2020年07月01日

単行本『紡ぐ乙女と大正の月(1)』 / 『行進子犬に恋文を(4)』紹介

【単行本紹介】
『紡ぐ乙女と大正の月』
□紡ぐ乙女と大正の月(1/まんがタイムKRコミックス)
■ちうねさま

(個人的度数)
 ○おすすめ度:★★★★☆
 ○百合度:★★★☆☆

(日誌に記載のある関連作品(※最新1作品のみ取上))
 『大正浪漫喫茶譚 ラクヱンオトメS』:同一時代を舞台にし設定も多少似ている同じレーベルの作品

(作品について)
大正時代に飛ばされた女の子を描いた4コマです。
主人公の紡さんは普通の高校生だったのですけれど、ある日過去の学校のアルバムを見ていた際に自身に遭遇、気がつくと大正10年に飛ばされていました。
途方に暮れる中、名家のお嬢さまである唯月さんにたすけられ、彼女には記憶喪失だと説明し彼女の家に使用人として置いてもらえることになったのでした。
その際に唯月さんと同じ女学校…紡さんが通っていた学校と同一で過去の場所でしたけれど、そこに一緒に通うことになり、唯月さんを激しく慕うお嬢さまや紡さんを天女だと考えている女の子にお会いしたりするのでした。

お話のほうは、ということで大正時代を舞台にした学園ものです。
大正時代近辺を舞台にしたお話は上で触れたものや下で触れるものなど結構多く、それだけロマンを感じさせる時代だということになるでしょうか…このあたりの描写はなかなかしっかりしている印象を受けます。
皆さんの関係もよいのですけれど、最終的な結末はハッピーエンドはないのでは、と思ってしまったりもし…ともあれ学校でエスが流行っていることもあり百合的にはなかなか高めでしたりとよい作品で、不安はありますけれども続きも見守りましょう。


【単行本紹介・その2】
『行進子犬に恋文を』
□行進子犬に恋文を(4/百合姫コミックス)
■玉崎たまさま
前巻(第3巻)

(個人的度数)
 ○おすすめ度:★★★★☆
 ○百合度:★★★★☆

(特記事項)
 ○上の作品と重なる時代を舞台にしていることから同時に紹介

(作品について)
陸軍女子幼年学校に入学した女の子を描いたお話です。
この巻では忍さんと加賀見さんが両想いな関係になってからのこと…やはり互いに明確に意識すると少々ぎこちなくなったりするもので、そういうものも初々しくよきものです。

また、ここは幼年学校ですので忍さんも将来の自分の軍人像について考えたりしつつ、後半では運動会の模様が描かれるのですけれど、ここでは忍さんの親友さんに焦点が当てられます。
また、忍さんをこの学校に推薦してくれた親族が見学にきてくださるのですけれど、どうもこのかたには色々裏がありそうで、この巻の最後では急転直下ともいえる展開に…果たしてどうなるでしょうか。
posted by 桜乃 彩葉 at 07:27 | Comment(0) | TrackBack(0) | 作品紹介