□雨でも晴れでも(1/電撃コミックスNEXT)
■あらた伊里さま
(個人的度数)
○おすすめ度:★★★★★
○百合度:★★★☆☆
(日誌に記載のある関連作品(※最新1作品のみ取上))
○『とどのつまりの有頂天』:同一作者さまの単行本及び本作のベースとなった作品
(作品について)
有頂天部のかたがたの日常を描いたお話です。
こちらの作品についてなのですけれど、上で触れた『とどのつまりの有頂天』のリニューアル版とされており、登場人物やお話の大筋などはそちらと同じといってよいものとなっています。
変更されたのは単行本のレーベルやお話の細部、といったところでしょうか。
この作者さまの作品といえばかなりハイテンションなコメディが特に印象的なのですけれど、今作は表紙がそういう雰囲気を一切感じさせないものとなっています。
もっとも、それは『とどのつまりの有頂天』もそうだったのですけれど、ただ今作はあとがきで『有頂天』と較べしっとりとした雰囲気を出しているとのことで、本編も蓮さんを中心にその様な雰囲気になっていましたかも…?
その蓮さんと美古都さんの初々しい関係性がまたよく、それにコメディとしての面白さも失われていませんので、やはりよいもの…『有頂天』はこれからというところで終わってしまいましたけれどもこちらはその先も描かれていくのか、引き続き見守りましょう。
【単行本紹介・その2】
□ゆりでなるえすぽわーる(2/リュウコミックススペシャル)
■なおいまいさま
→前巻(第1巻)
(個人的度数)
○おすすめ度:★★★★☆
○百合度:★★★★☆
(特記事項)
○第1巻を上で紹介した『とどのつまりの有頂天』と同時に読んでいたことから今回も同様に紹介
(作品について)
百合な妄想をする女の子を描いたお話です。
この巻でも百合っぽい雰囲気の二人の女のかたを見かけるとそれを絵に描いて妄想をするお嬢さまとそれに付き合ってあげるかたの日々が描かれていきます。
その妄想する対象となるお二人の本当の関係もやはり後編で描かれていくわけですけれど、ときには妄想以上に深い関係のこともあったりし面白いものです。
そしてさらに、心さんに告白をしてきてそれを断っても美術部に強引に入部してきたりする後輩も登場します。
このかたはひどくポジティブなかたで面白いのですけれど、ただ現状やはり心さんの置かれている状況が不快さを感じるレベル、というのは変わっておらず、それは今巻の終盤の展開でむしろより深まってしまった印象すらあります…次巻が不安にしかならない終わりかたをしましたけれど、果たして…?