2010年11月11日

私がお姉ちゃんなんだからね!

先日読みましたコミックの感想です。
最後が残念…
□私がお姉ちゃんなんだからね!(1)
■鰻丸さま
 ○イラスト評価:★★★☆☆(3.3)
 ○内容評価:★★★☆☆(2.8)
 ○百合度評価:★★★☆☆(2.5)
 ○総合評価:★★★☆(2.8)

これは過日『百合姫S』などとともに購入をしましたもので、何となく気になりましたので購入をしましたものとなります。
コミックスとしましては『ねこもころ』や『瞳のフォトグラフ』などと同じものとなります。

内容としては、小学生に見えない妹と高校生に見えない姉という二人の姉妹と周囲の人々を描いたお話となります。
姉の高槻美空さんは高校生なのですけれどもちみっこで小学生にしか見えないかた…ややツンデレの気がございます。
一方の妹の小鳥さんは背も高く、また胸がとても大きいので、高校生かそれ以上に見えてしまう女の子…でも内面は普通の小学生の女の子なのでございました。
姉は妹さんに体型のことでかなりコンプレックスを持っておられますけれど、妹さんはそんなことは全く気付かず無邪気なご様子の、お姉さん大好きっ子となっております。
もちろん姉も妹さんが嫌いというわけではなくって、こちらはツンデレ気味ながらやはり妹さんのことは大切に思っていらっしゃるみたいでございます。

物語はそんなお二人と双方のクラスメイトのかたがたの日常を描いた、賑々しいコメディとなっております。
双方ともに個性的な友人たちを持っていらっしゃるのでございますけれども、妹さんの友人たちのほうがよい感じかも…姉と同じくらいツンデレさんなリオさんがよろしい感じでございます。
姉妹愛も感じられなかなかよい感じ…かと思ったのでございますけれど、この巻の最後のお話で姉と妹双方に想いを寄せそうな男が現れてしまい、百合を期待するうえではかなり嫌な終わりかたで第2巻に続く、となっております…。
この様な嫌な終わりかたで第2巻に続いた作品として記憶に残っておりますのは以前読みました『ひゃくえん!』がございましたけれど、あれはその嫌な予感が的中したかたちとなり内容がかなり残念なものになってしまいましたので、この作品もその道を歩んでしまわれるのでございましょうか…。

イラストは悪くございません。
百合的にはお二人の姉妹愛が悪くなく、またリオさんがなかなか…なのでございますけれど、上で書きました不安が最後の最後に出てまいりました(アニメ研究会の一件は…気にしないでおきましょう)
ともあれ、この巻自体は最後を除いてはそう悪くなかったのですけれど、次巻に大きな不安を残す終わりかたでございました…一応第2巻は購入しようと思いますけれど、そこで購入を切る可能性も高そうな作品です。


また、同時にこちらも読みましたので…。
こちらも一応上の作品と同系統…?
□ほのいろ。
■氷室芹夏さま
 ○イラスト評価:★★★☆☆(2.7)
 ○内容評価:★★☆☆☆(1.8)
 ○百合度評価:★★☆☆☆(2.0)
 ○総合評価:★★☆☆☆(2.0)

こちらは先日『ささめきこと』のDVDなどとともに購入をしましたもので、拍手で百合かもしれないと教えていただきましたので購入をしたものとなります。
コミックスとしては他に持っていないものとなります。
…上の作品を読みました際、そういえばこれも同じ流れの作品だった気がしましたことを思い出しましたので読んでみました。

内容としては、小学生に見えない妹と高校生に見えない姉という二人の姉妹と周囲の人々を描いたお話となります。
と、上の作品と説明が全く同じとなってしまいましたけれど、やはり同じ系統の作品でした…ということでお許しくださいまし。
妹の桃花さんは小学生なのですけれども、背も高く、また胸がとても大きいので、高校生かそれ以上に見えてしまう女の子…でも内面は普通の小学生の女の子ですので、それがかえって周囲を悩ませることになっているかも?(このあたり、やはり上の作品に似ている…説明もかなり似通ってしまいましたし)
姉の梅花さんはややちみっこで胸も小さく、それを悩んでいる高校生…ツインテールでつり目なかたで、性格もその外見に似合った感じのかたです。
どうやら桃花さんは1年前には普通だったみたいで、1年でものすごい成長をなされてしまわれたみたい…?

と、拍手でお勧めしていただいたものをこの様に言うのは多少心苦しいのですけれども、この作品は…なかなか、私には合わなかったかもしれません。
まずこれは特に前半部分に目立ったのですけれど、あまりに過激な方向で目に余るひどい表現が多すぎました…絵のほうも、台詞のほうもでございます。
さらに普通に百合的に邪魔な男が存在しまして、その男が妹にちょっかいを出したり、また姉はその男のことが好きなご様子で…そのあたり、この作品のどこが百合なのかと思わず本を閉じてしまいそうになりました。
ただ百合的にあるところもないことはなくって、姉の友人にほんわかした雰囲気の女のかたがいらっしゃるのですけれども、そのかたが梅花さんのことをずいぶんお好きなご様子…ただ、いまいち何を考えていらっしゃるのかよく解らないところが残念でございました…。
あと、妹さんが相手を女の子と知らず恋をしてしまったりしたのですけれど、結局その女の子とは普通のお友達になってしまわれた様でございますし、百合的にも一歩足りない、といった感じでございましょうか…。
ちなみに、この作品はこの巻のみのものとなっております。

イラストのほうは悪くございません。
百合的には上で触れたとおり…ちなみに姉妹愛はあまり感じられません。
ということで、この作品は私には合わない作品だったでしょうか…特に前半が少々ひどすぎました。


…何だか最近、百合々々な良作を新規発掘できていない気がいたします…残された未読な作品たちも、上の2作品より期待できるかと言われると首を傾げざるを得ないものばかりでございますし…(既刊を読んでおります作品でしたらそこそこはあるのでございますけれども…)
そういえば最近は本気で新規な百合作品を探していない感じもいたしますし、次にお買い物へ行く際にはそのあたりに気をつけて、何かよさげな新規作品を発掘できる様にいたしましょう(ただ、表紙だけ見ると百合ながら中身は全然違う、という作品が相変わらず多そうなのが不安なところ…百合か非百合かの見分けがつけばよろしいのですが…)