2014年11月21日

ゆりどりみどり

先日読みましたコミックの感想です。
短編集です
□ゆりどりみどり
■源久也さま
 ○イラスト評価:★★★★☆(4.0)
 ○内容評価:★★★★★(4.8)
 ○百合度評価:★★★★★(4.8)
 ○総合評価:★★★★★(4.7)

こちらは先日色々なものとともに購入をいたしましたものとなりまして、百合が確実な作品ということで購入をいたしましたものとなります。
コミックスとしましてはおなじみとなります百合姫コミックスとなります。
作者のかたは以前読んでおります『ふ〜ふ』を描かれたかたとなります。

内容としましては、7+αの短編を収録した短編集となっております。
お話の傾向としましては、バラエティ豊かといいますか、作者のかたもあとがきで触れられております様になかなかニッチなところをついたお話が多かった印象を受けます?
とはいえこちらの作者さまの作品でございますので、基本的には楽しくおバカなコメディなものとなっておりまして、イラストもあいまって微笑ましくよろしいもの…そういうところを含めて、個人的にはかなり好きなのでございました。

収録作品たち、『姫さま林檎を召し上がれ』はおとぎ話をモチーフとした、嫁いだ先の娘さんに一目惚れをする王妃さまのお話で、さらに鏡の精も入ってきて三角関係に…?
『あたしとあなたと彼女のソファ』は二人で暮らしていた愛の巣にある日新たな子がやってまいりまして三角関係になるのでございますけれど…?
『学園近距離恋愛怪談』は学校の七不思議にされている側の、つまり妖怪たちのお話でございまして、地縛霊なお二人が恋に落ちるのでございますけれど…?
『世界は百合で満ちている』はある日突然百合婚が合法になった世界の中、お付き合いをされていらっしゃるお二人は百合婚がブームになったことに複雑な思いを抱いて…。
『キサとサキとあかいいと』は狐耳な女の子お二人のお話で、その世界では18歳になると運命の赤い糸が視認できる様になるという中、まず片方の子だけがそれを見れる様になりまして…?
『私のヒーローさん』は特撮のスーツアクターをする女性と特撮好きな女性がお付き合いをする中、スーツアクターなかたは自分がそんな職業をしているから好きでいてくれるのかな、と思い悩んだりいたしまして…?
『岸壁に百合の花は咲くか』はある日突然彼女に振られた女性が岸壁に立っておりますと自殺志願者と勘違いした女子高生に声をかけられまして…こちらだけ百合な関係になる手前、というお話になったりしております。

その他、巻末にはいくつかの描きおろしが収録されておりまして、全作品の登場人物が垣根を越えて賑々しくされるお話などになっております。
…作者のかた、あとがきで百合婚設定でまたお話を描きたい、とおっしゃっておられましたけれど、今作と同時に購入をしております『百合姫』収録の『かなえて!ゆりようせい!』はこの百合婚なお話のスピンオフになったりしておりましたりして…?

イラストはよきものでございます。
百合的には基本的にはどれも甘くラブラブなお話になっておりましてよきものでございます。
ということで、こちらは百合的にはもちろん明るくちょっとおバカで楽しい短編集となっておりまして、やっぱり個人的にはよきものでございます。


また、同時にこちらも読みましたので…。
百合要素のない百合姫コミックス?
□ろくじょ〜ひとまの ねこがみさま
■源久也さま
 ○イラスト評価:★★★★☆(4.0)
 ○内容評価:★★★★☆(4.4)
 ○百合度評価:★★☆☆☆(1.8)
 ○総合評価:★★★★☆(3.8)

こちらも上の作品とともに購入をいたしましたものとなりまして、同様の理由から購入をいたしましたものとなります(結果的には違いましたけれど、そうでしても作者さまで購入しておりましたから問題はないでしょう/何)
コミックスとしましては上と同じもの…また作者さまも上の作品と同じかたということから同時に読んでみました。

内容としましては、2つの中編を収録したものとなっております。
どちらも全く別個のお話となっておりまして、またどちらも…一方は以前に、もう一方は以前以前過去に同人誌で発行された経歴を持っておりますので、以前読んでおります『白銀ギムナジウム』や以前読んでおります『ハミングガール』などの様に、最近の百合姫コミックスでよく見かけられます同人誌の総集編的な単行本の様にも感じられます。
ただ、前者の作品のほうは同人誌で総集編が出る前には今は廃刊となった雑誌にて連載されていたといいますので、それらとは少し流れが違いますのかもしれません?

収録作品、まずは単行本のタイトルにもなっております『ろくじょ〜ひとまの ねこがみさま』は上でも触れました様に過去に同人誌の総集編を購入しております『猫神さま』のタイトルを変更したものとなっております。
お話としましては、以前読んでおります『レーカン!』の響さんの様に霊感の強い女性な窪手美乃さんが猫神さまと呼ばれるちみっこで猫耳をした謎の生物がいる部屋で暮らす様になった日常を描いた4コマとなります。
猫神さまは化け猫の類とはいえ一応神さまですから、霊感が強いことによって悩まされてきた諸々から開放されると思った美乃さんでございますけれど、全くその様なことはなくって、猫神さまに振り回される日々…その賑々しく楽しい日常を描いたコメディ作品でございます。

もう一つは上で触れました様に同人誌が2冊出ております『秋蘭学園たべあるぶ!』でございまして、こちらはタイトルどおり(?)秋蘭学園という学校にある食歩部の活動を描いたお話となっております。
その部は町にある飲食店のレビューを書くという活動をしているのでございますけれど、そのレビューがかなり的確なためにものすごい権威あるものとなっておりまして、町の飲食店は日々彼らによい評価を得ようと頑張り、そして自慢の料理を食べてもらおうと挑んでくるのでございました。
お話のほうはその様な部の新入部員さんを中心に活動を描いたものでございまして、こちらもやっぱり楽しいコメディなお話となっております。

どちらのお話にも最後には描きおろしの番外編も収録されておりますけれど、特筆すべき(?)は作者さまがまえがきで触れております様に、これら両作品ともに百合的にはない、といっていいくらいの作品になっていることでございます。
特に『秋蘭学園たべあるぶ!』は上で触れました同人誌第2巻の百合度評価を0にしている様にそういう要素は全くなくって、もちろんどちらも楽しいお話でございますので問題はないのでございますけれど、「百合姫コミックスとして」この作品が出たことは少々驚きかもしれません?
おそらく全百合姫コミックスで一番百合要素の低い単行本となっておりますかと…作者さまのまえがきどおり、ロックなことでございます(何)

イラストは上の作品同様よきものでございます。
百合的には上で触れました様に、どちらもないといっていいくらいなのでございますけれど、『たべあるぶ!』はともかく『ねこがみさま』のほうは美乃さんと猫神さまの関係が妄想程度には…?(『ねこがみさま』が2.4、『たべあるぶ!』が0.0といったところで、『ねこがみさま』のほうがボリュームが多いので総合するとこのくらいかな、と…?)
ということで、こちらは百合姫コミックスであるにも関わらず百合要素のないロックな作品になっておりますけれど、楽しいのは間違いございませんしよいものかと思われますよ?


ゲームのほう、とっても大好きでお会いできない日々が続いてしまいますけれども陰ながら日々ご無事でいらしてくださってお元気でお過ごしくださっておりますことを願っておりますあのかたもお好きなシリーズな『サモンナイト』など、今日も全てお休み…。
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