
□明日の君に花束を
■片倉アコさま
○イラスト評価:★★★☆☆(2.8)
○内容評価:★★★★☆(3.8)
○百合度評価:★★★☆☆(3.8)
○総合評価:★★★★☆(3.6)
こちらは先日『百合姫』などとともに購入をいたしましたものとなりまして、百合が確実な作品ということで購入をいたしましたものとなります。
コミックスとしましてはおなじみとなります百合姫コミックスとなります。
内容としましては、6+αの短編を収録した短編集となります。
描きおろしのお話を読むと解るのでございますけれど、どうやらいくつか…2つのお話は同じ学校を舞台にしたお話となっておりますけれど本編中では特に繋がりはなくって、続き物といっていいものになっている2作品以外は1話完結の読み切りのお話となっております。
お話の傾向はいかがでございましょうか、高校生くらいの学生さんのお話という百合の王道路線のお話が半分、大人の女性のお話が半分、そして大人と学生さんのお話が一つといった感じで結構バラエティ豊かといえるでしょうか。
雰囲気はお話によっては重めでしたり、あるいはちょっと報われない感じのお話もございましたりといったところ…最後のお話のオチはちょっとつらかったかもしれません…。
収録作品のほう、『一輪の薔薇がある風景』は色々完璧な女の子がちょっと冴えないけれど磨けば光るといった感じの子を磨いていくお話…その磨いた子は他に好きな人がいて、ということになってしまいますけれど…?
『after9』は社会人のかたお二人のお話で、プライベートでラブラブしているご様子が描かれますけれど、仕事場ではきちんと関係を使い分けていて…?
『笑わぬ魔女の死刑宣告』は学校で何でも言ったことを予言として現実のものとしてしまうことから魔女と呼ばれている子からこれからは自分のことしか見れない、と宣告された女の子のお話…その宣告された子には付き合っている人もいたりしたのですけれど、その予言の様になっていって…?
『リリー・マルガリーテとかすみ草』は友人の母親のことが好きな女の子とその母親のお話…その母親もまんざらでもないのでございますけれど、でも自分の立場というものもわきまえておりますので…?
『ジプソフィラの儚い思惑』は『リリー・マルガリーテとかすみ草』の続きでその母親の娘さん視点となっておりまして、立場をわきまえるがゆえに自分の前ではその友人にそっけない態度を取る母親に苛立ちを覚えたりして…?
『勿忘草を忘れないで』は過去を引きずる女性を描いたお話でございまして、今お付き合いしているかたがそれを支えてくださるかと思ったのでございますけれど…。
その他、巻末には描きおろしといたしまして『一輪の薔薇がある風景』と『笑わぬ魔女の死刑宣告』の2作品の4人を絡ませた『箱庭の姫君』、『after9』のお二人の仕事でのちょっとした一コマを描いた『Between13』、そして『リリー・マルガリーテとかすみ草』のお二人のことを描いた『白百合と木春菊』という描きおろしがそれぞれ収録されておりました
イラストは悪くございません。
百合的にはお話によってまちまちといえますけれど、でもどのお話ももちろん悪くございません。
ということで、そういえばこれと同時に購入をいたしました百合姫コミックスは以前読みました『ぱすてるディズ』に以前読みました『秘密のカケラ』と以前読みました『薄光スノウフレーク』は同人誌の総集編、そして以前読んでおります『キミイロ少女』は以前読んでおります『ひらり、』掲載作品からの収録となっており、何気に普通に『百合姫』掲載の作品を収録したのはこれのみになっているという少し不思議な状態になっていたりいたしまして…?
ゲームのほう、昨日はとっても大好きで長くお会いできない日々が続いておりますけれども陰ながら日々想いを寄せてご無事とお元気でいらしてくださいますことをお祈りしておりますあのかたもお好きなシリーズな『サモンナイト』など全てお休み…。
ゲームといえば、以前しておりまして来月にはPSP版も発売予定な『FLOWERS』は第2作となる夏編が出るとのことで、こちらに公式サイトができておりました。
そちらのあらすじを読む限りでは、主人公は春編の主人公でございました蘇芳さんではなくってえりかさんになる雰囲気…新キャラとなる編入生のかたがえりかさんのアミティエとなり、そのお二人がメインとなるっぽいです?
マユリさんが去った以上(夏編の登場人物一覧にもおらず、やはりもう戻ってこないご様子…)主人公を蘇芳さんのままにするのは苦しいですし、確かにえりかさんでしたら蘇芳さんに負けない知識量でございますので、ミステリィ要素も問題なくこなせそうではございますけれど、果たして…2015年発売予定とのことでございますので、気長にお待ちいたしましょう。
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