2014年12月16日

愛する人形に命が吹き込められたなら―。

先日読みましたコミックの感想です。
よきものでした
□病めるときも健やかなるときも(1)
■崎由けぇきさま
 ○イラスト評価:★★★★☆(3.5)
 ○内容評価:★★★★☆(4.2)
 ○百合度評価:★★★★☆(3.5)
 ○総合評価:★★★★☆(3.9)

こちらは先日色々なものとともに購入をいたしましたものとなりまして、何となくよさそうに感じられましたことから購入をいたしましたものとなります。
コミックスとしましてはおなじみとなりますまんがタイムきららコミックスとなりますけれど、こちらは4コマでも大判サイズでもないものとなります。

内容としましては、生命を吹き込まれた人形たちのいるお話、となるでしょうか。
物語の主人公は墨夜いばらさんという女の子…高校生くらいかと思われる学生さんでどうも一人暮らしをしている雰囲気も見られる、長い黒髪の子でございます。
このいばらさんは人形が大好きでございまして、中でも柘榴という長い白髪(銀髪かも?)でゴスいおよーふくの似合いそうなドールが大好き…それはもう完全に溺愛、というレベルでございます。

そのいばらさんには本人は気づいていない秘密がございまして、それは彼女の血に触れた人形は生命が吹き込まれて普通に動くことができたりする様になる、ということでございます。
ですので柘榴さんも普通に動けまして、いばらさんの溺愛っぷりに辟易としながらも彼女がこれ以上その血を広めたりしない様に彼女のまわりを警戒したりと、結構世話を焼いております…ただ、いばらさんの前では普通の人形として振舞っております。

いばらさんには同級生で幼馴染の玖倶利詩季さんというお寺の娘さんがいらっしゃいまして、基本的に快活な女の子なのでございますけれど、妙に人形のことを嫌っております。
それは彼女の過去や今置かれている境遇などに理由がありそうで、彼女の家には姫沙羅さんという人形らしい、でも動くことのできる女の子がおりまして、彼女は詩季さんのことを溺愛しておりまして、そしていばらさんを含めた3人は幼少時は一緒に遊んだりしていたご様子で、このあたり何かありそうで…?

その他登場人物としましては、まずはいばらさんがお化け屋敷から連れ帰ってきましたホラーな感じの人形なニコルさん…男性とも女性ともつかない中性的な雰囲気で荒っぽい言葉遣いのかたで、当初はいばらさんのことを(彼女の血を全て受ければ人間になれるらしいということで)狙っていたのでございますけれど、その後は普通に彼女の家で暮らすことになりました。
いばらさんの学校には人形部(仮)という部活がございましていばらさんはそれに誘われ入部するわけでございますけれど、そちらの部長さんはもちろん人形好きで眼鏡をかけた、本来は内気な性格ながら人形のおかげで前向きな性格になっていらっしゃいます?
部員の相模優香さんはこの部が登場する前に人形のことでいばらさんにお世話になりまして、それがきっかけでその部へ入ることにされたのでございました。

お話のほうは、その様な感情を持ち動ける様になった人形たちのいる世界のお話…。
いばらさんは人形が動いているのでは、ということをちょっとは感づいているのでございますけれど、まだ実際にその場面を見たことはございませんので確信はない…いずれにいたしましても柘榴さんへ対する溺愛っぷりはかなりのものでございます。
でもむしろ姫沙羅さんの詩季さんへ対する溺愛っぷりのほうがさらに深く見えましたり…そして両者ともにちょっと危うい雰囲気すら感じられたりいたします、かも?
この作品の一番の見所はその溺愛っぷりに感じられますけれど、もちろん人形が動くという不思議なことに対するちょっと不思議な日常といった趣なお話もございまして、七夕前に照る照る坊主に魂が宿ってしまったお話は少し泣けるかもしれません?
いばらさんの血、それに詩季さんと姫沙羅さんの関係など、何か重いものがありそうなのでございますけれど、それはこの巻ではまだよく見えてはまいりません…ただ、いばらさん自身にも何か重いものがありそうな、という予感がこの巻の最後のシーンで感じられますかもしれません?
…部長さんと彼女の人形のお話、普通に人形が動いているのを皆さんが受け入れていた気がいたしますけれど、あれはよろしかったのでございます?(何)

イラストはなかなかよろしゅうございます。
百合的にはあくまで(彼女たち視点では動かない普通の)人形に対してながらいばらさんや部長さんの溺愛っぷりがなかなか激しく、そして姫沙羅さんに関しましてはお互いに意識がございますこともあり百合といっていいのではないかなと思われます。
ということで、こちらはちょっとミステリアスな雰囲気も感じる、百合的にもなかなか悪くない雰囲気のよき作品でございましたかと思います…人形好きなかたが主人公で人形がお話のメインに入ってくるお話といえば以前しております『アグリーメント』を思い出しますけれど、さすがにあれほど悲観的なお話ではございませんよ?(何)


ゲームのほうは、昨日もあまり時間がございませんでしたこともあり2作品とも少しずつ…とっても大好きで長くお会いできない状態が続いてしまいますけれども陰ながら日々ご無事にお過ごしをしてくださっておりますことを願っておりますあのかたもお好きなシリーズな『サモンナイト』は『クラフトソード物語2』で引き続き武器の熟練度上げでございます。

こちらもあのかたもお好きな作品な『スズノネ』は柚子里さんルートでございまして昨日も特に進展はなかったのでございますけれど、このルートの主人公の幸村さんはどうも一言多くてそれで痛い目を見る傾向にございますかも…いえ、仁乃さんが相手でした場合は一言多くても彼女の性格により大事に至っていなかっただけかもですけれども(何)