2014年03月12日

ゆーゆる執行部

先日読みましたコミックの感想です。
最終巻まで…
□ゆーゆる執行部(1〜3)
■bomiさま
 ○イラスト評価:★★★☆☆(3.3)
 ○内容評価:★★★★☆(4.2)
 ○百合度評価:★★★☆☆(3.0)
 ○総合評価:★★★★☆(3.5)

こちらは過日色々なコミックとともに購入をいたしましたものとなりまして、何となくよさそうに感じられましたことから購入をいたしましたものとなります。
コミックスとしましては『ありかる』や『放課後アトリエといろ』『ぶらっくろっくちゃん』などと同じものとなります。
作者のかたは以前読みました『しままん』『吾輩はタマである』と同じかたとなります。

内容としましては、不思議なかたが会長さんな生徒会の日常を描いた4コマ、となるでしょうか。
物語の舞台は水浜命立学園という中高一貫型の女子校でございまして、主人公はそこへ入学することになりました雪丸花さんという中学1年生の女の子でございます。
長い黒髪に中学生にしては高い身長に大きめの胸などをした、高校生に間違えられやすいかたでございまして、基本的に真面目で純粋なかた…それだけに終盤まであのことについて全く気づかなかったわけでございますけれど…?

花さんは入学式の日、桜の木の下で眠る少女を見つけます。
一見死んでいる様にしか見えなかったその少女はこの学校の生徒会執行部会長を務める(一応高等部2年生になるらしいながら授業などには出ていない)飛鳥田梅さんというかたでございました。
色々小さめでツインテールをした、態度はやや大きめながら色々子供っぽくかわいらしく、甘いものが大好き…という何だか以前しております『その花』の玲緒さんなどを思い浮かべてしまう微笑ましいかたなのでございますけれど、その彼女には色々不思議なところがございました。
それは空を飛べたり周囲に鬼火が現れたり身体が透けたり…さらに言えば学校から外に出られなかったり、ずっと同じ姿のまま(100年ほど?)会長をしていたりと、要するに明らかに幽霊っぽいのでございます。
その様な梅さんと出会った花さんは成り行きで執行部に会計として入ることになったのでございますけれど、会長のことは幽霊だとは思っておりません(他の皆さんは概ね普通に察しているのでございますけれど…?)

執行部に所属する他のかたがたといたしましては、まず副会長となる沢地美桜さんは長い髪をされたいかにもおしとやかなお嬢さまで有能なかたなのでございますけれど、相当に黒いところがございます?
書記となる南井つくしさんは快活でおバカなタイプのかたなのでございますけれど、かなり底知れないところを持つかた…ジャージの下からは色々なものを出せたりと、かなり不思議なかたでございましょうか。
…この作者さま、『しままん』や『吾輩はタマである』といい、主人公を長い黒髪のかたにして、メインキャラに腹黒いお嬢さまタイプと天然おバカなタイプのキャラを持ってくるのがお好きなご様子…いえ、私も好きでございますからもちろん構いませんけれども(何)

その他登場人物、執行部には第2巻の途中から見星楓さんという、病弱気味で今まで学校を休んでいたかたが加わります…このかたは極度の恥ずかしがり屋で変なお面を常にかぶっている(でも花さんにはそれがかわいいと見えるみたい…)、結局最後までその素顔を見ることはなかったながら一瞬見ることのできた美桜さんなどの話によるとものすごい美少女らしい、ちょっと変な生物好きの、幼女にしか見えない姉を持つかたでございます。
花さんの同級生で友人の石森勇さんは基本的にはいい子なのでございますけれど花さんを巡って会長さんとライバル関係で張り合うことが多いかた…ひょんなことから心霊写真部に入部してしまいます。
あとはその心霊写真部のメンバーや執行部顧問の先生、風紀委員さんや化学部のかたがたなどいらっしゃいまして、いずれも愉快で楽しいかたがたでございます。

お話のほうは、その様な不思議な会長さんのいる執行部の日常を描いたものでございまして、4コマではございますけれどときどき普通の短編になることも…第3巻になりますと比率が半々になります?
不思議な会長さんが巻き起こす騒動などを楽しく描いたコメディでございまして、タイトルどおりのそのゆるい雰囲気を楽しめばよい作品…会長さんは確かにかわいらしく、彼女のファンクラブ的な存在もいたりいたします。
会長さんは実際のところ何者なのか、ということも終盤では語られたりいたしますけれど、そう深く考えなくっていいのではないかな、と思います…終盤ではその会長さんが消えてしまう、という波乱も起こりますけれど最後には普通に戻ってきてくださり一安心でございますし。
はい、この作品はこの3巻で完結しております…3巻出てくださればまずまず十分なボリュームともいえ、それに第3巻はやや厚めになっておりますので、まずまず満足できるのではないでしょうか(でも登場人物がいずれもよい感じでございますのでもっと長く読んでみたい、という気持ちはやはりございますけれども)
また、ときどき番外編といたしまして勇さんが主人公となるお話がございまして、こちらでは主に心霊写真部の皆さんとの関わりが描かれます。

イラストは悪くございません。
百合的にはいかがでございましょう、明確なカップリングなどは特には存在しないのでございますけれど、でもそこはかとなくは感じられます印象もあって…?
ということで、こちらは楽しくよい作品でございましたかと…同じ作者さまの3作品の中ではこちらが一番好きといえるかなと思います。
…この作品の様にすでに複数巻出ている作品は気になってもなかなか購入するまで至れないことが多いのでございますけれど、これや以前読みました『レーカン!』に以前読みました『外村さん』など、すでに結構な巻数が出ておりましたものの思い切って購入してみました作品でもよきものに出会えておりますし、ここは同様に度々気にしてきてはおりましたもののすでに巻数がかなり出ていたりして敬遠しておりましたあれらの作品も思い切って買ってみてもよいのかも…?(その代わり以前購入をして途中まで読んで結局断念してしまいました『小森さん(以下略)』の様に購入してみたはいいものの個人的に外れで結局「なかったこと」にしてしまう様な作品でした場合は出費が結構手痛いことになってしまいかねませんけれど…)


とっても大好きで長くお会いできない日々が続いて不安や心配もございますけれども何事もなくご無事な日々をお過ごしくださっておりますと信じ願っておりますあのかたもお好きなシリーズたち、『サモンナイト』は『5』のほうを進行…第2話からでございます。
イェンファさんは長期滞在になることを見越して主人公のアルカさんの住む部屋の向かい側に部屋を借りた模様…そして朝に弱いアルカさんを起こしにきてくださいましたけれど、アルカさんを起こすのは自分の役目とおっしゃるスピネルさんは少々複雑なお気持ち…。
その様な中、調停機構のほうから通信が入って複数の召喚師が対応しなければいけない案件が発生したために会議を行う、という連絡…この通信はスピネルさんと響友になった際に得られた石を用いているそうなのでございますけれど、この石は遠隔通信の他にも色々できてしまうみたいです?

自由行動のほうは特にすることはございませんけれど、大家さんのお店では人生やり直し…つまり以前しております『3』や以前しております『4』にもございましたレベルを下げる機能が追加されました。
ただ、今作ではクラスを随時任意に選択できる、というシステムになっておりますので、レベルを下げる意味はなさそうかと思われ…?
…しかし、ほぼ『3』のあの島の未来を描いていますのに、悪魔商人にその様なことをさせてメイメイさんは出番なし、でございますか…メイメイさんでしたら数百年程度普通に生きているかと思われますけれど、でも彼女は特殊な星の下にいる人にしか力を貸さないっぽいですし、ということは今作は大した話ではない、ということになったりして…?

調停機構へ赴きますと、何やら明らかに軽い男性が声をかけてきます…同じく調停召喚師のカリスというかたでございました。
彼はまだ一度も総帥に会ったことがないらしく、何度か総帥にお会いしているアルカさんを期待の若手と呼んでくるのでございますけれど、それは逆にカリスさんが期待されていないだけなのでは…と思ってしまったらアルカさんも同じ可能性を感じてしまったみたいでございます。
その人と立ち話をしておりますとかなり厳しい雰囲気を持ったソウケンという、これまた同じく調停召喚師の男性に注意をされたりしてしまいつつ、会議のほうへ参加いたします。
会議のほうでは水晶の森から緊急の依頼がきており、アルカさんとその二人並びに響友で話を聞きに行く様に、と言われます…後一人いるそうでございますけれど、そちらは現地集合になる模様でございます。

ということでその二人が仲間になりましたけれど、正直に言って二人ともちょっと微妙かも…先のアベルトさんのほうがまだいいかなと感じる程度でございまして、どうも今作の男性キャラは総じて微妙な気がするのは私だけでございましょうか…。
いえ、確かに私は女の子好きでございますから男キャラを軽く見がちに思われるかもですけれど、でも以前しております無印のレイドさんやエドスさんたちにはじまり以前しております『2』のネスティさんやフォルテさんたちに『3』のカイルさんやスカーレルさんたち、そして『4』のグラッドさんやセイロンさんたちといった過去作の男性キャラについては総じて好印象でございましたし…(第0話に出てきたエルストさんは悪くございませんでしたけれど、もう出ませんか?)
仲間になるキャラクターの人数次第ではございますけれど、やはり今作も男性キャラは使用を控えることになりそうでございます?
…ちなみに、女性キャラについては今のところは過去作と同様によい感じ、といえるかなと思います?

再び自由行動となり、自宅へ行ってみますと隣のカフェ&バーを経営している大家さんから店番を頼まれてしまいます。
任務中なのに…となりますけれど意外とカリスさんやソウケンさんも厳しい態度は取ってこず、さらには続々とお客さんがやってきたりしてしまいました。
どうも以前に大家さんから聞いた戻ってきてほしい腕のいいマスター、というのは学生時代にここでアルバイトをしていたアルカさんのことでしたみたいで、アルカさんは本当においしいコーヒーやお茶を淹れることができるみたい…ロレイラルのお客さんのためにオイルの調合までできるといい、イェンファさんをしてこれが天職なのでは、と言わしめるほどでございました。
ちなみに大家さんの淹れるコーヒーはカリスさん曰く地獄の味とのことで、興味を示し飲んでみたイェンファさんは後悔しておりました…。

調停機構ではアルカさんの武器に対する無頓着さが問題に…メンテナンスを全くしていなかったそうで、そのために剣などもうガラクタ寸前になってしまっていたといいます。
さすがに他の皆さんが見咎め、鍛冶師街へ向かうことになりました…そこには腕のいい鍛治師が集まっているそうで、その様なことを聞くとワイスタァンから集まったのでは、なんて以前『2』までしております『クラフトソード物語』をしている身としては思ってしまいます。
しかもやってきた鍛治師のお店のお名前がクロガネ堂といい、やはりどことなく引っかかる…実際のところはどうなのでございましょうか。
それはそうと、そこまでの道中で妙に物忘れをしている町の人たちの姿を見かけ、妙に引っかかる…皆さんもさすがに気づいたみたいながら、任務優先ということでひとまず気にしないでおくことになったのでございました。

鍛治工房では武器の練成なんて『クラフトソード物語』の様なことや響命石を鍛えたりすることまでできてしまいます。
今作では武器は買い換えるものではなく鍛えるものの様子で、戦闘で得られる鉱石を用いて武器の攻撃力の強化を、アクセサリなどで付加効果をつけられるといいます。
一方、サモナイト石を用いると響命石の強化ができまして、そうすると響友に新たなスキルなどを覚えさせることができます…スピネルさんに範囲大の攻撃スキルを覚えさせることもでき、これでようやく覚醒強化・響命以外での範囲攻撃を使える様になります。
…何度か強化を行っておりますと、スピネルさんが新たなクラスを覚えましたりと、どうもこれもクラス取得に影響するみたいです?

引き続き自由行動、繁華街でかわいらしさを盾にしてケーキのおまけをもらう幼女がおりましたけれど、実はそれは先に出てきた現地集合する予定な調停召喚師のシーダさんでございました。
見た目はイェンファさんも普通に幼女だと思ってしまうものながら実際はアルカさんたちより年上だという彼女もここで仲間になって一緒についてきてくださることになりました。
彼女の響友はフローテという悪魔でございまして、天使のスピネルさんとは少々仲が悪い模様…また、水晶の森も天使のほうが多いために行くのは乗り気ではない模様です?
また、警察騎士団の建物ではアベルトさんとお会いし、夜勤で疲れている模様ながら普通に仲間になりました…何だか結構立て続けに仲間が増えていきます?

昨日はそこまで…戦闘は一切発生いたしませんでしたもののイベント多め、といったところでございます。
今日からはひとまず先へは進まず、武器練成のための素材集め並びにシーダさんのスキルを得るための経験値貯め、といったところになるかなと思います?
でも、正直に言うとこの練成システムはちょっと面倒かな、と今のところは感じますかも…やり込み要素は増しているのでございましょうけれど、練成要素を入れるならいっそ『クラフトソード物語』をリメイクで出してくださればよろしいのに…(何)
あと、ミッションについて、アルカさんやイェンファさんが単独で挑むものがあったりと、キャラクター固有のものもあるみたい…ということは、男性キャラを使わなければ全てのミッションを出すことは不可能、ということになり、これは全てを出すために男性キャラもそこそこ使っていくか、それともそこまでやりこむ必要はないと割り切るか、悩ましい…(過去作とは違う経験値システムのこともあり、できれば過去作以上に少数精鋭で絞り込んでいきたいのでございますけれど…?)


一方の上でも少し触れました『その花』は引き続き『ミカエルの乙女たち』の七海さんと優菜さまルートの続きから…新学期がはじまり、イベント実行委員会や環境整備委員など、様々なところで活躍し頼られる、その姿は本当に凛々しい優菜さまを見て七海さんは非常に誇らしい気持ちになります。
けれど、最近の優菜さまは非常にお忙しい日々が続いてしまい、七海さんとなかなかお会いできない日々が続いてしまいます…お昼もご一緒にできなかったりと、七海さんはさみしさが募ってしまいます。
ある日には廊下ですれ違っても優菜さまは委員会のお仕事の会話をしているために気がついてくれない、なんてこともあって…さみしいと思っているのは自分だけなのかな、なんてことすら思ってしまいます。

そんな気持ちでいてはいけない、と思う七海さん…手を怪我だらけにしながらも、優菜さまに食べていただこうとお弁当を作ります。
でも、作るということを優菜さまに伝えたりしていなかったこともあり、結局お弁当を渡すこともできず、お会いすることもできずに放課後にまでなってしまいます…。
さみしく帰ろうとする七海さんでございますけれど、誰もいないはずの教室から物音がしたのに気づき、のぞいてみると優菜さまが机に突っ伏して眠ってしまっておられ、その拍子に荷物が落ちてしまったみたいでございました。
七海さんが近づくと優菜さまは目を覚ましますけれど、最近のお仕事がご多忙なために疲れてしまっておられたご様子…七海さん分を補充したいとおっしゃる優菜さまでございますけれど、その前に作ってきたお弁当を食べていただくことにいたしました。
もちろんこれはとっても喜んでいただけまして、そしてその後はお約束どおり…?

優菜さまももちろん七海さんにお会いできない日々はとってもさみしい、けれどお仕事を中途半端で終わらせたくないからもう少し待って、とおっしゃる優菜さまなのでございますけれど、それに対し七海さんは自分なりに何かをしたい、と思います。
優菜さまのためにお弁当を、とも思いましたけれど、それはこれ以上怪我をしてもらいたくないと優菜さまにやんわりと止められてしまいます。
ですので、優菜さまのお仕事をできるものは自分が引き受けよう、という流れになって張り切られるのでございました…それを見た優菜さまは少し顔が引きつったらしいのでございますけれど、果たして…?

昨日はそこまででございまして、このあたりの七海さんのお気持ちはとてもよく解るところ…お会いできないさみしさをずっとこらえて我慢をするよりは、自分にできることがあるならそれはもちろんしようと思われるでしょう。
けれど、ちょっとその気持ちが空回りしそうな予感が優菜さまはすでに感じ取られていらしたのでございましょうか…ちょっと危うい気配も感じてしまいますけれど、ともあれ引き続き見守りましょう。