2019年03月09日

これを読めば売れっ子マンガ家になれる

―かもしれないし、なれないかもしれない。


先日読みましたコミックの感想です。
なかなかよき…?
□人気マンガ家になるための15の法則(1)
■津々巳あやさま
 ○イラスト評価:★★★★☆(3.8)
 ○内容評価:★★★★☆(4.4)
 ○百合度評価:★★★☆☆(3.2)
 ○総合評価:★★★★☆(4.0)

こちらは先日色々なコミックとともに購入をしたものとなり、何となくよさそうに感じられたことから購入をしたものとなります。
コミックスとしましては『ゆりぐらし』や『百合百景』『せんぱいあい。』と同じものとなります。
作者のかたは以前読んでいる『終活女子高生』と同じかたとなります。

内容としましては、漫画家と編集のかたの日常を描いた4コマとなるでしょうか。
お話の主人公は相沢幸枝さんという漫画家をしているかた…高校時代は非常に優秀で周囲から一目置かれる存在であり、在学中にデビューをしたもののその後は売れない日々が続いてしまっています。
その過程か引きこもりでコミュニケーション能力がなくなってしまうという、経緯は違えど高校時代との落差が大きいという点で以前読んでいる『スロウスタート』の大会さんの様なかたになってしまったのでした。

その様な彼女に新たな編集がつくことになり、それが喜多村莉奈さんという、かつて幸枝さんと高校で同級生でしたかた…ほんわかとした雰囲気に似合わず非常に毒舌な、そして以前読んでいる『はんどすたんど!』のななみさんの如く基本的に表情が固定になっているかた…。
彼女は高校時代から幸枝さんの漫画のファンで、それでこうして担当編集にまでたどり着いたご様子…毒舌ではありますが、今でもやはり期待している様子が見て取れます。

その他登場人物としましては、売れっ子漫画家な綺羅星姫歌さん…彼女もまた幸枝さんの漫画のファンの様子で、またかなりのツンデレなかたでもあります。
幸枝さんの高校生の弟さんも登場しますけれど、彼もまた幸枝さんの漫画のファン…あれっ、人気ないのに周囲はファンばかりです?(何)

お話のほうは、その様な漫画家のかたと編集のかたの日常を描いたもの…。
漫画家さんを主人公とした作品といえば、最近でも同じく4コマでもある以前読んでいる『こみっくがーるず』や以前その『こみっくがーるず』のアニメと一緒に読んでいる『がんくつ荘の不夜城さん』などが思い浮かぶところですけれど、今作の雰囲気はどちらかといえば後者に近しいところでしょうか。
その様なこちらは登場人物の皆さん、特に莉奈さんがかなり面白いかたで楽しい作品…タイトルに15の法則とかありますけれど、特にその様な法則は1つも出てきません(何)
その様な今作なのですけれど、あとがきがかなり切ないお話になっています…どうやら今作は当初上で触れた『終活女子高生』と同じ雑誌で連載されていたものがその休刊に伴い終了を余儀なくされかけたところを今の別会社の雑誌に移動できたみたいです?

イラストはなかなかよきものです。
百合的には幸枝さんを巡る莉奈さんと姫歌さんがなかなか悪くなく…?
ということで、こちらはなかなか面白いもの…2ヶ月連続刊行らしく第2巻は今月22日に発売とのことで、引き続き見守りましょう。


また、同時にこちらも読みましたので…。
こちらもなかなか…?
□ライター×ライター(2)
■深見真さま(原作)/コトさま(作画)
 ○イラスト評価:★★★★★(4.5)
 ○内容評価:★★★★☆(4.2)
 ○百合度評価:★★★☆☆(2.8)
 ○総合評価:★★★★☆(4.0)

こちらは過日色々なコミックとともに購入をしたものとなり、過去に既刊を読んでいることから購入をしたものとなります。
コミックスとしましてはおなじみとなりますまんがタイムきららコミックスとなりますけれど、こちらは4コマでも大判サイズでもないものとなります。
原作のかたは以前読んでいる『マーメイド・ラヴァーズ』の原作担当のかた、作画のかたは以前読んでいる『ようこそ幻界集落へ!』を描かれたかたとなります。
…上の作品同様に売れない創作系のかたを主人公をしたお話、ということで一緒に読んでみました(何)

内容としましては、アニメの脚本家のかたを描いたお話、となるでしょうか。
と、説明がやはり以前読みました第1巻の感想と同じとなりましたので、詳細な説明は省略をします。
この巻ではカエデさんに新たな仕事が舞い込んでくるお話…それはアニメの脚本なのですけれど、それは千鳥フミノという同人作家から脚本家になったというかなり有名な脚本家とのダブル体制で行うとのことでした。
このフミノさんは「皆殺しのフミノ」の異名を取るかなり危険な雰囲気を醸し出したかたで、カエデさんも一時はそれに圧倒されどうすればよいか解らなくなってしまいそうになるのですけれど…?

後半ではそのフミノさんの信頼を勝ち得たカエデさんが、けれど以前の安請け合いから苦手としているドラマCDの脚本を制作しなければならなくなってしまうお話…ユキカさんに協力を断られ、けれど助言を受けた彼女は…?
その様にカエデさんが紆余曲折はあれど脚本家として力をつけていっているさまが見られる今作ですけれど、やはり同時に脚本家というものがどういう仕事をしているのか、というのも随所で見ることができます。
はじめのお話では脚本家の収入のお話があったり、脚本会議の様子が見られたりもし、その意味でもなかなか興味深いです?

イラストはよきものです。
百合的にはどうでしょうか、悪くはないですけれど…?
ということで、こちらはなかなか面白いお話…続きも見守りましょう。