
□セントールの悩み(8)
■村山慶さま
○イラスト評価:★★★☆☆(3.0)
○内容評価:★★★★☆(3.6)
○百合度評価:★★★☆☆(3.0)
○総合評価:★★★☆☆(3.4)
こちらは過日色々なものとともに購入をいたしましたものとなりまして、過去に既刊を読んでおりますことから購入をいたしましたものとなります。
コミックスとしましては『まんがの作り方』や『ねこむすめ道草日記』『彼女の世界』と同じものとなります。
内容としましては、とある高校に通う皆さんの日常を描いたものとなるでしょうか。
と、説明がやはり以前読みました第7巻の感想と同じとなりましたので、詳細な説明は省略をいたします。
この巻でもやはりこの現実世界とは少々進化の道の違った人類の日常を描いておりまして、主人公の姫乃さんまわりの日常はよくも悪くも相変わらずの平穏な日々でございます。
この巻では南極蛇人のサスサススールさんが美術館デート(?)をされてそれを皆さんで尾行したり、委員長さんが妹さんたちの世話で悩んだりするお話、といったところ…今日の日誌のタイトルは帯から取ったわけでございますけれど、作中には夏っぽいお話は特になかったでしょうか。
少々特殊なお話といたしましては、姫乃さんの母方の一族の成り立ちを描いたお話がございましたり…こちらは戦国時代にまで遡る壮大なお話で、あとがきもこのお話の続きになっております。
その他、例によりましてときどき皆さんの日常とは関係のない外国のお話が挿入されてくるわけで、そして例によってこちらは差別問題などについて考えさせられる、ちょっと重めのお話になっております。
今回のお話はナチス・ドイツの強制収容所の様子、といったところ…この作品、(海外の?)地名や国名は基本的に現実世界の地球と変わらないわけでございます。
この作品では外見がかなり異なる人類が多々おり、例えば姫乃さんの種族は長らく家畜扱いされてきてしまっていたりして、もしもそういう差異がなければ差別はなかったか…なんてことが絵物語として語られることが作中であるのでございますけれど、現実世界の地球を見ればその様なことはないというのは一目瞭然で、また作中のかたがたもそうなるであろうことは想像できていたりして…?
…サスサススールさんの妹さんのお話もあるのでございますけれど、そちらもちょっと重めのお話になっていたりして…?
イラストは悪くございません。
百合的にはいかがでございましょう、そこはかとなくは感じられますけれど、少なくともこの巻は薄めの印象を受けます。
ということで、こちらは設定面が相変わらず案外重くてそこもまた興味深いのでございますけれど、はっきり言えるのはちみっこさんたちがかわいい、ということでございます(何)
とっても大好きでお会いできない日々が続きますけれども陰ながらご無事でいらしてくださいますことを願っておりますあのかたもお好きなシリーズな『その花』は引き続き『天使たちの約束』の続き…病院で実習を受けるところからでございます。
担当の看護師は千秋さんになったのでございますけれど、その千秋さん、洗髪の実習をかつてここで亡くなられた父親で経験があるということで晶さんを指名してまいります。
さすがにちょっと酷な感じもして、さらに千秋さんや成美さんの言葉で今まで我慢していたものがあふれてしまって大泣きをしてしまいますことに…その様な晶さんを千秋さんは早退扱いにして、成美さんもその付き添いをさせてもらえることになりました。
ひとまず学校の教室に戻ったお二人なのでございますけれど、ここで成美さんが改めて晶さんに告白をして…今までの描写で十分お付き合いしている様に見えたのでございますけれど、晶さんはかなり鈍感でございますので…?
そうして教室だけでなく実習室を使ってあついひとときを過ごしてしまいましたり…その後千秋さんに見つかってしまうのでございますけれど、成美さんの機転で何とかお咎めなしですんだのでございました。
寮のほうへ戻ったお二人、かつて晶さんが家族のことを話した様に、今度は成美さんが家族のことを話すことになります。
成美さんの家庭環境もちょっと複雑なのでございますけれど、2周めでございますしここでは割愛…そうしたお話をされた後またちょっとあついひとときを過ごされまして…?
そうして成美さんがお部屋を後にした後の晶さんの様子がまた何とも言えず微笑ましくってよろしゅうございました。
晶さんの実習はまたちょっと酷なところもございましたものの、それでも彼女はそれを何とか乗り切って無事に終えることができました。
その日もお二人はあついひとときを過ごされるのでございますけれど、頑張ったご褒美ということで成美さんから晶さんへ手鏡をプレゼント…これはかつて晶さんが成美さんへプレゼントをしたもののお返し、という意味もあるわけでございます。
昨日はそこまででございまして、先日が非常に短かった分昨日はちょっとボリューム多め…鈍感な晶さんに恋人同士だと解らせるのにちょっと苦戦したりもいたしましたけれども晴れて恋人同士になり、これからはラブラブな状態となっていくでしょうか。
一方の『サモンナイト』は『5』のほう、ギフト氏が捕らえられたということでまずは平穏が訪れた…となって、ちょっとのんびりした様子になり、自由行動ではそうした状況になって皆さんから気遣われたりするアルカさんの様子を見ることができます。
その様な中、イェンファさんはまだエルストさんのことが解決していないと警戒をしていらしたりするのでございますけれど、スピネルさんはいつかの思い出の杖でまた過去の記憶を呼び戻そうとしておりましたながら戻ってこない様子で、これは…記憶が封印されている、くらいでしたらよいのでございますけれど、もしかして過去なんてそもそもない、なんてことになるのでは…?
エクセラさんは捕らえられており無言を貫いているのでございますけれど、ヴェローチェさんとの誓約がなぜか切れているそう…?
そしてギフト氏は今のところは深い眠りについていて目覚める気配がない、ということなのでございました。
…あと、何気にソウケンさんの響友はかなり大物な妖怪のご様子…。
新しいミッションや釣竿も得られましたけれど、どちらもそう粘る様なものではございませんでしたので先へ進んでみますことに…大家さんのお店で作戦会議を行うことになりますけれど、アルカさんは喫茶店のマスターとして非常に有能であり、皆さんから注文が殺到してしまうのでございました。
それが一段落してから作戦会議でございますけれど、カリスさんはもう事件は解決したから特に作戦会議をすることなんてないのでは、といって皆さんから呆れられてしまっておりました…響友のメテオラさんにおいたわしや、と言われていたりして哀れ…。
とにかく、問題としてはアルカさんたちの使う光がどういうものなのか全く解らず使い続けて大丈夫なものなのかということ、ギフト氏以外に冥土召喚術を研究している者がいないとは限らないこと、そしてエルストさんがまだ放置されていること、ということが上げられます。
アルカさんはそれに加えてギフト氏がどうしてああなったのかとか、アルカさんとスピネルさんが出会った場所は一体どこなのかとか、そういうものを全て解決する作戦を考えたといい、それはエルストさんが落としていった響命石を使う、というもの…。
響命石にはそれの所有者がこれまで見てきたものを見る機能があるそうで、それでアルカさんとスピネルさんが出会った日のことを見てみよう、というわけでございます…それよりもエルストさんがどうしてああなったのかを見ていったほうがいい様な気がするのでございますけれど…?
調停機構でそれを確認することになったのでございますけれど、その前にソウケンさんが意味深なことをおっしゃり…その響命石の千眼の力はただ過去を見るだけのものではないそうで、覚悟をしておいたほうがよいとのこと…。
昨日はそこで終わったのでございますけれど、何か大変なことが起こりそうな予感を抱かせ、もしかしてこのあたりが中盤の山場になるのかもしれません…?
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