□夜、灯す
(個人的度数)
○おすすめ度:★★★★★
○百合度:★★★☆☆
(日誌に記載のある関連作品(※最新1作品のみ取上))
○『クダンノフォークロア』:似て異なるジャンルの作品その1
○『アオイシロ』:似て異なるジャンルの作品その2
○『願いの欠片と白銀の契約者』:似て異なるジャンルの作品その3
○『屋上の百合霊さん』:今作同様幽霊が主題の1つなノベル系ゲーム
○『スーパーロボット大戦T』:今作含め3つしか持っていないNintendo Switchなソフトその1
○『じんるいのみなさまへ』:今作含め3つしか持っていないNintendo Switchなソフトその2(発売メーカーも今作と同じ)
(特記事項)
○ジャンルはホラーアドベンチャー(パッケージ説明)
○Switch及びPS4にて発売されたゲームソフト(私が購入したのはSwitch版)
○とっても大好きなあのかたに教えていただいたことから購入をした作品
(作品について)
とある学校の筝曲部に所属するかたがたのお話です。
主人公の十六夜鈴さんは今現在している『PSO2』のパティさんや以前している『FLOWERS』の苺さんを思わせる明るく活発で楽しい性格の、この手のゲームの主人公としては結構珍しいタイプかもしれないかたです。
高校2年生の彼女は筝曲部に所属しており、同級生の3人…引っ込み思案な真弥さん、元陸上部で元気な累さん、おっとりしたしっかり者の麗子さん、それに部長さんと一緒に大会のグループ筝に出場予定だったのですけれど、その前の夏休みに転校生として有華さんという高名な家元の一族な、箏のことしか考えておらず協調性のないかたが入学してきまして…?
お話はその様なかたがたの織り成す青春、友情のお話と断言してよいでしょう。
ジャンルはホラーとなっており、確かに上で似たジャンルとしてあげた3作品が幽霊ではなく別の要素が怖かったのに対しこちらはそのまま幽霊を出してきてはおり、また結構オカルト要素の強い物騒なお話にはなっているのですけれど、でも主題は何かとなると、ホラー要素より皆さんの友情のお話なのは間違いないといえます。
その友情のお話としてはとてもよく、また幽霊に関するお話もよきもので、お話、それに登場人物の魅力も含め愛しさを覚える、大好きといえるものになっており満足でした。
百合的にいえば、幽霊さんサイドのお話が、これまた学生さんの正統派なものとなっておりよきもので、また真弥さんが色々と…?
ゲームとしては、イラストや音楽などについても個人的には満足のできるものになっています。
システム面はノベル系ゲームとして最低限のものはついている、といったところです。
登場人物は多いものの友情のお話ということもあり個別ルートといったものはなく、途中の選択肢もお話をそのまま進められるかバッドエンドに直行するか、というだけのものになっています。
ですのでお話のボリューム自体はまずまずなものの、1周すれば終わりますので、ややボリュームは少ない、と感じないこともないかもしれません…?(価格も6000円くらいでしたはずで…?)
また、ホラーアドベンチャーというジャンルを額面通り受け取ると少々期待外れになりかねないかもしれません(怖さでいえば上で触れた似て異なるジャンルの3作品のほうが上です…がオカルト的にはストレートに幽霊を扱っている今作が一番それっぽいかも?)…個人的にはホラーは苦手かつこういう正統派の友情なお話は大好きでしたので全く問題なかったわけですけれども。
とはいえボリュームについては問題らしい問題をあえてあげるとすれば、という程度のことでして、個人的にはそれ以外に特に問題はないと感じる、全体的に満足な、購入してよかったと思える作品になっています。
あのかたに教えていただいた際にはノベル系ゲームはもう基本的に購入しないことにしようとしていたこと、また同じメーカーで上で触れた『じんるいのみなさまへ』がやや微妙でしたこともありちょっと逡巡したものの、こうして購入した結果はよかったということで、あのかたにはやはり感謝です…今後もノベル系ゲームは基本的には購入しないというかたちは取っていきますけれど、あのかたに教えていただいた作品は例外というかたちで前向きに購入をしたりしようと思います。
…もしもあのかたが今作をまだされていないのでしたら、個人的にはよい作品でした、とお伝えします(何)
【単行本紹介】
□レーカン!(11/まんがタイムコミックス)
■瀬田ヒナコさま
→前巻(第10巻)
(個人的度数)
○おすすめ度:★★★★☆
○百合度:★★☆☆☆
(日誌に記載のある関連作品(※最新1作品のみ取上))
○『レーカン!』:TVアニメ版
○『レーカン! アンソロジーコミック』:アンソロジー
(特記事項)
○TVアニメ化もされた作品
○上の作品同様幽霊に関するお話ということで同時に紹介
(作品について)
強い霊感を持つ少女と周囲の皆さんの日常を描いた4コマです。
この巻でもその様な皆さんの愉快で微笑ましい日常が描かれていき、今作はときどき天海さんの過去を思わせる不穏なお話が入ることがあるのですけれど、今巻では特にその様な描写はなく、比較的安心して読むことができました。
11巻も巻数を重ねているだけあり、やはり不穏描写を除けば微笑ましくよきもの…終盤の遊園地とコギャル霊さんのお話などかなりよいお話でしたし、これからもこういう感じで長く続いてくださることを願いたいものです。