2015年01月08日

selector infected WIXOSS -peeping analyze-

先日読みましたコミックの感想です。
スピンオフです?
□selector infected WIXOSS -peeping analyze-(1)
■LRIGさま(原作)/岡田麿里さま(ストーリー原案)/鈴木マナツさま(漫画)
 ○イラスト評価:★★★★☆(4.0)
 ○内容評価:★★★★☆(4.4)
 ○百合度評価:★★★☆☆(3.0)
 ○総合評価:★★★★☆(4.0)

こちらは過日色々なコミックとともに購入をいたしましたものとなりまして、何となくよさそうに感じられましたことから購入をいたしましたものとなります。
コミックスとしましては『はやて×ブレード』や『R.O.D』と同じものとなります。
こちらは今まで全く把握をしていませんでしたながら帯によりますと2期にわたってアニメ化しているという作品のコミカライズ…スピンオフとのことでございますけれど、この作品を読む印象で感じます限り原作はアニメでもなくってカードゲームなのではないかなと思われます?

内容としましては、勝ち抜けば願いが叶うというカードに選ばれた女の子を描いたお話、となるでしょうか。
物語の主人公、水嶋清衣さんは14歳、中学生の女の子…ちょっと内向的でクラスで孤立しているのですけれど、過去の経験からそれでよいと達観してしまっている子でございました。
その様な彼女に対し、カードゲームを通じて親しくなろうと近づいてきたクラスメイトの女の子がいたのでございますけれど、ある日その子は清衣さんのせいと彼女が感じても仕方のないかもしれない事故により意識不明の重態に陥ってしまいます。
絶望に打ちひしがれる清衣さんなのでございますけれど、その彼女が持っていたカードゲームのカードに不思議な現象が起こりまして…?

清衣さんが持っていらしたカードは作品のタイトルにもついておりますウィクロスというトレーディングカードゲームというものだったのでございますけれど、そのカードの一枚が彼女に語りかけてきたのでございます。
ごくごく稀にこうしてカードの声を聞くことのできる女の子がいるといい、その少女はセレクターと呼ばれるいわゆる選ばれし者…そしてセレクター同士でルリグと呼ばれる生命の宿ったカード(原作者さまのお名前と同じ…?/何)で戦い、勝ち抜くことができれば何でも願いが叶えることのできる夢限少女という存在になれるというのでございます。
ただし、3回敗北しますと失格となり、そのときは願いがマイナスに働いて、願おうとしていたことと真逆の不幸が訪れるといいます…あらかじめマイナスなことを願っておけばどうなるのか、なんて多少気になりますけれどその様なことをする人はおりませんよね(何)
セレクターとなった清衣さんが願うことは、もちろん意識不明の重態になった女の子をたすける、ということ…それを叶えるため、彼女はこの戦いに身を投じます。

このあたりのお話は以前コミカライズ版を読んでおります『ファンタジスタドール』あたりを思い浮かべる設定なのでございますけれど、思いのほかあっさりと清衣さんは勝ち抜くことができて夢限少女となることができました。
ただ、その先で待っていたのはちょっと意外な展開…夢限少女となった清衣さんは新たなルリグとされてしまい、さらに今までルリグとして戦ってきた人格が現実世界の清衣さんの身体に入ってその存在がこれから清衣さんとして生きていくことになったのでございます。
つまりルリグは元の世界に戻って人間として生きていくために清衣さんを利用していた、ともいえここは絶望してもいいところなのでございますけれど、清衣さんは自分の人生にあまり思い残すことがなかったこともありあっさりとそれを受け入れた上にその様なひどいシステムに与したくないとルリグとして戦うことすら拒否をいたします。
それも一つの道なのでございますけれど、ところが…清衣さんの身体に入った元ルリグがとんでもない、本当にとんでもないことをしてくださいまして、しかもそれで清衣さんの願いが叶ったなんて言いくるめられてしまい、清衣さんはその元ルリグに復讐をするために元の世界に戻ることを決意、そのためにルリグとして戦っていくことにいたしました。
このあたりの、願いを叶えるために契約をさせておきながら理不尽な結末を用意してくださるのは、確かに大好きなあのかたが運営をしていらっしゃいますこちらの『私立天姫学園』のファンサイトをこちらに設置してくださっておりますフィンさまがこの単行本を購入しました際にコメントしていただけました様に以前観ております『まどか☆マギカ』という作品に通じるところがある…ただ、願い自体はきちんと思ったとおりのかたちで叶えてくれるだけ『まどか☆マギカ』のほうがましなのかもしれません?(今作の場合、負けてマイナスの結果を受け入れたほうがまし、といえる状態でございますから…)

お話のほうは、ということでピルルクという名のルリグとなった清衣さんがセレクターとともに戦うお話になっていく…わけでございますけれど、清衣さんはかなり冷めてしまっておりますので、どうも何人ものセレクターを敗北させてしまっている模様なのでございました。
ルリグは夢限少女となった際に願った願いに基づいた特殊能力を持ちまして、彼女の場合はセレクターとなった少女が願っていることが見える、というちょっと役立てづらいものになっているご様子で、それがその敗北の連続に拍車をかけている印象を受けます?
その様な中、清衣さんはまた新たなセレクター…ちょっと軽い雰囲気を感じる女の子と巡り会ったところでこのお話は終わります。

物語前半で『ファンタジスタドール』の様な、悪くいえば二番煎じの様なお話なのかと感じさせておきながら、実はなかなか理不尽なシステムが待っていたわけでございまして…清衣さんの境遇とあわせかなり切なく悲しいわけでございますけれど、でもそれも含め個人的にはなかなか好きなお話でございます(少なくとも『まどか☆マギカ』ほどにはどうしようもないお話、という感じはいたしませんし…/何)
清衣さんには何とか救いがあればよいのでございますけれど、こちらはスピンオフということで、ちょうどその『ファンタジスタドール』における以前読んでおります『プレリュードかがみ』の様な敵というかライバルといいますか、そちら側を描いている可能性もありそうで、このあたり果たしてどうなってまいりますか、引き続き見守ってまいりましょう。
その他、巻末には本編を元にしながらもちょっとおバカなおまけ4コマがあり…でも、このおまけ4コマのとおりあのルリグが入った元の清衣さんは前科一犯になってしまったのでは…(何)

イラストはよきものでございます。
百合的にはもう終わってしまったことではございますけれど、清衣さんとその意識不明の重態でした子の関係など悪くなく…。
ということで、こちらは確かにフィンさまのおっしゃられました様に少々重いお話ではございましたけれど面白いものでもございましたので、引き続き見守ってまいりましょう…巻末によりますと第2巻は2015年初夏発売予定とのことでございますし、お待ちいたしましょう。
そのフィンさまのコメントでは同じシリーズな別のコミカライズ版もあるそうでございまして、そちらを描かれているのはくしくも上で触れました『ファンタジスタドール』のコミカライズ版を描かれているめきめきさまとのことで、こちらも単行本が出たりいたしましたら購入をいたしましょう…ただ、アニメに関しましては、気になることは気になるのでございますけれども、すでに2期もあるという上にかなり重そうな内容となるっぽいので、今のところはDVD購入まで踏み切ることはできないでしょうか(帯によりますとBOX発売で1巻につき4話も収録と、普通のアニメDVDよりは手を出しやすい状態になっているっぽいのでございますけれど…?)
…その他、こちらの単行本には特典といたしましてそのウィクロスというカードゲームに使用するカードが1枚ついてきております。


ゲームのほうは数日前から再開をしておりますけれど、今のところは時間の関係、それに武器の熟練度上げの日々にちょっと疲れたこともありまして『サモンナイト』の『クラフトソード物語2』のほうはお休みをしており『スズノネ』のほうのみを進行しておりまして、昨日で柚子里さんルートを終えることができました。
以前しておりますPS2版の記憶では他のかたのルートに較べてちょっと微妙な印象があった気のいたしました柚子里さんルートなのでございますけれど、なかなかどうして、終盤は他のかたがたにも負けないとてもよいお話になっていたかと思います。
特に莉里さんが自らの課題のためだけでなく柚子里さんのことを心配して彼女の前に立ちふさがるところから柚子里さんと莉里さんが主人公の幸村さんの協力も得て因縁の相手である保村氏との決着をつけるあたりはとても熱くてまた泣けてしまいます。
そしてもちろん他のセブンのかたがたとの結びつきも微笑ましくって、それに終盤でも楽しいところは楽しくってやっぱりよいものなのでございました。

その様な柚子里さんルートのエピローグは一気に数年後…1周めの仁乃さんルートではほとんど時間がたたなかったことを思いますと少し驚きでもございますけれど、これもまたよろしゅうございましょう。
こちらのルートでは仁乃さんルートの様に幸村さんが歴史に名を残すことはございませんでしたけれど(幸村デバイス…/何)、それでも彼の能力を生かせる、それに柚子里さんと同じ職場に行けたのでよいことでございましょう。
引き続き次は美奈都さんルートを目指してのんびり進めてまいりましょう。
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