2014年06月25日

Vespa

先日読みましたコミックの感想です。
1冊完結…
□Vespa
■大北紘子さま
 ○イラスト評価:★★★★☆(3.5)
 ○内容評価:★★★★☆(4.0)
 ○百合度評価:★★★★☆(4.0)
 ○総合評価:★★★★☆(3.9)

こちらは先日色々なコミックとともに購入をいたしましたものとなりまして、百合が確実なことから購入をいたしましたものとなります。
コミックスとしましてはおなじみとなります百合姫コミックスとなります。
作者のかたは以前読みました『月と泥』などを描かれたかたとなります。

内容としましては、とある国の主従お二人の関係を描いたお話、となるでしょうか。
物語の舞台は中世ヨーロッパな趣のある世界なのでございますけれど、この世界は以前読んでおります『恋愛遺伝子XX』などと似た様な状況になっているご様子…いえ、『XX』は男性が絶滅した世界でしたのに対しこちらはかなり減少はしているもののまだ絶滅はしていないそうでございます。
その様な世界の中、同じ女性であっても男性的な役割をする者とに身分が別れていき…というとやはり『XX』の世界観を思い出すでしょうか。
主人公の恋塚さんは兵士をしており階級は少尉…ちょっと抜けているというかおバカというか天然というか、ともあれそういうところはありますものの軍人としては有能な模様で、王女さま直属の近衛隊に配属されました。
お姫さまはかなり気高い雰囲気を持ったかなりしっかりしたかたなのでございますけれど、お二人は惹かれあう関係となっておりました。

その様な中、お姫さまに隣国の女王との縁談が出てきてしまい、相手がその様な存在では敵うはずがないということで恋塚さんは自ら身を退こうといたします。
けれど、その女王の噂を耳にしてやはりその様な人のところお姫さまをやることなどできない、と考えた彼女は奪還計画を練ることになり…?

その他登場人物としましては、まずはその隣国の女王なのでございますけれど、確かにこのかたはかなりきつい性格で悪役の趣…。
あとは恋塚さんの上司になる隊長さんでございまして、このかたは男性的でしっかりしたかたながら色々とかわいいところもあり、そして恋塚さんのことがお好きでしたり…。
…女王は正直悪役だという印象しか受けないかもしれないかたなのでございますけれど、その他3人はそれぞれにかなりよいキャラクターでございます。

お話のほうは、恋塚さんとお姫さまの関係を中心に描いておりまして、かなりシリアスなお話…なはずなのでございますけれど、妙に笑えるという意味で面白いお話になっている印象を受けたりもいたします。
いえ、女王が絡む場面はかなりシリアスで重い雰囲気なのでございますけれど、恋塚さんメインのお話となると彼女の性格などがありちょっとおバカになってくるというか…特に彼女と隊長さんとのやり取りが色々面白いものになっております。
このお話はこの1冊で完結となっており、かなり救いのない結末も予想されるお話なのでございますけれど、結末は一応ハッピーエンドと受け取っていいものになっておりますのでまずは安心…この先どうなるかも気になるわけでございますけれど…?
また、巻末には恋塚さんと隊長との出会いのお話、お姫さまと女王が一緒にいた時期のお話、恋塚さんの里帰りのお話という3つの短編も収録されております。

その他、その3つの短編の前には『インソムニアガール』という上のお話とは全く関係のない短編が収録されております。
こちらは家庭事情に少々問題を抱える高校生の女の子と、その子に恋愛感情を抱く親友の女の子の関係を描いた、こちらは王道路線な百合のお話…家庭環境などありちょっと重めなお話にはなっておりますけれど、百合的にもよきお話になっております。

イラストはなかなかよろしゅうございます。
百合的には本編も『インソムニアガール』のほうもともによろしいものとなっております。
ということで、こちらはなかなか面白いよき作品でございましたかと…ちなみにタイトルは作中で恋塚さんが自分の立場を蜂になぞらえているところなどからきているわけでございますけれど、個人的にはあれが思い浮かぶ…(ベスパのイエロージャケット、って…/何)


とっても大好きで日々ご無事をお祈りして想いを寄せておりますあのかたもお好きなシリーズな『その花』はいわゆる「青文字系」の第1作『天使のあこがれ』を終えましたので、昨日はそのドラマCDとなる『あじさいの季節』を聴いてみました。
こちらはちょうど今くらいの時期になるでしょうか、りんごさんと千秋さんのお二人があじさいの花がきれいな温泉旅館へお泊りへ行く、というお話でございます。

千秋さんの車の運転がかなり危険ということが判明いたしましたり、旅館にいる間はりんごさんが裸族でいる宣言をされたりと、なかなか大変なことがいくつか起こりましたりして…。
夜にはりんごさんがワインを口にしてしまい、酔ってしまわれ彼女から千秋さんに迫ることに…そして翌日にはそのことをすっかり忘れてしまっておりましたり…?
その他、「青文字系」のドラマCDには最後のおまけがついていなかったりいたします。

これで次はゲームの第2作へ入るわけでございますけれど、やはり成美さんと晶さんのドラマCDが非常にほしいところ…いずれは出ます、よね?