微笑ましいですけれど、どうも1話ごとに歌う人が変わるみたい…第1話は友兼さん、第2話は如月さんでした。
これでは5話で全員回ってしまいますけれど、6話以降はどうなるのでしょう…歌が変わるのでしょうか(美術部に歌わせる、というのはやめてください…それほどのメインキャラでもありませんし)
あと、特典CDとしてwebラジオの出張版がついてきております。
ということで、第1巻はこの2つのお話が収録されておりました…全般的にかなりスピーディーにお話が進んでいったという印象でしょうか。
『GA』の原作は非常に長い目で見たらストーリーがないこともないのですけれども、短い目で見たらそう繋がりのない感じの作品ですので、こうしたいくつかのエピソードを組み合わせた物語は作りやすいかもです。
原作で豊富にちりばめられていた美術エピソードや他作品には見られない独特な雰囲気もアニメでも結構表現できていた気がいたしましたので、一安心でした。
登場人物の皆さんについては、特に詳しい紹介シーンはなかった気がしましたけれど、原作から入っている私には問題なし…ナミコさんの影がやや薄い気がしないこともない(というより友兼さんとノダミキさんが濃すぎる)ながらこれは原作でもそんな感じがしますので気にしないことにしまして、皆さん原作どおりのイメージ、また声のほうもそう違和感なく、こちらも一安心でした(友兼さんの声はあのかたでしたか…あんなボーイッシュを通り過ぎてもうほとんど男の子そのものなキャラの声をされているのを聴くのははじめて…)
特に好きなキャラはキョージュさんなのですけれども、やはり全員よいものです。
アニメということで少し不安視していた作画のほうも、思いのほか満足できるレベルでこれまた一安心…一時期(数年前?)作画崩れが多い作品が多く見受けられた気がしたのですけれども、最近購入した『Candy boy』『ストライクウィッチーズ』『咲 -Saki-』、そしてこの『GA』を観る限り、もう心配はしなくてもよいのかもしれません(数年前は作画低迷期だったのかもしれません…)
ちなみに、百合的には全くございませんけれど、かつて百合の期待できない作品としては以前『スケッチブック』なアニメDVDを購入しておりますので、お許しのほどを…『スケッチブック』に『GA』と、登場人物や雰囲気など好きで、変な男キャラや恋愛要素もない、安心して観れる作品ですので。
ともあれ、個人的にはとても私好みの雰囲気のアニメで、あるいは『咲』よりよい印象かも…購入してよかった作品かと思います。