2011年03月25日

ずっと、リズといっしょ!!

先日読みましたコミックの感想です。
最終巻でした
□うぃずりず(5)
■里好さま
 ○イラスト評価:★★★☆☆(3.0)
 ○内容評価:★★★☆☆(3.3)
 ○百合度評価:★★☆☆☆(2.4)
 ○総合評価:★★★☆☆(3.0)

これは過日色々なものとともに購入をしましたもので、過去に既刊を読んでおりますことから購入をしましたものとなります。
コミックスとしましてはおなじみとなっておりますまんがタイムきららコミックスとなります。
作者のかたは以前読みました『トランジスタティーセット』を描かれたかたと同じとなります。

内容としては、下町の小学校に通う北欧かロシア出身ながら日本人より日本人らしいものの考えかたをする小学生、リズちゃんとそのお友達たちを巡る、学校生活などの4コマです。
と、やはり説明が以前読みました第4巻の感想と同じとなってしまいましたので、登場人物の紹介などは省略をいたします。
その第4巻の感想でおそらく次の巻、つまりこの巻が最終巻になって、それにリズちゃんが祖国へ帰ることになるという展開になりそう…と書いておりますけれど、結論から言いますとまさにその展開となりました。
つまり、この作品はこの巻で最終巻でございまして、展開もリズちゃんが祖国へ連れ戻されたものの友人たち、それに彼女自身の気持ちが…という展開でございます。

リズちゃんは純日本人の祖父と一緒にくらしていて、両親もいないはずなのに誰が祖国へ連れ戻すのか、ということがございますけれど、それもこの巻で新展開が訪れました。
リズちゃんの家庭環境については以前読みました『ふおんコネクト!』ほどではないかもしれないながらも複雑なものとなっておりまして、それに個人的にはあまり好ましくないと感じてしまうものでございましたので深くは説明をいたしませんけれども、要するにその祖国に生みの母親がおりまして、その母親がリズちゃんの妹とともに彼女を迎えにくる、ということになっておりました。
この母親はかなり天然色の強いほわほわした雰囲気のかたでなかなかよいかたなのだとは思うのでございますけれども、過去の家庭環境を考えますとどうしても釈然といたしません…リズちゃんはすぐになじんだみたいではございますけれども。
リズちゃんの妹さんになるリサちゃんはその様な母親を反面教師にしたのか、小さいながらもかなりしっかりしたかた…リズちゃんにはよく懐いていらっしゃいます。

お話はそのお二人がリズちゃんを探しに日本へやってきてリズちゃんと会い、しばらく日本に滞在しました後、夏休みを利用してホームステイの名目で祖国へ連れ帰り、そのままそちらへ引き止めてしまわれました(おじいさんも同意の上、ではございますけれども)
そういえば、お二人が日本へやってきたのはお正月、そして連れ帰ったのは夏休みでございますから、結構時間がたっております(何)
でもひのきさんと黒杉さん、イズちゃんはその様なことに納得できず、何とおそらくフィンランドかと思われるリズちゃんの祖国へ彼女を追いかけていったりしてしまいます。
そうした行動力もあって、最後はもちろん…こうしたお話にはよくありがちな展開ではございますけれど、よい終わりかたでしたかと思います。
それに、第4巻の感想で書きました、いらないとしか思えないサブキャラさんたちにつきましても、この巻ではほんの数コマしか登場いたしませんでしたし…やはりこの作品はリズちゃんとひのきさんと黒杉さん、イズちゃん、おじいさんだけでキャラは十分なのでございます。
あと、カバー下にやろうとおもったけどやらなかったお話の設定がいくつが挙げられておりまして、サブキャラのラブコメあたりはいりませんけれど、イズちゃんのアメリカでのお話は読んでみたかったかもしれません…いえ、イズちゃんって結構目立たないキャラと化しておりましたから…。

イラストは悪くございません。
百合的にはリズちゃんとそのご友人がたの関係が百合とまではいかないまでもよい友情で結ばれていらっしゃいます…あと、リズちゃんによく懐くリサちゃんもよろしい感じでございました。
ともあれ、リズちゃんの家庭環境を『ふおんコネクト!』並に変なものにする必要はなかった気もするのですけれど、そこはひとまず気にしないことにいたしまして…まずまず悪くない作品でしたかと思います。
…そういえば、この作品は何気にきらら系では結構続いた部類に入る第5巻まで出たのでございますね…きらら系で第5巻まで続く作品なんて数えるほどしかないのでございます。