2015年01月05日

さようならむつきちゃん

先日読みましたコミックの感想です。
短編集です
□さようならむつきちゃん
■磯谷友紀さま
 ○イラスト評価:★★★★☆(3.5)
 ○内容評価:★★★★☆(4.4)
 ○百合度評価:★★★★☆(3.8)
 ○総合評価:★★★★☆(4.0)

こちらは過日色々なコミックとともに購入をいたしましたものとなりまして、百合が確実な作品ということで購入をいたしましたものとなります。
コミックスとしましてはおなじみとなりつつございますけれども(元となるアンソロジーが廃刊していることもあり)発展性は残念ながらあまり望めないひらり、コミックスとなります。

内容としましては、8つの短編を収録しました短編集となります。
お話の傾向はいかがでございましょう、百合の常道たる同級生のお話もあれば結構な歳の差のかたがたのお話もあり、あるいは西洋風のお話もあればファンタジーなお話もあったりとバラエティ豊かな感じでございます。
比較的悲恋や報われない感じのお話が目立った印象もございますけれど、でも改めて見返してみますとハッピーエンドのお話も少なからずございまして、最後のお話がなかなかよきものでございましたこともあり読後感は悪くございません。
作品たちは1つだけ直接繋がりのある続編なお話がございまして、その他1つはその前のお話にかなり似たシチュエーションのお話になっておりますけれど別に直接的に繋がっているわけではないのでございました。

収録作品たち、単行本のタイトルにもなっております『さようならむつきちゃん』は大好きな年上のかたが結婚をするにあたり、その前夜を一緒に過ごす女のかたのお話…こちらは相手のかたが結婚する理由を含め、かなり切ない…。
『少女の魔笛』は離婚をした女のかたが泣いている姿を息子の同級生の女の子に見られ、さらにその後その子が付き合いたいと告白をしてくるお話…当然(?)主人公のかたは一時の気の迷いでしょう、と言うのでございますけれども…?
『桜の実の熟する日』はその『少女の魔笛』の続きでございまして、ちょっとした勘違いからお二人の関係が冷めそうになるのでございますけれども…こちらのお話はこれでハッピーエンドで終わることになっておりましてよろしゅうございました。
『私のオディール』は女子校でバレエのレッスンを一緒に受ける先輩さんと後輩さんのお話で、先輩さんは卒業後にそのまま結婚が決まっていることもあり、お二人の関係は卒業までと割り切っていたのでございますけれど…こちらもかなり切ないお話…。
『きみにならびて』は中学卒業で進路が別々になった女の子お二人のお話…こちらは(今の境遇の私と重ね合わせてしまったりして)やっぱり切ないのですけれど、でも希望もないことはないと思える終わりかたで…?
『喪服』は同時に夫を失ってしまったという女のかたお二人を描いた、西洋を舞台にしたお話…再婚するよりは、ということで別の道を一緒に選ぶことにいたしましたけれど、ここで出てきたちょっとした話題が次のお話に繋がっておりまして…?
『神の子魔女の子』は修道院の女の子たちのお話…先のお話と設定面で繋がっておりまして一瞬同じお二人のお話かと思いましたけれどそれは違いまして、とにかくこちらも一種の悲恋のお話…。
『魔女ヨハンセン』は黒魔術で魔女を呼び出しその魔女と添い遂げる女の子のお話…3年前のモノローグになっておりまして、それから3年後に改めてお二人は…?

その様なこちらの作品たち、前半は以前に最終巻を読んでおります『ひらり、』に掲載されたお話が収録されているのでございますけれど、後半の4作品は作者のかたの同人誌からの収録となるみたいでございました。
同人誌収録の作品を単行本に、といえば最近は百合姫コミックスがよくやっているわけでございますけれど、よいものはよろしいので、こうして単行本に収録してくださるのは嬉しいことでございますよね。

イラストはなかなかよきものでございます。
百合的にはお話にもよるのでございますけれど、もちろん全てのお話において悪くないものになっております。
ということで、こちらはなかなかよき短編集でございました…その他、こちらは以前読んでおります『星をふたりで』などと同様にひらり、コミックスでは少数派な大判サイズではないサイズになっております(何)
…そういえば、帯にございました広告を見ますと以前読んでおります『加瀬さん』あたりはweb雑誌のほうで連載が続いているみたいでございます?