2020年07月19日

単行本『声がだせない少女は「彼女が優しすぎる」と思っている(1)』 / 『しかのこのこのここしたんたん(1)』紹介

【単行本紹介】
『声がだせない少女は「彼女が優しすぎる」と思っている』
□声がだせない少女は「彼女が優しすぎる」と思っている(1/チャンピオンコミックス)
■矢村いちさま

(個人的度数)
 ○おすすめ度:★★★★★
 ○百合度:★★☆☆☆

(作品について)
失語症な女の子とそのクラスメイトなかたの関係を描いたお話です。
真白さんは素直でまっすぐな、けれど声が出ずノートに字を書いて他のかたと話すとかたちをとっていることからなかなか友達ができない転入生でした。
その彼女に声をかけてきたのは、隣の席でちょっと怖い雰囲気のある心崎さん…実は彼女は人の心が読める存在でありそれゆえに人を避けていたのですけれど、真白さんの心の声があまりに気になることから世話を焼くことになっていくのでした。

お話はこのお二人を中心としたもの…とにかくこのお二人の関係が非常に微笑ましくよきものです。
また、やさしく声の出ないかたとちょっと冷たく見えるかたという関係性が、個人的には(あの場所でのとっても大好きなあのかたのキャラクターと彩菜さんの関係を思わせ…ちなみに今作はあのかたにお勧めしてもいただけました)色々と好きなシチュエーションでしてより今作がよきものに感じられるのでした…とにかくよいもので、続きも見守りましょう。


【単行本紹介・その2】
『しかのこのこのここしたんたん』
□しかのこのこのここしたんたん(1/マガジンエッジコミックス)
■おしおしおさま

(個人的度数)
 ○おすすめ度:★★★★☆
 ○百合度:★★☆☆☆

(日誌に記載のある関連作品(※最新1作品のみ取上))
 『さくらマイマイ』:同一作者さまの単行本

(特記事項)
 ○上の作品同様にあのかたのお勧めな作品、ということで同時に紹介

(作品について)
シカ部のかたがたの日常を描いたお話です。
虎子さんはかつてはいわゆるヤンキーと呼ばれるかたでしたものの高校入学を機にそれとはすっぱり足を洗い、完全な優等生として過ごし、周囲もそう認識をしている様なかたでした。
けれど、その彼女を元ヤンキーだと見抜いてしまった転校生がおり、当初は口封じの意味も込め行動を共にすることになって…?

それが鹿乃子さんというシカを名乗る、実際に頭にはシカの角のある、極度に天然かつおバカな子…このかたが色々謎過ぎる存在でして、それに虎子さんは日々翻弄されて言ってしまいます。
お話はこのお二人の日常を描いたかなりおバカなコメディ…あのかたもそうおっしゃっていましたけれど、作者さまが作者さまですのでこの極度のおバカさはある意味当然といえます?(過去作も全てハイテンションでおバカなコメディでしたりし…)
そういう意味で面白いもので、終盤には新キャラさんも登場、引き続き見守りましょう。
posted by 桜乃 彩葉 at 07:15 | Comment(0) | TrackBack(0) | 作品紹介