2014年07月20日

未完成ガール

先日読みましたコミックの感想です。
短編集です
□未完成ガール
■河合朗さま
 ○イラスト評価:★★★☆☆(3.3)
 ○内容評価:★★★★☆(4.2)
 ○百合度評価:★★★★☆(4.0)
 ○総合評価:★★★★☆(3.9)

こちらは先日色々なものとともに購入をいたしましたものとなりまして、百合が確実な作品ということで購入をいたしましたものとなります。
コミックスとしましてはおなじみとなります百合姫コミックスとなります。
作者のかたは以前読みました『ボウソウガールズテキモウソウレンアイテキステキプロジェクト』などを描かれたかたとなります。

内容としましては、7つの短編を収録した短編集となります。
収録作品たちは概ね高校生な女の子を主人公にした王道路線といえるものとなっておりますけれど、一部ちょっと特殊なお話も収録されていたりいたします?
お話の傾向も概ね王道路線といえるもの…恋がはじまるあたり、まだ成就はしていないあたりを描いた、ちょっと淡い雰囲気も感じるものとなるでしょうか。
概ねハッピーエンドのお話になっておりますので読後感は悪くない…花魁のお話はハッピーエンドなのかと思ってしまいますけれど、あとがきによりますと作者さまとしてはハッピーエンドとのことでございます?

収録作品、『flare』は空想上の彼女を作り上げてその子に癒してもらっている孤立した女の子のお話…あとがきどおり痛いといえば痛い子のお話なのかもしれませんけれど、個人的にはこういうお話は大好きでございましてもちろんかなりお気に入りのお話となります。
『最低姫と駄目王子』は女たらしで王子さまキャラな女の子ばかり好きになる女の子と、その子に想いを寄せる女の子のお話…想いを寄せる子はそのお相手の子が王子さまキャラに惹かれることについては馬鹿馬鹿しいと思いつつも…?
『ロリータサマーエンドロール』は小学生な女の子お二人を描いたお話…数年後にお二人は再会するのでございますけれど、そのときに改めて想いを自覚することになって…?
『雨と茶髪とサラマンダー』はお互い黒髪でお揃いでしたのにお相手の子が髪を染めるとなって複雑な気持ちになってしまう女の子のお話…これはうまく言いくるめられた様な…?
『ひなたの罠』は少し歳の離れたお隣さんなお二人を描いたお話で、片方のかたはすでに子供持ちでしたり…そちらは天然であるがゆえに、現在高校生でちょっと無気力にも感じられるかたはそのかたを放っておけなくって…。
『君が千年のかざとしぞみる』は江戸時代の花魁の世界を舞台にしたお話…そこへやってきたまだ幼い女の子が主人公で、彼女の成長物語ともいえるでしょうか。
『私が原始人になったら』は想いを寄せる同級生の子と原始時代に暮らすことになったらいいなぁ、なんて妄想する女の子のお話…その想いを寄せていた人との恋は破れたみたいながら…?
…描きおろしのお話などは特に存在いたしませんけれど、『私が原始人になったら』はこの単行本と同時に購入をしております『百合姫』の最新号に収録されていたり…。

イラストは悪くございません。
百合的にはお話によるというところでございますけれど、でもそれぞれに感じられるものでございましたかと…。
ということで、こちらはなかなかよき短編集でございましたかと…そういえば、最近は単行本のタイトルを収録作品から取らない作品が目立ってきました様な…?(何)


その様な昨日は上の作品とともに購入をいたしました『ビビッドレッド・オペレーション』DVDの第3巻を観てみました。

第5話は『もう一つの鍵』ということで、こちらはいわゆるライバルキャラとなるれいさんの背後事情を描いたお話…。
あかねさんたちが戦うアローンに力を加えている彼女なのでございますけれど、その理由がここで語られます…第5話というまだ前半といっていい時期にここまで語られるのは少々意外な印象を受けますけれど、この作品は友情のお話がメインとなりますので謎ははやいうちに明らかにしてしまっていいのかもしれません。
もっとも、この時点ではどうして示現エンジンを破壊すればれいさんの世界が再生されるのかとか、そのあたりはよく解りませんけれど…。

第6話は『健次郎があかね達の友情パワーを強化しようとするけどとんでもないことになる話』…タイトルが長い…。
こちらはサマースクールへ皆さんが行くのでございますけれど、おじいさんの陰謀で色々波乱に巻き込まれてしまうお話…れいさんを全く悪びれもせずに巻き込んでしまったり、やはりあのおじいさんはマッドサイエンティストなのでございますけれど、それ以上にギャグキャラな印象のほうが強くって愉快な存在で済まされてしまいますかも?
そのおじいさんが仕組んだ特訓にれいさんが巻き込まれた結果、彼女が顔を隠して皆さんを罠からたすけるのでございますけれど、あのくらいの変装でばれていないと考えるれいさんも何というか…でもあかねさんだけは正体に全く気づいていないみたいで?
…ひまわりさんが二度もれいさんのことを変な子呼ばわりいたしましたけれど、ひまわりさんには言われたくないのでは…(何)

ということで今回の2話、第5話は少々しんみりする、第6話は相当おバカなお話となっておりましたけれど、それぞれに面白かったかと思います。
れいさんが本格的に登場いたしましたけれど、思った以上に微笑ましいかた…ライバルキャラとはいえ元は別の世界で普通に暮らしていた女の子でございますし、普通にいい子なのをやるべきことのために無理に心を抑えている、といったところでございます。
その様な彼女の気持ちをあかねさんたちのまっすぐな気持ちが開いていくところが見所となっていくでしょうか…やはり個人的にはよい作品に感じられますし、引き続き見守ってまいりましょう。
…ただ、ごはんの上にマヨネーズをかける光景だけはやっぱりきつい…(何)


ゲームのほうは、とっても大好きで少しお会いできない日々が続いて心配でございますけれども陰ながらご無事でいらしてくださいますことを願っておりますあのかたもお好きなシリーズのうち『サモンナイト』はお休みをして『その花』のほうのみ…引き続き『天使たちの約束』を進めます。
まずりんごさんがとっても浮かれているお話からはじまりますけれど、千秋さんと温泉旅館へ行くらしい…このあたりはドラマCDで語られております。

本題…成美さんと晶さんのお二人について、成美さんは晶さんへいつかの鏡のお礼ということで、彼女をお部屋へ呼んでもふもふのついたボールペンを贈ります。
そしてふと彼女の過去のことなど気になってたずねてみるのでございますけれど、ここで晶さんがどうしてあまり人を接したりしようとしないのかが解ってきます…ちょっとこの晶さんの過去はつらすぎまして、成美さんはもちろんこちらも泣いてしまいます。
その様な過去を持つ晶さんに成美さんは人を信じることも悪くないことを説くのでございますけれど、もうそういったことだけでは想いは抑えられず…ここで晶さんへ告白をされてしまいます。
それを受けた晶さんはちょっと気が動転して部屋から逃げようとするのでございますけれど、扉が完全に壊れてしまい閉じ込められてしまいます。

扉が壊れたことについて、これは以前しております『天使たちの春恋』で見られた晶さんの行いが原因でございまして、自分のせいだと知った彼女は落ち込んだりしてしまいます。
その様な彼女がかわいく感じた成美さんはもう気持ちを抑えられず、ここで一線を越えてしまいますことに…?

翌朝、成美さんは満ち足りた気持ちなのでございますけれど、晶さんはまだ素直な気持ちにはなれず、昨夜のことは事故だと言ったりして…?
でも、成美さんの同室ののぞみさんにお二人が昨夜何をしているのか知られたことを示す手紙が扉の下に残されていたのを見て慌てる晶さんを落ち着かせるために成美さんが口づけをすると、晶さんもそれを受け入れたりと、もう気持ちは見れば解るものなのでございました。
昨日はそこまででございましたけれど、やっぱりとにかく晶さんが色々とよいキャラクターでございまして、成美さんが我慢できなくなるのも仕方ない…彼女の過去なども含め、やはり今作がいわゆる「青文字系」な『その花』で一番大好きな作品でございます。
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