
□FLOWERS -Le volume sur e'te'-
○イラスト評価:★★★★★(5.0)
○グラフィック評価:★★★☆☆(3.5)
○システム評価:★★★☆☆(3.3)
○内容評価:★★★★★(4.9)
○音楽評価:★★★★★(4.5)
○声優評価:★★★★★(4.5)
○難易度:★☆☆☆☆(1.4)
○百合度評価:★★★★★(4.5)
○付加要素(おまけなど):★★★★☆(3.6)
○総合評価:★★★★★(4.7)
こちらは過日届いたものとなり、百合な作品ということで購入をしたものとなります。
タイトルについて、本来でしたら「'」は「e」の真上につくのですけれど、それをどうやって表示させればいいのか解りませんでしたのでこの様なかたちにしてあります(何)
こちらはPCなゲームとなり、特に年齢制限などはありません…またPCなゲームとしては珍しく普通のCDサイズのパッケージとなっています。
内容としましては、全寮制の女子校で起こる夏の出来事を描いた作品、となるでしょうか。
と、説明が以前しています『FLOWERS』春編から季節を変えただけとなりましたけれど、同じシリーズの作品ですのでそれも当然…ゲームシステムや世界観なども完全に同一となっていますので、詳細な説明は省略をします。
今回は第2シリーズ、その春編の直後である夏にあったことが描かれていきますけれど、それ以外にも春編とは変わったところがあります。
それは主人公…春編は蘇芳さんが主人公でしたけれど、今回はその春編でも登場した本好きで少々変わり者な、車椅子に乗った少女である八重垣えりかさんが主人公となっています。
その他の登場人物は春編の続きなのですから(いなくなったマユリさんを除き)もちろん共通していますけれど、そこへもう一人新たなキャラが加わることとなります。
それが今作のメインヒロインとなる考崎千鳥さんというえりかさんたちのクラスメイトとして編入をしてきた少女…。
外見はえりかさんや蘇芳さんも感じたというとおりちょっとマユリさんに似た、性格はややきつめというかいわゆる空気を読めない人なのですけれど、かなり真面目でまた根はかなりやさしいかたといえるでしょう。
編入前は芸能関係のお仕事をしていたそうで、特にバレエが得意…この学院へ編入してきたのはある理由があり、また当初は誰かと仲良くなるとか考えていなかったみたいなのですけれど…?
お話はえりかさんと千鳥さんが最悪といえる出会いをした後、アミティエとされてしまい同室で生活を行ったりするさまを描いたもの…。
お二人は当初かなり反発しあっていたのですけれど、そこはもちろん徐々に惹かれあったりしていきまして…お互いにかなりの変わり者なのですけれど、バスキア教諭の言っていた通り相性は悪そうに見えてよかったということでしょう。
春編のメインヒロインたるマユリさんルートは最後はどうやってもバッドエンドといっていい終わりかたとなるのですけれど、今回は大きく3つのルートがあり、トゥルーエンドは恋人関係になったうえでこれからも学院で一緒に過ごしていくという問題なくハッピーエンドといえる終わりかたになっているのが嬉しいです。
また、メインヒロインは千鳥さんなのですけれど、物語の節々でえりかさんがバスキア教諭に惹かれている描写も散見され、選択肢によってはバスキア教諭のルートにも流れます。
とはいえ、それは春編における立花さんルートの様にあくまでおまけ、という扱いですけれど…ただ、春編の立花さんルートは百合ゲージを全て黄色に光らせた場合にたどり着くのに対し、今作は同じことをするとただのバッドエンドにたどり着き、これでは立花さんルートはバッドエンドといっている様なもの…(何)
ちなみに百合ゲージと同様に推理パートも健在で、今回はもちろんえりかさんが推理をしますけれど、彼女の考えにより真実を明かすよりも場を収めることを優先したりしていますので、選択肢は春編ほど難解ではなく、常識的な選択肢を選べば問題のないものとなっています…その分ジャンルの「百合系ミステリィADV」のミステリィ部分はより弱くなっていますけれど、百合要素が十分あるのでよしとしましょう。
トゥルーエンドまでたどり着くと前作同様にタイトル画面に変化が訪れるとともに、以前しています『ぷりんせすほりでー』でゲーム本編をクリアした際にタイトル画面に新たにリナリアさん視点でゲームを進められる項目が現れたのと同様の現象、つまりタイトル画面にEXTRA、追加シナリオが出現します。
そちらは前作の主人公たる蘇芳さん視点で、夏編本編の裏で彼女が調べていたことの顛末が描かれていきます。
先日はまずは蘇芳さん視点の続きから…彼女はマユリさんがいなくなってしまった、その原因にたどり着くことができたみたいです。
それはマユリさんだけでなく、他の学院を辞めていった生徒たちとも関わりがあるらしく、譲葉さんとそのことについて話すことになるのですけれど…一体真相は何なのか、そこはぼかされたままお話は終わります。
ただ、あの蘇芳さんの口ぶりなどからするとちょっと悪意ある者がいそうにも感じられるのですけれど、ただ今までこのシリーズにはそういう存在はおらず、このあたり果たしてどうなるのか…?
最後は明確に秋編へ続く、となり背景に譲葉さんとネリネさん、そして沙沙貴姉妹の影が入り、この4人の誰かが秋編の主人公になりそうですけれど…?
…そういえば結局朗読会の際に千鳥さんが見かけた人影の謎が謎のまま終わりましたけれど、果たしてバスキア教諭を驚かせたフックマンと何か関わりがあったりするのでしょうか…やはり秋編を見守ってみましょう。
これで無事に今作は完全クリアをできました…お話は主人公のえりかさんがちょっと変わり者ということもあり、春編の蘇芳さんほどの感情移入は難しいかもしれないながら、その分笑えたりするという意味で面白くなっています。
また今作の新キャラの千鳥さんはいわゆるツンデレの傾向のあるこちらも魅力的なかたで、以前完全版をしている『白恋』のさゆりさんといい、個人的にはやっぱりこういうタイプのかたは大好き…中盤までのツンツンしたところから終盤の態度がやわらかくなったところまで、全てがかわいく微笑ましいです。
その他の皆さんはあまり出番が見られなかったりして…上で触れた様に秋編ではどうやらあの4人が主役になりそうで、そのあたりにも注目です?
…そしてトゥルーエンドを踏襲するのでしたら秋編はえりかさんと千鳥さんが恋人になっているのが正史として扱われるはず(夏編はマユリさんがいなくなったことが正史になっていますし)…そのあたりもやっぱり楽しみなのでした。
そしてもう1つ、この作品は初回限定版ということで春編同様にドラマCDとして『紅千鳥のハナコトバ』がついてきていましたので、そちらを聴いてみました。
こちらには2つのお話が収録…1つはトゥルーエンド前後のこと、えりかさんが用意し忘れていたバスキア教諭への誕生日プレゼントを千鳥さんの協力も得つつ用意をされるお話で、こちらはすっかり恋人関係となったお二人の会話がとても微笑ましくよきものでした。
後半はフックマン騒動の後のこと、千鳥さんがえりかさんへ怪談話をされるもの…千鳥さんが怪談話好き、というのは本編にもでてきたことなのですけれど、また同時にこちらは春編のドラマCDにも収録されていた怪談話に続くその2扱いとなっており、秋編のドラマCDにも怪談話が収録されると思われます?
さらに最後にはエンディングテーマの千鳥さん(洲崎綾さま)ver.が収録…エンディングは霜月はるかさまが歌っているのですけれど、同時に本編中でよく千鳥さんがこの歌を歌っているシーンがありますので、これが収録されているのは嬉しいものです(同時に購入したサントラに収録されているのはもちろん霜月さまver.…)
春編のドラマCD同様、こちらはやはりゲームクリア後に聴くのがよいでしょう。
…くすぐるときに笑う云々のお話は、そういえば以前購入しています『睦月型のほんとのチカラっ!』でも全く同じネタが使われていましたっけ…(何)
イラストは前作同様でとてもよいものです。
グラフィック、システム面も前作と変わりありません。
内容については、トゥルーエンドがハッピーエンドとなっていたのが個人的には嬉しくかなり満足でした…マユリさんの謎は残りましたけれど、それは秋編以降に期待しましょう。
音楽や声優さまも前作同様よきもので、新キャラの千鳥さんの声も、新たな主題歌ももちろん問題ありません。
難易度について、推理パートが常識の範囲で答えられるものになっていますので前作よりもかなり簡単になったといえるでしょう…百合ゲージの黄色が妄信できなくなりましたけれど、これも普通のADVの常識で選択肢を選べば何ら問題ないでしょう。
百合的には前作同様にかなり正統派な百合作品となっております。
おまけとしても前作同様にドラマCDもついてきまして、それにギャラリーのにもやっぱり4コマなどあり十分でしょう。
ということで、第2シリーズとなるこちらは新キャラもよい感じで最後もハッピーエンドと個人的には満足のできるよき百合作品でした…最後に謎が残りましたけれど、ただ同時に秋編制作確定でもあるので、今作のお二人が秋になってどう描かれるのかというあたりも含め、楽しみに待つことにしましょう。
そして春編が以前や以前に購入しています様にPSPやヴィータさんに移植されましたけれど、果たしてこの夏編はどうなるでしょう…移植されたら一応また購入するとは思います。
今後ですけれど、以前購入しています『白衣性愛情依存症』がこの夏編と発売時期がほぼ重なったために夏編クリアまで待機状態になっていましたので、こちらをはじめてみようと思います。
ただ、来月には以前している『その花』シリーズの最新作が出る予定ですので、そちらが出るまでにクリアできなかった場合、多分『その花』を優先することになってしまうと思いますけれども…。
…そしてそれらが終わったら春編のヴィータさん版をしたいものです(本来は夏編が届く前に復習の意味でプレイする予定だったのですけれども…)
そしてその『その花』の新作といえば…

…こちらの公式サイトで応援バナーが公開されていましたのでさっそく貼っておきました。
『艦隊これくしょん』は開発では10cm連装高角砲が1つできたのでよし、というところでしょうか。
…五月雨さんが戦う機会が現状演習くらいしかなくなりつつあります…それでもレベル98まであと半分は過ぎましたし、着実にレベル99に近づいています?
戦いのほうは高波さんを中心としたレベル上げなのですけれど、日々それと同時に輸送船撃沈任務+αはこなす努力はしています。
つまり…
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○高波さんたちで3-2へ出撃(出撃任務完了)
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○高波さんたちで3-2へ出撃(主力撃破任務完了)
↓
○お気に入り駆逐艦+第六戦隊+α(除空母)で2-2へ出撃(輸送船3撃沈任務完了)
↓
○第4、第3、第2主力艦隊で2-2へ出撃(南西諸島沖制海権獲得任務)
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…この様な流れで進めていまして、最低でも輸送船3撃沈任務までは終えてみています。
とはいえ3番めの艦隊は2度出撃したらそれで終わりですので、その2度の出撃で輸送船を3撃沈できなかったら少々面倒なことになりますけれども…空母がいないとボスからそれる可能性が高い、ととっても大好きなあのかたに教えていただいていまして、確かにこの艦隊編成ですとボスへたどり着く確率はやや低めに感じられます(というより、空母の有無に関係なくボスに到達する確率は低めに感じられますけれども…/何)
また、主力艦隊による南西諸島制海権獲得任務も毎日できるわけではなくって、あまりにボスへの到達が不可能な様子でしたら諦めています…現在ろ号作戦が発動していますので外れてもいいといえばよい状態ではありますし…?
その様な昨日なのですけれど、何と輸送船3撃沈→南西諸島制海権獲得までがストレートで終了、さらにその次の潜水艦撃沈任務まで終えられるという珍しい事態となりました。
つまり一度の出撃で輸送船を4撃沈、その後5度の出撃全てでボスにたどり着き南西諸島制海権獲得任務も終えることができたわけで、ここまで運のいい事態ははじめてといっていいくらいかもしれません。
…下で触れる初雪さんたちの任務も南西諸島なのですからこの任務中にすればよかったのかもですけれど、初雪さんたちの任務は1日の最後に、と決めていましたから…。
最後は先日に引き続き初雪さん・白雪さん・叢雲さん・吹雪さん+山城さん・瑞鶴さんという艦隊で2-3へ出撃をします。
東へ流され初戦は完全勝利…と、昨日のはじめの出撃と同じ流れで嫌な予感がしたと思ったら案の定、その次は南へ流れてしまいました…。
そこでは戦艦1・軽空母2との戦いとなり、吹雪さんが中破してしまいましたものの他の皆さんは無傷で終了…戦艦相手に駆逐艦1が中破で他は無傷、というのはまずまずのところでしょう(場合によっては2-2の輸送船団な戦艦相手に空母や重巡洋艦が一撃大破に追い込まれることもありますから)
もう一度出撃をしてみて、初戦は白雪さんが微少なダメージを受けたのみですみました。
今度はボス前までは行けたのですけれど、そこで北にそれてしまい…戦艦1・軽空母2の艦隊と遭遇し白雪さんが中破、山城さんと瑞鶴さんが微少ダメージを受けるものの無事に全滅させます。
けれど、昨日も二度にわたって出撃しボスにたどり着けず…まだ4度めの挑戦ですけれど、以前の2-1を軽空母艦隊で、あるいは2-2を水雷戦隊でという任務の悪夢を思い出しつつあります…(どちらも羅針盤さんに嫌われ1週間以上かかってしまったという…)
果たして今回はどうなるでしょうか…焦る必要はありませんし、確実にまいりましょう。
ゲームといえば、あのかたに教えていただけました作品…正確にはひらがなで『よるのないくに』となる模様ですけれど、ともかくこの公式サイトを見てみました。
発売日は8月27日、機種はPS3とPS4、そしてヴィータさんな様子で、作品の雰囲気を見ますと公式サイトを見る限り確かに百合な雰囲気を感じますかも…?
主人公は固定ということでアサミーナさん分の補充は無理ですけれど、なかなか悪くなさそうな作品…8月の末でしたら上で触れた『白愛』も『その花』も終わっているかと思いますし『FLOWERS』春編のヴィータさん版も普通の流れでしたら終わっているかと思われますし、その時期に他に何もなさそうでしたら前向きに購入を検討してみましょう。
…そしてその公式サイトを見て何気にショックでしたのは、ガストさまってもう単独の会社ではなくコーエーテクモなる会社に吸収されているっぽいこと…『アーランド』で嫌気が差して『アトリエ』シリーズから距離を取っている間にその様なことになっていたとは…。
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