先日クリアいたしましたゲームの感想です。

□トトリのアトリエ 〜アーランドの錬金術士2〜
○イラスト評価:★★★★★(4.7)
○グラフィック評価:★★★☆☆(3.4)
○システム評価:★★★★★(4.9)
○内容評価:★★★★☆(3.8)
○音楽評価:★★★★★(4.8)
○声優評価:★★★☆☆(3.0)
○難易度:★★★★☆(3.8)
○百合度評価:★★★☆☆(3.3)
○付加要素(おまけなど):★★★★☆(4.0)
○総合評価:★★★★☆(4.0)
これは
過日購入をしましたもので、好きなシリーズの作品ということで購入をしましたものとなります。
こちらは
以前PSP版をクリアしました『ユーディーのアトリエ』などと同じ『アトリエ』シリーズ…『マリー』から数えましてProject-A12、つまり12作めとなる作品でございます(携帯ゲーム機などでの作品を除く)
この作品はその『アトリエ』シリーズの中でも
以前クリアしました『ロロナ』と同じ『アーランド』シリーズ、その第2作となるわけでございます。
機種もその『ロロナ』と同じPS3となっております。
内容としては、ゲーム開始時点でまだ13歳の少女であるトトリさんの物語…優秀な冒険者ながら数年も前に行方不明になってしまった母親を探すため、水からもまた冒険者となる、というものでございます。
また、トトリさんは同時に前作の主人公であるロロナさんから錬金術を教えてもらっておりまして、錬金術士でもございます…ちなみに、ロロナさんは色々な人に錬金術を教えてきたそうでございますけれど、ちゃんとできたのはトトリさんがはじめてみたいです(教えかたの問題で…)
前作では王国でしたアーランドは国王が失踪してしまったために共和国となっており、また冒険者も免許制…ゲームのとりあえずの目的は3年で冒険者免許のランクを一定まで上げることとなります。
その3年で一定まで冒険者ランクが上がっておりましたらさらに2年ゲーム期間を延長することができまして、母親の行方を追って海を越えたりすることができる様になります。
最終的には5年後がゲーム期限…ではございますけれど、『ロロナ』はほぼ一本道のゲーム展開でしたのに対し、今作はかなり自由度が上がっているかと思います。
そういえば、主人公が冒険者寄りな作品は正統派『アトリエ』シリーズではなかなか珍しい気がいたします…また、ゲームの目的も『ユーディー』ほどではございませんけれど、やや特殊かもしれません。
といいましても、することは基本的に過去の正統派シリーズとそう変わらなく、また一度はじめますと楽しくてなかなか止まらないところややり込み性のあるところなども同じでございます。
…にも関わらずクリアにやや時間がかかりましたのは、ゲーム開始直後に水を汲んでは売り払うことにより100,000コールを貯めていたから…これで20時間以上かけてしまっておりました。
調合システムのほうは基本的に『ロロナ』のシステム、要するに『ユーディー』や
以前クリアしました『ヴィオラート』といった『グラムナート』シリーズのすぐれたシステムを踏襲しつつも多少改良しております。
それはアイテムにレベルをつけることにより、アイテムに付加できる特性を調整していること…また、その特性は『ユーディー/ヴィオラート/ロロナ』では自分で任意に選ぶことができなかったのですけれども、今回はそれができる様になっております。
ただ、特性にはそれぞれ数値がついておりまして、アイテムのレベルの値しか特性をつけることができませんので、アイテムのレベルが低いとよい特性をつけられなくなっておりますので、以前のシステムと今回のシステム、どちらが楽なのかは一概には判断できません。
ただ、このシステムはシステムでやはりやり込み要素を刺激するものとなっております。
あとはやはりものによっては品質がどんどん劣化していったりもしますけれど、今回はコンテナ内のアイテムは劣化しない上に冒険関係のアイテムがかなり充実しておりまして、かごとコンテナ間のアイテムをどこでも出し入れできるアイテムが持っているだけで無限に使用可能でしたり、同じくどこにいても一瞬でアトリエへ帰ってこれるアイテムも無限に使用可能でしたりしますので、あまり気にしなくてもいいかもしれません。
あとは…細かいところでは武器防具の材料でありますインゴットとクロース関係が作りやすくなっておりました。
アイテムの採取関係は『ロロナ』からは大幅に変更となっておりました。
そもそも『ロロナ』でのワールドマップはかなり単純なシステムとなっていたのですけれど、主人公が冒険者の今作はやや冒険に力が置かれておりますのでワールドマップもむしろ過去の正統派シリーズに近しいものとなっております。
採取地に関しましても『ロロナ』とは大幅に変更されておりまして、基本的にマップは1つのみでその点は楽かもしれません…ただ採取や戦闘をするたびに時間が流れていってしまうのがやや厳しいでしょうか。
冒険に力を入れている、とはいいましても、マップが1つのみの関係もありまして、迷いやすい場所は皆無でございます…『ユーディー』のファクトア神殿や『ヴィオラート』のヴェストリヒナーベルに『ロロナ』のオルトガラクセンといった長いダンジョンに当たる場所としましてはリヒタインツェーレンという塔がございましたけれど、これもそれらに較べますと単純な作りでございます。
戦闘システムはHPしかなかった『ロロナ』からMPやLPのございました『グラムナート』シリーズに戻した、といったところでございましょうか。
けれど、敵味方とも基本的にはHPにしかダメージは与えられません…もちろん例外はあるのですけれど、『グラムナート』シリーズほどにはMPやLPを減らす術はございません(というより、敵にはHPしかございません)
その他のシステムは『ロロナ』とそう変わらない、正統派シリーズのものとなっているでしょうか。
ただ、敵はやや『ロロナ』から強化されております…特に海にいるオーツェンカイザーという敵はHPが何と18,000という桁外れの値を誇っております(『ロロナ』の鉄巨人のHPはそれ以上でございましたけれど、全然強くなかったイメージがあります)
逆にこちらのアイテムの威力がやや抑えられている気がいたします…『マリー/エリー』は最大ダメージが999に抑えられていたものの『リリー』以降でしたらアイテムによっては10,000越えも可能でございましたし、『ロロナ』でも3,000程度のダメージは敵に与えられましたけれど、今回は1,000くらいが限界かもしれません。
ちなみに、トトリさんのスキルにアイテムの威力をやや抑えて複製するというものがあるのですけれど、これが地味に役立ちます…エリキシル剤などはそれでも十分回復いたしますから。
…そういえば、敵モンスターのバリエーションは前作とほぼ変わらないながら、盗賊系がいなくなっていて、人間と戦うということがなくなっておりました。
その他『ロロナ』との主な変更点は、まずは冒険者ランクでございましょうか。
『ロロナ』の目的は国からの信頼を勝ち取るというものでございましたので町の人たちの人気度などがあったのでございますけれど、今回は冒険者でございますので冒険者ランクというものがございまして、これの経験値を貯めてランキングを上げていくにつれてワールドマップ上の行ける場所が増えていったりするのでございます。
その経験値を上げる方法はマップの探索を行ったりワールドマップの地図を完成させたり戦闘をしたり調合をしたり…とつまり普通にゲームを進めておりましたら普通に貯まっていくものでございますので、そう意識をしなくても普通に上がっていきます。
実際、私のほうは本当にスムーズに上がっていきまして、これに関して苦労をしたことはなかったかと思います。
あとの変更点としましては、仲間キャラとの交友値の上げかたでございましょうか…『ロロナ』では普通に一緒に冒険をしていても上がりましたし、こちらから依頼を仲間へ受けに行ってそれをこなすことでも上げられましたけれど、今回は一緒に冒険していても100までは上がらず(60か70くらいまでは上がるみたい?)、依頼のほうも向こうからたまにやってくるのを受けることによって上げられるだけで、しかも誰がくるのかはランダムですのでかなり上げづらくなっております(でもミミさんは100、メルヴィアさんは97まで上げましたっけ)
ただ、『ロロナ』ではお店の人たちにも交友値がありまして、これを上げないと量販店システムは使えなかったのでございますけれど、今回はその様なことがなくなり『グラムナート』シリーズみたいに普通に量販店が使える様になっていたのはよかったでしょうか。
その他はホムンクルスのちむちゃんでございますね…前作のホムちゃんはやや使いづらかったのですけれど、今回はかなり使い勝手がよくなっており、『ザールブルグ』シリーズの妖精さんより使い勝手がよろしいです(パイがないと働いてくださいませんけれど、そんなものはお店に売っておりますし)
…ちなみに、今回のアトリエは港町にあるのでございますけれど、そこから少し離れたアーランドにありますロロナさんのアトリエも使用可能で、アトリエが2ヶ所ということになります…後半になりますとトラベルゲートを使用することにより0日で行き来できます。
キャラクターのほうは『ユーディー』には及ばないかとは思いますけれど、それでもなかなかよいかたがたが揃っていた気がいたします…多少問題もございますけれども。

…主人公のトトリさんは正統派『アトリエ』シリーズで最年少の主人公ではないでしょうか…やはりこのシリーズの主人公らしく明るい女の子でございます(今日の日誌のイラスト提供は全て【(C)GUST CO.,LTD. 2010】です)
多少天然なところもある気がいたしますけれど、そこはまだまだ子供ということでございますし、大人になったはずのロロナさんよりはずっとまともな思考回路や常識の持ち主ではございます。
ちょっと幼すぎる気がいたしますけれど、それでもまずまず悪くない主人公でしたかとは思います。
仲間になるかたとしましては、他にはまず…

ミミさんがいらっしゃいまして、こちらは前作のクーデリアさんの様なちみっこで貴族のお嬢さまでツンデレなかたでございますけれど、クーデリアさんとはまた違った雰囲気で、しかも槍使いということもありよきかたでございまして、個人的には今作で一番好きなかたでございます。

…トトリさんの先輩冒険者でありまたトトリさんの姉でありますツェツィさんの幼馴染でありますメルヴィアさんは怪力の持ち主な斧使いの豪快な女のかた…過去のシリーズに戦士系の女のかたは何人かいらっしゃいましたけれど、このタイプははじめてかもしれません(あえて一番近しい人を探せば、ミューさんかユーリカさんあたり?/性格が全然違います)
もう一人仲間になる女のかたがいらっしゃいまして、それが前作の主人公であるロロナさん…本来前作のキャラ、しかも錬金術士で主人公が仲間になるとなりますと非常に嬉しいことのはずなのでございますけれど、彼女の場合は
以前の日誌で書いた様なことなどがあり印象が非常に悪かったのでございました…。
しかも、ロロナさんは前作から5年以上たっておりますのに全く成長しておりません(いえ、成長しているのかもですけれど…)…前作の感想でロロナさんがよい主人公と書いておりましたけれど、あれはあの年齢ですから許されたので、これは22歳のキャラではないでしょう。
ということで、『ロロナ』より仲間にできる女の子キャラは1人増えたもののそのうち一人は使う気もしない人でございますので、使用しますのは実質ミミさんとメルヴィアさんだけでございました(お二人とも強いですし)
男キャラのほうは前作から登場のステルケンブルク氏に幼馴染のジーノ氏、そして異能の天才科学者プロフェッサーマクブラインことマーク氏の3人がいらっしゃいますけれど、まず他の作品と同程度のレベルではないでしょうか。
ステルケンブルク氏とジーノ氏は良くも悪くもどこにでもいそうなタイプのキャラなのでございますけれど、雰囲気など少し異彩を放っておりますのはマーク氏…

…機械マニアのやや猫背気味の人なのですけれど、第一印象はよくなかったもののなかなか、特にハゲルさんとの関係が愉快なかたかと思います(ミミさんかメルヴィアさんがいなかった場合、ロロナさんではなくこちらを仲間にしていたと思います)
このマーク氏、設定では22歳らしいのですけれど、声を聞いておりますともっと年上、30歳を越えている様な気もしてしまい…?
今回は男女ともに仲間にできるキャラが3人ずつと、前作よりはバランスがよくなっておりました…でも、結局キャラは固定でございましたけれど(海のぬしイベントの際にやむを得ず少しステルケンブルク氏を仲間にしたくらいでしょうか)
仲間になるかた以外ですと…

…トトリさんの姉のツェツィさんがなかなかよろしい感じでございまして、普通のお姉ちゃんという感じではございますけれど、それがまたよろしいかもしれません。
後半にトトリさんのお家にやってくるピアニャさんという少女がいるのですけれど、彼女はなかなかかわいらしい(公式サイト提供のイラストはございませんけれど…)…ホムンクルスのちむちゃんもかわいらしいのですけれど、トトリさんやロロナさんにこのあたり、どうもこの作品は「かわいい」というものに頼りすぎている気がしないでもございません…。

…あとは冒険者ギルドの(エスティさんの妹の)フィリーさんもどちらかというとトトリさんやロロナさん系統のキャラでございますし、そんなキャラは過去の作品にはほぼ見られませんでしたのにこの作品にはこんなにたくさんいるあたり、ちょっと作為的なものを感じます…とはいえ、このフィリーさんは百合な思考の持ち主っぽくて、それはそれでよいものではございますけれども。
と、この作品は『ロロナ』の5年後の世界を描いているということで、その前作から引き続いての登場人物も多々いらっしゃいます。
武器屋の親父さんにティファナさんといったアーランドのお店の人は相変わらずでございますし、イクセル氏は熱い料理人になっていて愉快な人になっておりましたし、クーデリアさんは冒険者ギルドの受付嬢として出てまいります。

…前作どころか『ユーディー/ヴィオラート』にもおりましたパメラさんは今回も登場で、当初はなぜか肉体がある状態に見え不思議だったのでございますけれど、終盤でその謎が解けます…このイラストの姿はいわゆる仮の姿でございます。
その他、この作品にはひょろりとした猫背気味の男キャラが3人おりまして、一人は上で触れましたマーク氏、もう一人は父親でございました。
この父親は
以前読みました『がんばれ!消えるな!!色素薄子さん』みたいに普段は存在感の薄いかたなのでございますけれど、船が絡むと熱くなります…マーク氏同様に第一印象はよくなかったのですけれど、なかなかどうしてよい人でございました(
以前読みました『よつばと!』のとーちゃんに似た雰囲気があるかも…?)
ただ、もう一人の猫背キャラ、馬車の御者に関しましては気持ち悪いですし性格も最悪でございますし、正直に言いまして不快なキャラでございました…この印象は改まるどころか、豊漁祭でさらに悪化したのでございました。
ということで、やや作為的なキャラが多く見えましたものの、全般的にはロロナさんと馬車の御者以外は皆さん悪くなかったかと思います。
ちなみに、パメラさんは登場するもののやはり妖精さんは登場せず、やはり過去の作品と同じ世界なのかどうかは解らなかったのでございました…(パメラさんがいる、というのが判断できないところでございます…いなければもう別世界なのでしょうけれど)
ということで、ゲームのほうは先日の日誌に書きました様に、リヒタィンツェーレンもおそらく探索しつくし(冒険者免許のところに探索しましたポイントが出ましたし)、ツェツィさんと冒険をしてメルヴィアさんが大怪我を負ったり、ピアニャさんが錬金術の才能を見せトトリさんが少し嫉妬をしたり、はたまたティファナさんの酒乱にフィリーさんとトトリさんが巻き込まれたりといった小さなイベントが起こったりもしましたけれど、のんびり時間を過ごしました。
最終的には錬金術士レベル、冒険者レベルともに50、冒険者ランクは最大、ミミさんとメルヴィアさんの冒険者レベルも50という状態で期限の日を迎えました。
エンディングは、前作が自分で街の人や仲間からお話を聞けましたのに対し、今回は勝手に流れていくもので何を会話しているのかも解りませんでした…多少さみしいですけれど、過去の作品もあっさりしたエンディングでございましたし、よしといたしましょう。
ともあれ、家族団らんのひとときを過ごすトトリさんでございますけれど、そこへミミさんがやってきて、一緒に世界へ旅立つことになりました。
それから数年後、トトリさんとミミさんは遠く異国で絵本になったり雑誌にインタビューが載るほどの有名な冒険者となったのでございました…ということで、無事にミミさんエンディングに到達いたしました。
何だか『ロロナ』でのクーデリアさんとの冒険者エンドと似たエンドでございますけれど、お二人が仲良く一緒に冒険をしているというのはよきことで、悪くないエンドでございました(『ロロナ』と違い今回は冒険者>錬金術士みたいですので、こういうエンディングでよいでしょう)
その他、気づきましたことといえば、
以前クリアしました『ザールブルグ』シリーズ第2作の『エリー』との共通点、類似点の多さでございましょうか。
まずはそれらから見まして前作となります『マリー/ロロナ』ともにシリーズ中では1、2を争う簡単さを誇っておりましたのに、次作となります『エリー/トトリ』ともに難易度がその前作に較べまして2倍以上になっていた様に感じられました点…これは『ユーディー』から『ヴィオラート』という『グラムナート』シリーズもそういう流れでございましたし、システムに慣れたところで難易度を上げてみよう、というところなのでございましょう。
次に舞台は前作と同じですのにワールドマップがものすごい勢いで、馬車や船を使用しなければならないほどにまで広がったこと…馬車や船で移動する様な正統派シリーズの作品はこの『エリー/トトリ』だけのはずでございます(このため移動にかなりの時間を要するのも同じ…)
船といえば、両作品ともに外洋に出るにはフラウシュトライト(『トトリ』ではフラウシュトラウト)を倒さなければならない、というのも同じでございます。
あとは前作の主人公を仲間にすることはできるのもこの2作品の特徴…といっても『エリー』でのマリーさんは素敵に成長されておりましたけれど『トトリ』でのロロナさんは非常に残念なことになっており、ここは全く違いました…。
フラウシュトライ(ウ)トが出ることから、『トトリ』は多かれ少なかれ『エリー』の影響を受けている気がするのですけれど、いかがでございましょう。
…ちなみに、オーツェンカイザーはフラウシュトラウトと同じ姿をした敵なのでございますけれど、HPが18,000というあの圧倒的な強さは全ての正統派『アトリエ』シリーズで一番記憶に残る強敵でございます(ただ、倒しても自己満足以外何もメリットはないみたいでございました…)
イラストは『ロロナ』と同じでございますからかなりよきものかと思います。
グラフィックのほうはやはり3Dな世界なのでございますけれど、前作よりはよくなっていたかと思います(アイテムのエフェクトは前作のほうが派手でした気もしますけれど、時間がかかるという苦情でも入ったのでしょうか)
システム面では主に冒険の面でともすると一本道で自由度の少なくなっていた『ロロナ』の欠点を改善しておりまして、かなりよかったのではないでしょうか…ここは過去のシリーズ全てを合わせましてもかなり上位にくるかと思います。
内容のほうは、ホムンクルス関係など、少々詰めが甘いというか首を傾げざるを得ないところが多少ございましたけれど、メインストーリー、特に船建造以降の流れはよかったかと思います。
ただ、直前まで『ユーディー』をしていた身としては、やはり町の人たちに声がなかったりたる以外にコメントがないのがさみしい上、町の人たちについて『ロロナ』にはありました名前までなくなってしまっており、遊び心がますますなくなってきているのがさみしいです…賢者の石を作ってもオーツェンカイザーを倒しても何も起こらないのもさみしいです。
ちなみに、キャラクターなど前作『ロロナ』とのつながりを『マリー』から『エリー』につながったときと同じくらい感じられますけれど、『ロロナ』でアーランド名物だったはずのキャベツはなぜか今作では影も形もなくなってしまっておりました…わずか5年で絶滅でもしたのでございましょうか。
共和国となったからか王国祭もなくなっているご様子で、過去のほとんどの作品で恒例でございました武術大会もございませんでした…いえ、これは別になくてもよいのですけれども。
音楽はさすがにガストさまですのでよきものでございましたけれど、『ロロナ』のときほどのインパクトはなかったでしょうか…といいましてもオルトガラクセンよりもリヒタインツェーレンの音楽のほうが明らかによかったり、フラウシュトラウト/オーツェンカイザー戦に悪魔戦やその他ボス敵など戦闘の音楽は『ロロナ』よりよかったです(最近はこのサントラや一緒についてきました『Volkslied3』に水樹奈々さまのアルバムばかり流しているでしょうか)
声のほうは皆さん問題ございません(ロロナさんが多少いらいらしますけれど/何)…メルヴィアさんの声はミルフィーユ・桜葉さんでございましたか…(何)
難易度のほうはもしかすると全シリーズで一番簡単だったかもしれません前作『ロロナ』よりは明らかに難しくなっております…上で触れました様に『マリー』から『エリー』、『ユーディー』から『ヴィオラート』くらいの難易度の落差があるでしょうか。
調合のほうはそう難しくございません…『ロロナ』同様に基本的に参考書が手に入れば全てのアイテムが普通に作れますので『エリー/リリー』の様な全アイテムを作るのが至難ということはございません。
冒険のほうも常に時間に追われていた感がございますけれど、終わってみると最後に数ヶ月あまりが出ましたので、きちんと無駄な動きをなくして動いていけば大丈夫そう…無事にミミさんエンドにも到達できましたことからもクリア不能というわけでもなくって、『ヴィオラート』レベルの難易度、と考えればよさそうでございます(クリア条件は『ヴィオラート』のほうが厳しいですけれど)
クリア期限のない『ユーディー』に慣れてしまった身としましては、その『ヴィオラート』や『トトリ』といった冒険要素が強めの作品こそのんびりやってみたいのでございますけれども…仕方ないでしょうか。
敵のほうもオーツェンカイザーなどかなり強いですけれど、それでも倒せないというわけではなく普通に倒せますので、まだ大丈夫でございます。
百合的には色々あったかと思います…私はミミさんルートを進んだのですけれどこちらも少々ございましたし、ツェツィさんとトトリさんの姉妹愛、ツェツィさんとメルヴィアさんの関係、トトリさんとロロナさん、ツェツィさんとピアニャさん、トトリさんとピアニャさんなどなどそういう雰囲気なところが結構あるかもしれません(後半に不意に現れたピアニャさんがすごい…)
あとはフィリーさん…このかたは確実に百合妄想癖がありそうでございます。
付加要素については、私はガストさま通販で購入しましたので色々ついてまいりました…ゲームのほうはクリアするとおなじみの鑑賞モードが現れます。
ともあれ、ロロナさん関連以外はおおむね前作以下というものはなかったかと思われ、特にゲームシステムのほうはかなりすぐれたものとなっていたのではないでしょうか。
『アーランド』シリーズは主人公がちょっといくら何でも幼すぎたりとキャラクター関連がちょっと何かを意識しすぎな印象があり首をかしげる箇所も多々あるものの、それでも『イリス』シリーズや『マナ・ケミア』シリーズの様な異端なものになってしまうよりは全然問題はございませんし、今後も正統派なシリーズを出していただきたいものでございます。
…と、今現在この『トトリ』につきまして、
以前『ロロナ』の際に購入しました等身大タオル制作のためのアンケートが行われているみたいでございますけれど、さすがに30,000もの大金を投じてタオルを購入するなんてもうできませんし、アンケートの結果も含め今回は見ないでおくことにいたします。
と、無事に狙ったエンディングにたどり着けましたし、2周めをする理由は特にないのですけれども、2周めにはやはり『ロロナ』同様にお金が引き継げる上、さらに装備した武器防具も引き継げる様になっておりまして、これは冒険が非常に楽になる引継ぎ要素でございます。
『アトリエ』シリーズは一度クリアしますと非常に疲れまして2周めなんてする気が起きないのですけれども(『ロロナ』は簡単すぎましたので疲れませんでしたけれど)、武器防具が引き継げるのでしたら2周めをしてみてもよいかもしれません。
といいましても、ミミさんエンドを見ました以上、他に目指したいエンディングが特になかったりも…男キャラが悪くないとはいっても仲間にするほどではございませんし、ロロナさんなんて考慮の外でございます。
『ロロナ』では全員のルート条件を満たすとトゥルーエンドになるそうで、今回もそうかもですけれど、さすがにそこまではしようとは思いません…となりますと、メルヴィアさんエンドくらいでしょうか。
でも、ちょっと無印『サモンナイト』をやってみたい気分でしたり、もうすぐ『GA』な発売日でしたりと、なかなか悩ましいところ…廉価版『アオイシロ』は再開するとしまして、あとは『トトリ』の2周めをしてみるか、『サモンナイト』をするか、はたまた『クラフトソード物語 はじまりの石』や『聖剣伝説 Legend of Mana』などまだやっていないゲームをしてみるか、どうしたものでございましょう…。
最後に、『トトリ』で一番印象に残りましたシーンを…(何)

「にゃ…にゃー…」
「にう、にう!」
「うー…にゃう!」
「にゅ…」
「にゃも…にゃも…」
…埠頭にはゲームを進めるにつれ猫さんが1匹ずつ増えていくのでございました。