
□午後6時のシンデレラ 商業作品再録集
■ちさこさま
○イラスト評価:★★★★☆(3.8)
○内容評価:★★★★★(4.5)
○百合度評価:★★★★☆(4.0)
○総合評価:★★★★☆(4.2)
こちらは過日色々な同人誌などとともに購入をしたものとなりまして、気になる作品ということで購入をしたものとなります。
同人誌と一緒に届いていることからも解る様に、こちらは以前読んでいる『みぃこリップサービス』などと同様にコミックサイズながら同人誌となります(といいましてもこちらは表紙カバーがあるわけでもないのでコミック扱いにするか迷いましたけれど…/何)
作者のかたは以前読んでいる『ダークチェリーと少女A』などと同じかたとなります。
内容としましては、10の短編を収録した短編集となります。
タイトルからも解るとおり、こちらはこの作者さまが過去に商業作品として公開したものの再録…とはいえ公開作品は『百合姫』またはそれに準ずるものが全てでしたりします。
確かに単行本にするにはこれだけではボリュームがいささか不足しているのですけれど、でもどうしてもう少し増やして百合姫コミックスで、とならずにこうして同人誌になったのかは謎…こちらの作者さま、上で触れた『ダークチェリーと少女A』など百合姫コミックスで複数単行本を出していて結構おなじみのかたですので、やっぱり謎です…。
百合姫コミックスはちょうど先日読みました3冊、つまり以前読みました『シュガールーム』と以前読みました『かわいさ余って好きさ100倍!!』に以前読みました『きらぼしのはこ』など、最近良質の同人作品を単行本にしてくださることが多くそれはとても嬉しいのですけれど、こういう『百合姫』に収録されていた良質な短編もきちんと単行本にしてくださるともっと嬉しいです…それとも、今回のこの同人誌は作者さまの意向だったりするのでしょうか…。
その様な背景の不思議さは置いておくとして、収録作品は10個とかなり多めです。
そしてその収録作品のほとんどが社会人なかたがたのお話、という特色があります…百合な作品の正統派といえば学校を舞台にしたものという印象が強いですけれど、でもこういうものもこれはこれでやはりよいものでしょう。
ちなみに巻末にはそれぞれのお話の簡単な解説が書かれています。
収録作品、『私が会社を辞めようと思った時の話』はタイトルどおりで、会社を辞めようと考えている女のかたが新人さんと社内のイベントでアイドルの真似事をさせられることになりその練習をするお話…その後輩さんのことが気になりながらも、でも会社を辞める決意は変わらなかったのですけれど…?
『私が会社を辞めた時の話』もタイトルどおりで、会社を辞めた女のかたがハローワークに通い、そこの係のかたが気になってしまうお話…どこかで似た設定のお話を読んだ記憶があるのですけれど、ともかくお仕事が決まればお二人はお別れすることになるのですけれど、でもその頃にはお互いに気になる存在になっていたみたいで…?
『私が会社を爆破しようとした時の話』もタイトルどおりで、会社の待遇が不満でその様なことを考えてしまう女の人のお話…当初はそう感じさせるほど理不尽かと思われた上司のかたなのですけれど、最後には意外な共通点もあって距離が縮まったみたいです。
『ハニースイッチ』は同じ香りを使う様になった同僚さんのことが気になってきた女のかたのお話…どんどん気になっていく過程が微笑ましくよきものです。
『恋愛アルコール度数∞』は気になる男性の家へ行ったら同僚の女性が同様の理由でいて、というお話…ライバルとなるわけですけれど話しているうちに意気投合したり、あるいはその男性の真の趣味を発見してしまったりして…?
『よくばりア・ラ・モード』はマシュマロ系女子と呼ばれるいわゆるぽっちゃりした大学生な女の子のお話…巷ではそういう女の子が人気でその子も周囲の期待に応えようと少し無理をしているのですけれど、自由奔放な親友さんがそんな彼女に我慢の限度を越す様なお願いなどをしてきて、でもそれは本音を引き出すためのもので…?
『妄想スパイラル』は銭湯でよく一緒になる高校生の女の子に対し色々妄想をする女のかたのお話…こちらは妄想でお話が終わってしまいますけれど、ただそのお相手の子も同様に妄想をしていて…?
『リリックカウントダウン』はおよーふくの店員さんとお客さんのお話…お客さんはその店員さんに憧れていてまたどんどんお買い物してくださるので店員さんも贔屓にしているのですけれど、そのお客さんが実はストーカーではないかという話になり…?
『ウインクしてぎゅっ』はアイドルなお二人のお話で、仲がよいと周囲には見せているものの実際には片方の子がクールすぎて距離がある関係なお二人のお話…やっぱり個人的にはこういうアイドルなかたのお話が好みみたいです?(その他、タイトルの最後にはハートマークがつきます)
単行本のタイトルにもなっていて唯一描きおろしとなる『午後6時のシンデレラ』はお仕事が終わるとすぐに帰るかたと残ってお仕事をする女のかたのお話…その生き方の違いに、残っているかたは色々な気持ちを抱くのですけれど…?
…はじめの3つのお話はタイトルが繋がっていてシリーズものといえますけれど、登場人物はそれぞれ違います。
イラストはよきものです。
百合的にはお話によってとなりますけれど、でもどのお話もよきものでしょう。
ということで、こちらは社会人なかた中心のよい百合な短編集…それだけに普通の単行本とならなかったのはちょっともったいなく感じられます?
また、同時にこちらも読みましたので…。

□Dear My Teacher 総集編(2)
■アジイチさま
○イラスト評価:★★★★★(4.5)
○内容評価:★★★★★(4.9)
○百合度評価:★★★★★(4.5)
○総合評価:★★★★★(4.7)
こちらは過日色々な同人誌などとともに購入をしたものとなりまして、過去に既刊を読んでいることから購入をしたものとなります。
同人誌と一緒に届いていることからも解る様に、こちらもまたコミックサイズながら同人誌となります(とはいえ、こちらも表紙カバーがないのですけれど、既刊をコミック扱いにしていますので…)
作者のかたは以前読んでいる『Cafe Yururi』などを描かれたかたとなります。
…上の作品同様にオリジナル作品のコミックサイズ同人誌、ということで一緒に読んでみました(何)
内容としましては、先生と生徒との百合な恋愛関係を描いたお話、となるでしょうか。
と、説明がやはり以前読みました第1巻の感想と同じとなりましたので、詳細な説明は省略をします。
この巻もその第1巻同様に以前普通の同人誌として出たお話を収録した総集編となっており、今回は以前購入をしている第5巻と以前購入をしている第6巻、以前購入をしている第7巻が収録されています。
その様なこの巻では薫さんとみことさんの関係が学校で噂になりかけるお話からいよいよみことさんが学校を卒業されるお話、そして晴れて初デートへ挑むお二人のお話が収録されています。
お二人はみことさんの高校卒業を機に晴れてお付き合いをされることとなり、大抵の作品でしたらそこでハッピーエンド、完結となるところながら、この作品はお付き合いをされはじめた後のことも描かれます…この先波乱がある可能性もありますけれど、でもそういう幸せな恋人となった姿を見るのもとてもよいので、それはとても嬉しいことです。
しかも同人誌としてはこの先最低でも11巻までは描く予定とのことで、結末まで見守りたいものです。
その他、巻末には描きおろしとしてみことさんのクラスメイトで当初は犬猿の仲でしたしおりさんを主人公とした『Dear My Friend』も収録されています。
イラストはよきものです。
百合的にはお二人が正式にお付き合いされることになり、もう言うことはないというところでしょう。
ということで、こちらはお二人が恋人になってもまだ終わらず続いてくださるということで、引き続き見守りたいものです。
『艦隊これくしょん』のほう、開発は失敗、普通の魚雷、失敗、九九式艦爆ということで、いつも通りの惨状でした…。
戦いのほうはまずは日々の任務を行いますけれど、輸送船3撃沈の1回めの出撃は高速建造材へ向かい失敗…2度めで何とか輸送船エリアに到達し、ル級さんがいる編成ながら輸送船も3おり任務に成功しました。
引き続き南西諸島制海権任務にも挑戦、はじめの2回は連続でボスへ進んだのですけれど以降急に羅針盤さんが敵意をむき出しにし、はじめの分岐でかならず北上するとそのまま高速建造材行きが5連続…ろ号作戦が発動していますので輸送船エリアでも構わないのに、完全無意味な場所へそこまで連続で進まされるなんていくら何でもあんまりです…。
しかも北上した先の戦いで皆さんどんどん微少ダメージを受けてしまい、あっという間に陸奥さんが小破…何だというのでしょうか。
ちなみにその後はまた3連続でボスへ進みそう時間がかかることなく南西諸島制海権任務も終わったのですけれど、輸送船エリアへ全然行かない…ろ号作戦が多少不安になりますけれど、ただ下で触れる様に別の場所で沈められ…?
そしてイベント海域へ新しいかたを求める旅へも…先日のぼこぼこにも懲りずに海域その2へ出撃してみました。
今回はボス戦までは順調にいったのですけれど、ボス戦ではやはりタ級さんが猛威を振るい伊勢さんが一撃大破したり祥鳳さんと瑞鳳さんが中破しますけれど羽黒さんが連撃でタ級さんに合計200超のダメージを与え撃沈してくださったりして、夜戦までに軽巡棲姫さん大破その他撃沈で無事全滅させることができました。
調子に乗ってもう一度出撃を敢行しますけれど、初戦の金色のリ級さんにいきなり日向さんが中破という意味不明の損害を受けてしまい、また第3戦のネ級さん2ツ級さん1の編成の相手の際に艦載機が多く撃墜されてしまっている様に見えます…損害自体は日向さん中破のみでボスへ進めたのですけれど、弥生さんが大破し軽巡棲姫さん小破タ級さん大破で夜戦となり、夜戦では筑摩さん中破となるものの何とか敵の全滅には成功しました。
ということで、順調に行けばこのくらいのことはできるみたいです…もっとも、得られたのは龍驤さんと霧島さんという結果でしたのであまり意味をなしませんでしたけれど、ここで出撃している皆さんは東京急行任務からそのまま第2艦隊の旗艦にしたままなレベル97の弥生さんを除くと私の艦隊では中堅といった立ち位置のかたがたになっていますので、レベル上げにもなっていると思えば…?
同時にまた懲りずに海域その5へも出撃を敢行…先日は空母を葛城さんにしていたのですけれど、今回はレベル97の瑞鶴さんにしました(レベル98のかたが複数出てきた以上、97の主力なかたがたも98まで上げたい…ですので同様の理由で夕立さんたちもここで出撃させ弥生さんは上で触れたとおりとし、さらに現在レベル92までやってきた浜風さんの目標レベルも98になってしまいました/何)
はじめの出撃はボスまで大きな損害なく進め、ボス戦で夕立さんと榛名さんが中破するものの昼戦で戦艦棲姫さん大破その他撃沈まで行え、夜戦で全滅に成功します。
この時点で榛名さんのレベルが98となりましたので以降の戦艦枠その2は今までイベントで出番のなかったレベル70の陸奥さんとし、出撃は初戦の金色の軽巡洋艦に夕立さんが小破させらますけれど、以降は大きな損害なくボス戦へ進め、ボス戦でも大きな損害なく戦艦棲姫さん大破その他撃沈まで行え、夜戦で全滅に成功します。
3度めの出撃もボス戦までは危なげなく進むことができさらに開発資材を6つも回収でき、ボス戦では浜風さんと鈴谷さんが中破し戦艦棲姫さん中破その他撃沈で夜戦へ進み、鈴谷さんが大破しさらに誰もクリティカルを出さず戦艦棲姫さんの撃沈失敗…そしてこの段階で扶桑さんのレベルも98となりました。
ちなみにボス艦隊全滅時に得られたのは伊168さんと蒼龍さんというところ…。
…今イベントの戦闘BGMもよいのですけれど、特にボス戦での緊張感や物悲しさを感じるという意味ではここで流れる春のイベントのものでした「沈め沈め…」な曲のほうが秀逸な印象を受けます。
その他、海域その1へも何度か出撃しますけれど、得られたのは弥生さん2や谷風さんといったところ…大淀さんと野分さんが出ましたし、これ以上を望むのは難しいかもしれません?
ということで、海域その2や5は一応運がよければボス艦隊の全滅は可能っぽい…でも得られたのは特に目新しさのないかたがたとなり、新しいかたが出る手ごたえは全く感じられなかったのですけれど、でも少しでも可能性があるのでしたらやはり時間と資源がある以上諦めるのはよくないですし、また難易度も(厳しいことは確かなものの)他の海域よりはまだましですので、その1ともども引き続き挑んでいきましょうか(ただ、その1とその2は伊勢さんと日向さんと神通さんが出撃メンバーとして重なってしまいますので、東京急行任務もちょうど終わりましたのでその2に注力します、か?)
また、その2とその5はどちらも輸送船が3程度出てきますので、昨日の時点ではやくも、しかも2-2では全然輸送船エリアにたどり着かないにも関わらずろ号作戦が50%以上達成となりました。
…その5へ出していた主力の戦艦なかたがたが全員レベル98となりましたけれど、陸奥さん近辺のレベルのかたがたといえばレベル91ながら燃費が心配な大和さんにレベル70ながら演習などを見ていると命中率が心配なリットリオさん、その下になるとレベル50台の長門さんになってしまうので、レベル98な皆さんを交互に使っていきましょうか…。
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最近は諸事情により(苦笑)単行本化されなかった商業作品を同人でまとめるという、A5版百合姫コミックスとは逆の動きもよく見られるようになってきましたね。
まあ、本来は単行本化されるのがベストなんでしょうけど、いろいろ選択肢が増えるのは、作家さんにもファンにもいいことでしょうから、相互補完的にやってもらえればと思います。
ちなみに、ちさこ先生も百合姫から切られてしまったみたいですが、連載ばかりでなく、こういう良質な短編が描ける作家さんを大事にしないのは、本当に訳が分かりませんよね…
わざわざのコメント、ありがとうございます…確かに、これまでも何度かアンソロジーなどにかつて収録された作品が総集編として同人誌で出たことがあって、それはそれで同じ作者さまの作品をまとめて読むことができて、嬉しいものでした。
でも、今回の作品は全て『百合姫』収録の作品でしたから普通に百合姫コミックスで出るものとばかり…かの雑誌は良質な短編を書いてくださるかたがいつの間にか見えなくなることが少なからずあったのですけれど、やはり切ってしまっているのでしょうか…。
過去の連載作品を多々「なかったこと」にしていることといい、やっぱりちょっと不信感が募ってしまいかねません…?