
□悪魔のリドル(3)
■南方純さま(作画)/高河ゆんさま(原作)
○イラスト評価:★★★★☆(4.0)
○内容評価:★★★★★(4.5)
○百合度評価:★★★★☆(3.5)
○総合評価:★★★★☆(4.2)
こちらは先日色々なものとともに購入をいたしましたものとなりまして、過去に既刊を読んでおりますことから購入をいたしましたものとなります。
コミックスとしましては『なのはViVid』や『しままん』『スト魔女』などと同じものとなります。
作画担当のかたは以前読んでおります『南波と海鈴』を描かれたかたとなります。
こちらは今年の春にアニメが放送されたはずな作品となります。
内容としましては、一人の標的をしとめるために集められた暗殺者たちを描いたお話、となるでしょうか。
と、説明がやはり以前読みました第2巻の感想と同じとなりましたので、詳細な説明は省略をいたします。
その第2巻から本格的にミッションがはじまり、皆さんが晴さんを狙ってまいりまして、兎角さんがそれから彼女を守る、という展開となります。
ただ、第2巻の感想でも触れましたけれど、対象者を暗殺する機会は一度しか与えられず、また決行する48時間前に予告状を出さないといけないということもあり、いきなり皆さんが襲い掛かってくることはございません。
日常の学園生活を営んでいる中で一人ずつ予告状を出して狙ってくるわけでございまして、ですので結構場違いなのんびりした雰囲気も感じられたりして…?
この巻では家族のためにこの仕事をしているかたやいじめられっ子の互助会に所属するかたが晴さんを狙いますけれど、もちろん(?)されてしまわれます…この作品、その暗殺者がどうしてその様な仕事をしているのかということを決行前に描いてきますのでかなり切ない…。
と、その互助会のかたは正確にいえば兎角さんに倒されたわけではなかったりいたします。
この巻のメインは学校の学園祭でございまして、皆さんの所属する黒組は演劇で『ロミオとジュリエット』という以前原作を読んでおりまして以前劇場版を観ております作品を思い返させるものをされるのでございますけれど、その主役に抜擢されたお二人のうちのお一人にやられてしまうのでございます。
そのお二人なのでございますけれど、ロミオ役のかたは晴さんではなく今回のミッションに参加した暗殺者の中にいるという恩師の娘を殺した相手を狙っているといい、そしてジュリエット役のかたがその仇だという…そしてさらにお二人は惹かれあっているという、つまり演劇の内容そのままの立ち位置になってしまっているのでございました。
そしてその結末も切ないもの…この巻では晴さんと兎角さんの関係も比較的目立たなかったこともあり、この巻のメインはやっぱりこのお二人ということになるでしょう。
この巻では新たな刺客により晴さんの首に爆弾が仕掛けられてしまい、それの解除コードをプールの中から探す、というゲームが行われるお話の途中までが描かれております。
学園祭や食堂などでは他のクラスの、要するに一般生徒の姿も見られるのでございますけれど、どうやら黒組のかたがたは一般生徒に正体を知れてはいけない模様…そして黒組の皆さんは一般生徒に人気なご様子でございますけれど、確かに皆さんかっこよかったりいたしますものね…。
あと、皆さんの素性を知ったりしているのかどうも疑問で仕方のない担任の熱血先生なのでございますけれど、学園祭後の描写を見る限りやはり知らないという方向でよさそうでございます(とっても大好きでお会いできない状態も長く続いてしまいますけれども陰ながらご無事とお元気でいらしてくださいますことを願っておりますあのかたが運営していらっしゃるこちらの『私立天姫学園』のファンサイトをこちらに設置してくださっておりますフィンさまが感想でそうおっしゃられていた気もいたしますし)
イラストはよきものでございます。
百合的には今回は学園祭で主役をされたお二人の関係が切ないながらもよろしゅうございました。
ということで、こちらはアニメはすでに完結した作品ながらアニメより展開の遅いこちらが原作らしくコミカライズ版などというわけではないご様子…私はアニメDVDは諸々の理由で諦めてしまいましたし、こちらの続きを待ちましょう。
ただ、この作品はなかなか面白いものですので、アニメも気にならないことはないのでございますけれど…むぅ。
上でも触れましたあのかたもお好きなシリーズな『サモンナイト』は『クラフトソード物語2』の続きでございまして、朝起きますと護衛獣のティナさんがいない…ということで探しに行くことになります。
むらの外に出ることはできず、また釣り人もいなくなっておりましたりアバレうさぎとも戦えなくなっておりますけれど、猫探しなどは普通に起こりますのでまずはそちらをしておきます。
ティナさんは村の広場におりまして、(悪魔なのに)主人公の閃那さんが無事でいられる様にとお祈りしてくださっていたとのこと…そして、先日のリョウガさんの件でちょっと自暴自棄になっていたり落ち込んでいたりする主人公の閃那さんのことを励ましてくださり、閃那さんも何とか立ち直ることができました。
そうして家へ戻りますと親方にも認めてもらえ、ついにゴウラ封印…かと思いきや、今日は遅いのでまた明日、とされてしまいました。
しかもその理由が閃那さんが寝ている間に封印方法を忘れるといけないから、と言ってきまして、オルカさんやタタンさん、そしてティナさんもそれに同意されるのでございました。
翌日、今度こそゴウラ封印…かと思いきや、子供たちが家へやってきまして、ニーニャさんが消えてしまうと知らせにまいります。
ですのでゴウラ封印は置いておいてニーニャさんに会いにいきますことに…と、その前に例によって猫探しなど一連のことをしておきます。
その後にニーニャさんのところへ向かいますと確かに危うい状況でございまして、リョウガさんがいなくなったことによりパスゥさんの想いが強くなって身体との結びつきが強くなってしまっているのでは、とのこと…。
ですのでまたトウメイさんに退魔の剣を作っていただくことになりますけれど、そういえばトウメイさんは以前の際に皆さんとは別方向に帰ったっきり姿が見えず…洞窟で迷っておりましたので村へ戻っていただいて、改めて武器を作っていただきます。
そうしてパスゥさんを探しに行こうといたしますと折りよく彼女を見つけたとゼライドさんがやってきて転移をしますことに…その先で彼女と戦うことになります。
こちらはかつてのゲドー氏との戦い同様に召喚獣を引き連れておりますので武器破壊は厳しい…ですので普通に戦って倒します。
戦い終わり、退魔の剣の力でパスゥさんは消滅…いえ、消滅はしていないのですけれどもどこかへ飛ばされていってしまい、彼女はこれでフェードアウト…?
ニーニャさんに身体も戻りまずは一安心…これでゴウラ封印を行うことになりまして、村へ戻り魔刃を持ち出し、ゴウラの門の前へ向かいます。
入口の封印を解いたところでリョウガさんが出現…無事だったことを喜ぶのも束の間、やはり戦闘になります。
リョウガさんは必殺技を用いてきてそれで武器耐久度が勝手に減っていきますこともあり、武器破壊で勝利できます。
戦い終わり、その様な皆さんの前にゲドー氏が登場…どうやら前回の逃亡でフェードアウトしたわけではなさそうでございました。
ゲドー氏は危うくリョウガさんの気に当てられて鬼になるところでございましたけれど、その前に謎の雷が落ちてきてゲドー氏を含む皆さんの体勢が崩されます。
そこに現れましたのはリンリさんでございまして、彼女の口から今回の事件の真相が語られます。
ちょっと詳細は長々となりますので伏せておきますけれど、リンリさんはゴウラの眷属かつかつてかの者の封印を解こうとしたグレンなる者の召喚獣でありゴウラ封印を解こうとしていたのはリョウガさんではなく彼女だった、というわけでございます。
リンリさんはグレンなる者の誓約の力によってゴウラの力の一部を体内に封印している魔刃使いの身体を依代としてゴウラ復活をさせようとしており、そうなると閃那さんが犠牲になるわけで、リョウガさんは閃那さんをたすけようと自分が依代となってしまおうとしていらしたわけでございます。
しかしそれも破れ、ゲドー氏がゴウラに取り込まれてしまう中、リンリさんはタタンさんとオルカさんを人質に連れてゴウラの門の中へ去っていきました。
…ちなみにゴウラとは何か、となると結局のところは以前しております無印のパリスタパリス同様にこちらへ召喚され帰れない召喚獣なのでございますけれど、もちろんこちらのほうが性質が悪いです。
リョウガさんは家で眠らせるとして、事情を皆さんに話す閃那さん…親方などは魔刃使いの真相を知っておりまして、閃那さんはまたちょっと自暴自棄になりそうになりますけれど何とか思いとどまります。
一刻もはやくタタンさんたちをたすけにいきたい閃那さんでございますけれど、親方や村長はまず相手の出方をうかがう方針とし、軽はずみな行動は慎む様に言います。
昨日はここまででございましたけれど、閃那さんがそのまま大人しくしているはずもなく…と、もしかしなくってもこれってもうかなり終盤に差し掛かってきております、よね…?
こちらもあのかたもお好きな作品な『スズノネ』は引き続き柚子里さんルートの続き…柚子里さんと主人公の幸村さんの関係が実際のところどういうものなのか皆さんで密談をしているところからなのでございますけれど、その皆さんから見てもよく解らない模様…?
それはこの時点での当人たちにとってもそうでございまして、ちょうどこの頃から普通の先輩や後輩以上の感情を抱きはじめたご様子でございます?
この日は先日のプレイでございましたスペルカード事件のあった日でございますから、その様な謎の現象があったとあって幸村さんは寝付けない…ですので少し外を散歩することにしたのでございますけれど、そこで衝撃的な現場に遭遇いたします。
それは明らかに危ない世界の住人っぽい男性と魔法少女が戦う現場でございまして、しかもその魔法少女が柚子里さん…さらにいえば柚子里さんはかなりノリノリでございまして、アニメか何かの魔法少女になりきっている様にしかみえないのでございました。
ただ、やっていることは非常に危険なことで、幸村さんは思わず飛び出しそうになりますけれど、氷の魔法に妨害されて何もできず…柚子里さんもお昼のことで魔力を消費しすぎたのか魔力切れになり、男性は悠々と退却していったのでございました。
…この氷の魔法を使ったのが何者なのかは明示されませんでしたけれど、莉里さんのご様子…彼女もやはりまた柚子里さんを見守っていたご様子でございます?
翌日、柚子里さんの夢を見た幸村さんは目が覚めると先輩は先輩でも真さんが目の前にいるという、幸村さんいわく最低最悪の朝を迎えてしまいます…でもこのシーンはとても面白かったです(何)
昨日はあれから1時間くらいしか眠れなかったみたいで、しかも朝ごはんを食べる時間もなかったということでお昼には大変なことに…急いで学食へ向かいますと、ちょうど柚子里さんと莉里さんにお会いして、一緒に食事をすることになりました。
食後、莉里さんは去るのでございますけれど、柚子里さんはその場に残りまして、眠ってしまった幸村さんを見守ったりしまして…この時点で彼女の中の心境がかなり進行した模様で…?
放課後はもう一度桃子さんのところへ行こうと一時は考えますものの、桃子さんも魔法少女の正体を知っているのでは、というすみれさんや美奈都さんの会話が耳に入った柚子里さん、慌てて普通の訓練へ切り替えます…その様子を見た、すでに魔法少女の正体を知っている幸村さんはボロがボロボロ出すぎ、と感じられるのでございました。
実験ドームで二人きりになった幸村さん、魔法少女のことを問いただそうとしますものの、柚子里さんが隠そうとしていることをこちらから無理に聞きだしていいのか少し逡巡いたしますけれど、声をかけた後にそれに気づきます。
一方の柚子里さんは会話をそらすために幸村さんの課題の願いごとについて話しますけれど、これが結果的に半ば幸村さんが柚子里さんに告白する様なかたちとなってしまい、妙な(?)雰囲気に…?
けれど、柚子里さんが何か答える前に莉里さんと仁乃さんが魔法練習のためにドームへやってきてしまい、それに動揺した柚子里さんは慌ててその場を逃げ出してしまったのでございました…このシーン、莉里さんが妙に悪者扱いになっている描写でございましたけれど、この場合莉里さんはドームを利用するためにやってきただけで全く何も悪くない…。
昨日はここまででございましたけれど、お二人がもう完全な告白直前まで行ってしまわれたことは確かながら、このルートは魔法少女の戦う相手という明確な悪役がおり、そちらの状況もどうなっていくか気になるところで…?
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