2022年09月27日

単行本『OLと人魚』紹介

【単行本紹介】
『OLと人魚』
□OLと人魚
■司馬舞さま

(個人的度数)
 ○おすすめ度:★★★★☆
 ○百合度:★★★☆☆

(特記事項)
 ○短編集
 ○レーベルは特になし?

(作品について)
7つの短編を収録した短編集です。
全ての短編は1話読み切りであり繋がりはありませんけれど、全てのお話に共通点があります。
それは、どのお話も人間と人間ではない存在との交流のお話になっている、というもの…それは単行本のタイトルにもなっているお話の人魚であったり、吸血鬼であったり、人面鳥であったり雪女であったりと…?

お話は、そういう少し不思議なかたがたを題材とした短編たちです。
そうしたかたがたが主題となりつつ舞台は全て普通の日常となっていますので、その中にある不思議さもよいもの…。
そして人間のかたとの百合に近しい関係も描かれていきますけれど、ハッピーエンドなお話もあれば、かなりもやもやしたり読後感のよくないお話もあったり…単行本のタイトルにもなっている人魚のお話は確実に後者、人間の勝手さが許せないお話でもありますけれど、ともあれなかなかよい短編集です(ちなみに少々分厚いです)
posted by 桜乃 彩葉 at 07:00 | Comment(0) | (更新終了)作品紹介