□安達としまむら(1〜4/写真は第4巻のみ)
(個人的度数)
○おすすめ度:★★★★★
○百合度:★★★★☆
(日誌に記載のある関連作品(※最新1作品のみ取上))
○『安達としまむら』:コミカライズ版その1
○『安達としまむら』:コミカライズ版その2
○『安達としまむら 公式アンソロジーコミック』:アンソロジー
○『citrus【シトラス】』:今作同様に学生さんの百合な関係を主題としたアニメの例・その1
○『あさがおと加瀬さん。』:今作同様に学生さんの百合な関係を主題としたアニメの例・その2
(特記事項)
○原作はノベル、上で触れた通りコミカライズ版も存在
○全4巻、1巻3話収録
○各巻に書き下ろしノベルが付属
(作品について)
高校の同級生である安達さんとしまむらさん、授業のさぼり仲間であったお二人の関係を描いたお話です。
今作は高校生の学生さんお二人の百合を主題としており、百合の世界においてこの関係はかなり正統派なわけですけれど、百合な雰囲気がある日常系なものとかではなく、これそのものを主題とした作品というのは結構久しぶりな気がして、上で触れた『citrus』『加瀬さん。』あたり以来な気がします(私が購入していない作品でそういう作品が最低1つあったことは把握しています)
ですので今作はそういう学生さんなかたがたの関係特有の雰囲気を楽しめばよいものとなっており、その点十分よきものとなっています。
普通の学生さんの日常系な要素も十分に持っていますけれど、謎の未来人という本当に謎な存在が異彩を放っています…作中の描写から、本当に普通の人ではない様子で…?
最終巻となるこの第4巻での3話では安達さんがよりめんどくさい状態に陥っているのですけれど、それと島村さんとの温度差も面白いもの…結局距離は縮まりつつもお二人の日常はひとまずこれからも、というかたちで終わりましたけれど、今作についてはそれ以外の終わりようはなかったかと思いますし悪くない終わりかたといえます。
その他、作画は実のところ購入した前期6作品の中では一番微妙ではありましたけれど、それでも問題のないレベルですので気にする様なところはなく、音楽や声優さんなどももちろん問題なくよいものでした。
ということで、こちらはよい正統派百合作品です…原作はどうなのでしょう、まだ続いていたりするのかは解りませんけれども、その場合お二人の関係は果たして…?
【単行本紹介】
□声がだせない少女は「彼女が優しすぎる」と思っている(3/チャンピオンコミックス)
■矢村いちさま
→前巻(第2巻)
(個人的度数)
○おすすめ度:★★★★★
○百合度:★★☆☆☆
(特記事項)
○上の作品同様クラスメイトな二人の関係を描いた良質な作品、ということで同時に紹介
(作品について)
失語症な女の子とそのクラスメイトなかたの関係を描いたお話です。
この巻では2学期を迎え、けれどまだクラスになじめていないと感じている真白さんがクラスになじもうと頑張る様子が描かれていきます。
ちょうど体育祭があり、真白さんと心崎さんはクラスメイトのお二人と騎馬戦に参加することになり、それをきっかけにそのお二人と仲良くなり、それもありクラスメイト皆さんとの距離も縮まっていくのでした。
ちょっとこの作品、いよいよ私の好みに非常に合致した非常によいものとなってきて、お話全般を通してあまりにも微笑ましすぎて泣けてしまい通しというとんでもない状態になってしまいました(展開が熱かったり切なかったりで泣ける作品は数あれど、そういう理由で泣けてしまいしかも泣けてしまい通しなんてものはそうそうあるものではないのですが…)…そこまで愛おしい作品ですので、続きも大いに期待しましょう。