2008年06月29日

東方町の住人たち

先日読んだコミックのレビューをば♪
やはりCDつきです
□東方儚月抄 Silent Sinner in Blue.(上)
 ○イラスト評価:★★★☆☆(3.0)
 ○内容評価:★★★☆☆(3.3)
 ○百合度評価:★★☆☆☆(1.5)
 ○総合評価:★★★☆☆(3.1)

これは過日『アオイシロ -花影抄-』第2巻などとともに購入をしてきた作品で、一迅社の雑誌で小説、コミック、4コマと3つ同時に進行している東方の作品の1つ、コミック版のものとなります。
原作はZUNさまですけれど、漫画のほうは東方の同人誌も出していらっしゃる秋★枝さまが描いていらっしゃいます。
そうそう、小説の連載されている『キャラ☆メル』という雑誌を買うと『地霊殿』の体験版がついてくるそうです…私は買いませんけれど。

内容のほうは、第2次月面戦争へと至るまでの過程…の様相でしょうか。
かつて月と戦争をして破れた八雲紫氏がまだ真の目的が解らないながらも暗躍をして全てを操っている様に見える状況の中、レミリアさまは紫さんよりも先に月へ行こうと独力でロケットをパチェさんに製作させる、と…そういえば、何かの同人誌でも紅魔館がロケットを製作しようとしているという内容の作品がございましたっけ。
一方、月の民である永琳さんは地上へ逃れてきた月の兎に手紙を託し、かつて鈴仙さんがペットとしていたという月に住まう姉妹のもとへ送り返す、と…その手紙の内容にその姉妹が固まるところで上巻は終わっています。

タイトルに月が含まれていることからも解る様に、内容は月との関わりのお話…そういえば以前観た東方の同人アニメも月との戦争のお話でしたし、『永夜抄』はこうした物語にしやすいのかもしれません。
その同人アニメ『星の記憶』同様に、こちらにもオリジナルキャラが登場します…上に書いたとおり月の姉妹や兎さんですね。
月…ということで、『三月精』で語られたアポロ計画時に立てられたアメリカ国旗が幻想郷の妖精の手に渡ったというエピソードが一瞬描かれていましたっけ。
アポロ計画以来平穏を保っていた月が、チベット侵略を正当化するあの国の嫦娥計画によって動揺している…?
…という感じでお話としてはやや小難しい雰囲気もありますけれど、それは今までの東方もややそんな感じがしますし、それでもなかなか興味深く面白いものです。

イラストのほうは悪くないかと思います。
百合的にはない、といってよいでしょうか…シリアスモードの東方同人誌を思い浮かべていただければよいかもしれません。
ともあれ、なかなか面白い作品だと思います…あと、東方書籍恒例の楽曲3つの収録されたCDもついております。


また、東方つながりで同時にこちらも読みましたので…♪
偶然の一致…
□東方町の住人たち 春夏秋冬
 ○イラスト評価:★★★☆☆(3.0)
 ○内容評価:★★★★☆(3.5)
 ○百合度評価:★★☆☆☆(2.0)
 ○総合評価:★★★☆☆(3.3)

こちらは過日博麗神社例大祭のアイテムとして届いた作品となります。
例大祭アイテムということからも解るとおり、同人誌となります…けれどこれこれ、あるいはこれみたいに同人誌ながらコミックサイズでしたので普通のコミック扱いにしたわけです。
…って、この作品のサークル【FLIPFLOPs】さまってどこかで見たことがあると思ったら、先日読んだ『猫神やおよろず』の作者さまではありませんか。
確かに、sionさまが教えてくださったとおり東方な同人誌を出していらして、そして私はそれを知らずに購入をしていたみたいでした…東方な同人誌は制限しているのですけれど、このサークルさまは今回のこれの内容もかんがみた結果、例外リストに加えることにいたしました。

その内容のほうは、今の日本くらいの文化で生活をする幻想郷のかたがた、という感じで描かれた二次創作作品となります…どうやらこのサイズの同人誌にありがちな総集編となっているみたいです。
携帯電話があったり、森近氏がゲームショップを経営していたりしますけれど、それでも皆さんの能力は変わりません。
登場人物は一通りの東方なかたがたが登場しますけれど、さすがに閻魔さまや『風神録』以降のかたがたは出ませんね…小町さんは一瞬出ましたけれど。
特に目立つかたは霊夢さんと魔理沙さん、幽々子さまと妖夢さん、レミリアさまと咲夜さんあたりでしょうか。
…パチュリーさんが同人誌を描いてイベントに出ていますけれど、個人的に見るとあまりよいものは描いていない模様…要するに腐っているということです(何)

基本的にタイトルどおり春夏秋冬の皆さんの日常を描いたものですけれど、咲夜さんの過去のお話と妖夢さんが主役の2つのお話などは思わず泣けてしまいました…。
咲夜さんの過去というのは色々な解釈がありますけれど、ここで描かれたものはかなりあり得る話かと思います…個人的には、今までに見てきた咲夜さんの過去を描いた内容のお話の中では、一番違和感なく受け入れることができましたし。
…非常に悲しいものでは、あるのですけれど。

イラストのほうは悪くないかと思います。
百合的には、普通の東方同人誌と変わらないくらいでしょうか。
ともあれ、なかなかよき作品だったかと思います…あるいは上の『東方儚月抄』よりよいものだったかもしれません。
この記事へのコメント
しゃっすー☆

ふにゅ、良い作品だったのでしょうか…☆

東方は…うーん…
やっぱり、世界観は大事なのです…☆

ではでは♪

Posted by 桜花 at 2008年06月29日 11:57
桜花さまへ>
シャッス!です♪
はい、両方ともまずまずの作品だったかと思います。
下の作品はあの作品と同じ作者さまですので、おそらくお姉さまにもお気に召すのではないかと思うのですけれど…。
Posted by 桜乃彩葉 at 2008年06月29日 16:31
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