2011年03月13日

倭トトは神様である!

こうして日誌を書いている場合ではないのかもしれませんけれども、被災地の皆さまのご無事や一刻もはやい生活の復旧、これ以上の事態の悪化が起こらないこと、それに…犠牲になってしまわれたかたがたのご冥福をを願い、祈りつつ、何とか普通に書いていこうかと思っております…(毎日続けている日誌を書かないともしこの日誌を読んでくださっているかたがいらしたら心配をかけてしまうことにもなりますし、私は無事という意味も込めて…)


では、先日読みましたコミックの感想です。
1巻完結…
□倭トトは神様である!
■大宮祝詞さま
 ○イラスト評価:★★★☆☆(2.5)
 ○内容評価:★★★☆☆(3.4)
 ○百合度評価:★★★☆☆(3.4)
 ○総合評価:★★★☆☆(3.3)

こちらは過日色々なものとともに購入をしましたもので、何となくよさそうでございましたので購入をしましたものとなります。
コミックスとしましては『渚のハイQ部』や『四季おりおりっ!』『でらぐい』などと同じ、4コマKINGSぱれっとコミックスとなります。
こちらの作品は以前読んでおります『はなまるべんと!』と同じ作者さまとなっております。
…その『はなまるべんと!』、個人的には結構好きな作品なのでございますけれども、第2巻が出たことすら「まさかの」扱いっぽいご様子…第3巻も無事に出てくださればよろしいのですけれども(第2巻発売から2年くらい間が空いておりますのでやや心配…)

内容としては、とある町にいらっしゃる神さまと周囲の皆さんの交流を描いた4コマ、となるでしょうか。
でもお話を読んでおりますと主人公はその神さまではなく、一番の友人でございます吉備ササネさんのご様子…どちらも同じくらい目立っておりますので、そう気にすることもございませんけれども。
その吉備ササネさんは色々な事情から今まで住んでいた町から引っ越してきた、高校生の女の子…眼鏡をかけた、でもその割には(何)あまり頭はよろしくない、やや胸の大きなおっとりとした雰囲気の、そしてお菓子作りが上手な女の子でございます。
そのササネさんは高校の受験会場で後にお友達になります三輪スモンさん、それに不思議な女の子に出会います。
巫女の装束を着たちみっこのその子は倭トトさんとおっしゃり、自分は神さまだと名乗ります…さらにその子は何と同じ学校を受験しておりまして、スモンさんともども同じクラスになったのでございました(この学校、生徒会長が神さまでしたり、また神さま学科なるものがあったり…)
トトさんは基本的には上で触れました『はなまるべんと!』の主人公なあやめさんみたいなかた、でございましょうか…つまりやや子供っぽいツンデレな雰囲気をかもし出した、ちみっこでかわいらしい子ということでございます。
古ぼけた神社で暮らしておりまして、また11月には出雲へ行ったり、あるいは神さま免許(何)を所持しておりましたりと確かに神さまなのは間違いないご様子なのでございますけれども、お菓子を食べるのが好きでしたりと子供っぽく神さまとしての威厳はございません…。
そのお菓子関係からササネさんに非常に懐いていらっしゃいます。

メインはそのお二人に加えまして、上でも触れましたクラスメイトになる三輪スモンさん…こちらはちょっとおバカな雰囲気があるながら実はかなり博識で学校の成績もよろしい子でございます。
また、スモンさんは女の子大好きな女の子…特にトトさんを気に入られたのでございますけれども、その方向性がやや変態気味なためにトトさんには避けられ気味というかわいそうな、以前読みました『イカ娘』の早苗さんの様な境遇のかたでございます。
その他の登場人物としましてはトトさんの神社にいらっしゃいます狛犬の姉弟や上でも触れましたちょっと怖い、でも個人的には結構好きな雰囲気の生徒会長の神さまなどがいらっしゃいます…ちなみに狛犬の弟の名前はちょっとここでは書きづらいです…(吽形をもとにトトさんが女の子と間違って名前をつけた、といえば解ってくださるでしょうか…/何)

お話のほうは、そんな神さまらしくないトトさんと皆さんの愉快な日常を描いたコメディ作品、となるでしょうか。
巻頭のカラーページで神代の頃の神さまのお話が描かれますけれど、これは最終話一歩手前のクライマックスに響いてくるものでございます…この作者さまはこんな名前からして随神の道が好きなのではないかと思っておりましたけれど、この作品を読みましてやはり好きだったみたいだと解りました。
そのクライマックスのあたりではトトさんが審神者をどうするか、というお話になるのでございますけれども、このあたりは百合的にもなかなかよろしいものでございました…もちろんササネさんと、ということでございます。
と、この作品は残念ながらこの1冊で完結…もう少し皆さまの愉快な日常を楽しんでみたかった気がいたしますので、少々残念でございます。
…ちなみに、最終話のお祭りのお話では、1コマだけ『はなまるべんと!』のあやめさんらしき人が屋台を出している姿が…。

イラストは普通でございます。
百合的には変態的な方向でトトさんを愛でようとするスモンさんもそうでございますけれども、やはりトトさんとササネさんのお二人の関係がよろしいものかと思います。
ともあれ、この1冊で完結というのはさみしいものでございますけれども、なかなか悪くない作品でございました。
この作品や以前読みました『ふたりずむ』に以前読みました『ドリーム百合姉』とぱれっとコミックスはなかなかよい作品が続いておりますけれど、そういうなかなかよい作品たちが1巻完結、しかもまだ続きが描けそうなのにそうなっているのはややさみしいかもしれません…。