
□ハルノカミカゼ(2)
■ichinomiさま
○イラスト評価:★★★☆☆(3.0)
○内容評価:★★★★☆(4.4)
○百合度評価:★★★☆☆(3.0)
○総合評価:★★★★☆(3.7)
こちらは先日色々なものとともに購入をいたしましたものとなりまして、過去に既刊を読んでおりますことから購入をいたしましたものとなります。
コミックスとしましては『ろこどる』や『魔女とほうきと黒縁メガネ』『3年2組の呪い屋さん』などと同じものとなります。
内容としましては、少し不思議な女の子のいる日常を描いた4コマ、となるでしょうか。
と、説明がやはり以前読みました第1巻の感想と同じとなりましたので、詳細な説明は省略をいたします。
この巻でもハルさんと神木さんを中心としました皆さんの日常が描かれておりまして、まずは夏のお話…プールのお話などございましたけれど、夏休みに入ると少し不思議なことが起こります。
それはハルさんの前に、彼女の曾祖母でありすでに亡くなられているおハナさんというおばあさんが突如現れましたこと…お盆の季節でもありもちろん(?)幽霊といっていい存在でございまして、ハルさん以外には認識できません(神木さんは気配は感じられますけれども)
ハルさんはおハナさんのことを現れた当初は苦手としておりましたけれど、喧嘩するほど仲が良い、といった言葉を思わせる関係ともいえます。
そのおハナさんがどうしてハルさんの前に現れたのかといえば、それはやっぱり彼女のことを気にして、というところ…ハルさんにはおぼろげな記憶しかないのでございますけれど、ハルさんの幼少時、おハナさんが彼女の世話をしていたことがあったのでございます。
ハルさんのゲーム好きもそのあたりからきておりまして、そのあたりのお話は巻末収録で今日の日誌のタイトルにもいたしましたおまけ漫画『おハナさんとちびハル』でも描かれております。
そのお話からも解ります様にハナさんは以前この町で暮らしていた時期がございまして、先代のカミキさまとお会いしていたこともあり、夢で見ていた大きな神木さんはその先代さんでしたわけ…また、幼少時の蘭華さんにもお会いしておりましたけれど、幼少時の彼女は黒髪…(何)
おハナさんは夏祭りの日で帰ってしまいますけれど、でもそこまでの夏休みの日々は彼女を交えた楽しい日常が繰り広げられます。
上で触れました先代のカミキさんなど第1巻で見られました伏線も回収されますけれど、特に大事にはならず、そういうこともあった…というくらいで受け止めておけばいいかなと思います。
皆さんの穏やかな日常は2学期、学園祭の準備まで描かれますけれど、そこからは少し早足…巻頭のカラーページは学園祭当日のことを描きつつもさらにエピローグへ続くところへつなげたりしております。
エピローグは一気に数年後に飛んでしまいますけれど、まずまず悪くない終わりかたともいえるかなと…はい、こちらの作品はこの巻で最終巻、完結となっておりました。
イラストは悪くございません。
百合的にはいかがでございましょう、この巻ではハルさんの暴走も落ち着き気味でございましたし、最終的にはよい友人関係に落ち着いたのかなと感じられます?
ということで、こちらはこの巻で完結でございまして、相変わらず神木さんがかわいらしいよきお話でございましたかと思います。
…と、その物語本編とは関係ないところで、この単行本は少々残念なところが目立ってしまいました。
まず巻頭のカラーページなのでございますけれども、何とページ下部が完全に繋がっていて封じられておりまして、自分で紙を切らなければならないという事態になっておりました…装丁不良でしたわけで、これは私の運が悪くってたまたまそういうものを引き当ててしまったのでございましょうか…(こういう事態ははじめて遭遇いたしましたが…)
あと、よく見てみますとカバー折り目に書かれております既刊情報が妙に古い…この『ハルノカミカゼ』に加え以前読んでおります『ろこどる』や以前読んでおります『屋敷はメイドのために!』に以前読んでおります『オレンジぐんだん』といった2巻以上出ている作品が1巻しか出ていないことにされておりましたりその『オレンジぐんだん』と一緒に読んでおります『魔女とほうきと黒縁メガネ』も2巻しか出ていないことになっていたりしまして、これは『ハルノカミカゼ』第1巻の情報をそのまま持ってきただけの様にも見えて、装丁不良と合わせてちょっと手抜きお仕事を感じさせられてしまったのでございました。
ゲームのほうは、昨日もとっても大好きで長くお会いできない状態が続いてしまいますけれども昨日はプレゼントを受け取っていただけたと信じておりますあのかたもお好きなシリーズな『サモンナイト』も『スズノネ』もお休み…。