2015年02月23日

にじいろシークレット

先日読みましたコミックの感想です。
短編集です
□にじいろシークレット
■楽時たらひさま
 ○イラスト評価:★★★☆☆(3.4)
 ○内容評価:★★★★☆(4.0)
 ○百合度評価:★★★★☆(4.0)
 ○総合評価:★★★★☆(3.8)

こちらは過日色々なコミックとともに購入をいたしましたものとなりまして、百合が確実な作品ということで購入をいたしましたものとなります。
コミックスとしましてはおなじみとなります百合姫コミックスとなります。

内容としましては、5+αの短編を収録しました短編集となります。
いずれのお話も特に繋がりのない独立した読み切りのお話となっておりまして、またお話の傾向は百合の正統派といえます学生さんなお二人、というシチュエーションがメインとなっております。
そういう正統派なカップリングを扱っておりますから、お話の雰囲気もやっぱり正統派な趣となっておりまして、そのあたり個人的にはやっぱり好きでまた安心して読めるものでございました。

収録作品たち、以前同人誌を購入しております『まよえる子羊はまどろいながらも』は、誰かを好きになるという感情がいまいち理解できないご様子な女の子と、その子とお付き合いをすることになった女の子のお話…前者の子は今までも何人かのかたとお付き合いをしたもののそういう気持ちが解らないために1ヶ月で別れていたのでございますけれど、今回の子との関係は少し違いまして…?
以前購入しております総集編な同人誌『ヴィルジニテ、その想いは花のようで』にも収録の『はじけて炭酸、夏模様。』はお付き合いをはじめたばかりの二人の女の子が迎えるはじめての夏のお話…これから色々なことがありそう、と思わせる初々しいお話となっております。
以前同人誌を購入しております『シュガークラフトは融点を知らない』は親友さんに想いを寄せる、でも想いは伝えられない女の子と、その子の想いを感じ取ってお付き合いをすることにした親友さんのお話…その親友さんがあっさりお付き合いをしてくださいましたので色々不安になってしまうその子なのでございますけれど、もちろん想いは重なっておりましてよきものでございます。
上で触れました『ヴィルジニテ、その想いは花のようで』にも収録の『白い吐息は火傷に似て』は親友の女の子が告白をされていてそれを受けていたところを見てしまった女の子のお話…親友さんはそのことを話してくださらないのですけれど、その子は彼女の幸せを願って身を引こうとされて、個人的にはこういうシチュエーションのお話はなぜか悲恋に終わっても好きなのでございますけれど(以前読んでおります『少女惑星』第2話が特に印象に残っており…)、こちらはハッピーエンドになりますのでさらによろしゅうございます。
以前同人誌を購入しております『あなたは、わたしの』は唯一の社会人なお二人のお話となりまして、ずっと昔からお友達の女のかたのことが好きなかたと、そのお友達とされているかたのお話…こちらは結局のところ両想いなのですけれどもそのお友達のかたの気持ちにはずっと気づけず、お友達は気づいてもらえるのを待っているというわけ…。
…その他、巻末には『まよえる子羊はまどろいながらも』の後日談が収録されておりますほか、カバー下にはそれ以外の4作品のおまけ4コマも収録されております。

全ての作品について過去に同人誌で読んだことがある、ということからも解ります様に、こちらの作品はサークル【衛星ベジータG】さまの出されました同人誌の再録、ということになります。
つまりは以前読んでおります『ろくじょ〜ひとまの ねこがみさま』や以前読んでおります『白銀ギムナジウム』などの様に、最近の百合姫コミックスで多く見られます同人誌を再録した単行本となるわけでございます。
楽時たらひさま、といえば以前読んでおります『Comicリリィ』でよく見かけたかたなのでございますけれど、さすがにその『Comicリリィ』収録のものは掲載されなかったご様子…と、そちらは以前購入をしております同人誌『キスはおわりではじまりで』で収録してくださいましたからよいのでございますけれども。

イラストは悪くございません…同人誌の発刊間隔が結構ございますのでお話によって少し雰囲気が違いますかも?
百合的にはどのお話もよろしいものでございましょう。
ということで、こちらは同人誌の再録、というものでございましたけれどこれも、それに過去に出ましたものもいずれもよいもので、良質な同人作品を単行本にしてくださる、というのは素直に喜んでいいことかと感じます…以前読んでおります『ゆりろぐ』も出してくださっていい質でした気がするのでございますけれども(何)
…来月発売予定になっております、以前読んでおります『あの娘にキスと白百合を』の缶乃さまの百合姫コミックス『サイダーと泣き虫。』ももしかいたしますと同人誌の再録作品、なのかもしれません?
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