□TrueFace
○イラスト評価:★★★★☆(4.2)
○グラフィック評価:★★★☆☆(3.0)
○システム評価:★★★☆☆(2.5)
○内容評価:★★★★★(4.6)
○音楽評価:★★★★☆(3.5)
○声優評価:―
○難易度:☆☆☆☆☆(0.0)
○百合度評価:★★★★☆(3.5)
○付加要素(おまけなど):☆☆☆☆☆(0.0)
○総合評価:★★★★☆(4.0)
こちらは過日届いたものとなり、百合が期待できることから購入をしたものとなります。
こちらはPCでまた同人なゲームとなりますけれど、特に年齢制限などはありません。
内容としましては、生徒会長選挙を巡る二人の女の子のお話、となるでしょうか。
ゲームのジャンルはオーソドックスなADV、ノベル系ゲームとなっており、選択肢もありませんので普通に読み進めていくだけなものとなっています。
また、同人なゲームとしては以前している『すべての恋に、花束を。』以来となりますので、かなり久しぶりということになります。
お話の舞台は天谷女学院高校という多くのお嬢さまの通う学校、主人公はそこの2年生の天宮水希さんというかた…容姿端麗でまた名家のお嬢さまなのですけれど、かなり計算高く合理主義者といえる、冷たさをも感じさせるかたでしょうか。
彼女はとある事情もあり生徒会長を熱心に目指すことになり、その選挙へ挑むのですけれども、その選挙の予選にて彼女ともう一人以外の全員が不正があったとされ落選になる、という事態が発生します。
当然彼女とそのもうお一人が何かしたのではないかと怪しまれることになり、選挙管理委員会より相互監視を目的とし彼女ともうお一人が学生寮でルームシェアをすることになるのでした。
そのもうお一人は一条香奈さんという、気弱で素直なかた…とても生徒会選挙に立候補する様な人には見えない様な子でした。
水希さんはその予選で何もしていないためこの香奈さんを疑うことになるのですけれど、彼女は疑うことが馬鹿らしくなるほど素直でいい子でして…。
…香奈さんを見ているとこっそりしているゲームのエリア先輩を思い出します…いえ、雰囲気がかなり似ている印象があって、声のない今作において彼女の声はエリア先輩の声で再現されます(何)
その他登場人物としましては、水希さんのメイドをしており同級生でもある志乃原さん(応援演説の際に名前も出てきましたけれど忘れてしまいました/何)…常に冷静で有能なかたです。
イラストのあるのはメインお二人と彼女だけで他はなくっていわゆるモブキャラになるのですけれど、その割には放送部のかたなどかなりキャラクターが立っており…?
お話のほうは、このお二人のかたを中心とする、生徒会長選挙を巡る様々な陰謀などを描いたもの…。
水希さん、香奈さんともに物語開始当初からはちょっと想像できなかった様な背後事情があったりし、それが明らかになっていくさまが楽しく先の気になるお話になっています。
中盤以降は波乱の展開続きになっていきますけれど、最後はハッピーエンドになっていますので安心です…物語としては百合というよりは、上で触れた『すべての恋に、花束を。』同様に血のつながらない家族の物語、といえそうです。
物語はメインのお二人のキャラクターや物語の設定含めかなり私好みで…私の物語の彩菜さんに通じるところがかなりあって…(何)
ただ、結末があれで終わり、というのは非常に物足りないというか、せめてエピローグとしてその後の、普通に学校に通える様になったお二人の日常などを見てみたかった、あるいは香奈さんと志乃原さんの関係をもう少し描いてもらいたかったという気持ちはあります。
そこまでの物語はかなり満足しており、またエンディングに至る流れ自体は非常によく個人的に大満足でしたので、そこは本当に残念…。
イラスト…作画はよきもので、以前読んでいる『トゥエンティ・リリーズ』を描かれたかたと同じかたが描かれているご様子です。
グラフィックは悪くはありません。
システム面はこの手のゲームの最低限のものはある、といったところです。
内容としては上で触れたとおりで、エピローグなしなのがやはり残念で…そこを気にしなければ面白くよいお話でした(細かいことを言うとかなり誤字が多かったですけれども気にしないでおきましょう…って、これ、同じく同人ゲームでした上で触れた『すべての恋に、花束を。』でも同じこと言ってます/何)
音楽はなかなかよきものです。
今作に声はありません。
難易度については、選択肢が一つもなくただ読み進めるだけですので…。
百合的にはどうでしょうか、むしろ家族の物語という印象が強く、もちろんそれはそれでとてもよいものです。
おまけは何もありません。
ということで、こちらはもう少しお二人の先を見てみたかったという気持ちが強いですけれど、よい作品でしたからこそそういう気持ちが出てくるわけで…つまりよきものでした。
…設定が結構近しい彩菜さんの物語を改めて書き直したい気持ちが出てきてしまいましたけれど、ただそれをすると今作に似通ってしまいそうですので断念するしか…(何)
今作に以前している『きみはね』と、同時期に届きました百合なゲームをこれで終えることができました。
今年は3月から5月まで一ヶ月に1作品ペースで百合なゲームが出ることになっているのですけれど、ひとまずは3月15日の『いつかのメモラージョ』発売までは何もありませんので、それまではのんびり、以前1周めを終えている『世界樹の迷宮4』の2周めなどをしましょう。
その様な先日はこちらのコミックを読んでもいました。
□はなにあらし(4)
■古鉢るかさま
○イラスト評価:★★★☆☆(3.3)
○内容評価:★★★★★(4.5)
○百合度評価:★★★★☆(3.8)
○総合評価:★★★★☆(4.2)
こちらは過日色々なコミックとともに購入をしたものとなり、過去に既刊を読んでいることから購入をしたものとなります。
コミックスとしましては『ばけじょ!』や『好奇心は女子高生を殺す』と同じものとなります。
内容としましては、二人だけの秘密でお付き合いをしている女の子を描いたお話、となるでしょうか。
と、説明がやはり以前読みました第3巻の感想と同じとなりましたので、詳細な説明は省略をします。
この巻では皆さんで海水浴へ行くお話が数話に渡って繰り広げられたりと夏休みのお話が繰り広げられていき、お二人の関係も相変わらず微笑ましいもの…とはいってはいられないことが発生してしまいます。
オープンキャンパスで千鳥さんが文芸部の担当として部室にいた際、卒業生で文芸部の先輩だったかたが訪れるのですけれど、そのかたはかつて千鳥さんが想いを寄せていた、けれどその後それが破れ彼女の気持ちに大きな傷を残していったかたでした。
そのかたとの再会により千鳥さんは動揺してしまうのですけれど、それを感じたなのはさんがかなり堂々とした態度を取り…?
前巻から感じられていた波乱を無事に乗り切ったお二人は一緒に夏祭りへ行くことになり、めでたしめでたし…とはいえ別に今作自体が完結したわけではなくお話はまだ続いてくださいます。
巻末にはその先輩さんのその後についてのお話が少し収録されていて…?
イラストは悪くありません。
百合的にはやはりお二人の関係がよきものです。
ということで、こちらは波乱も乗り越えお二人の関係はさらに深まったといえます…次巻は5月発売予定とのことで、引き続き見守りましょう。
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