2021年12月26日

単行本『このはな綺譚(13)』紹介 / その他

【単行本紹介】
『このはな綺譚(13)』
□このはな綺譚(13/バーズコミックス)
■天乃咲哉さま
前巻(第12巻)

(個人的度数)
 ○おすすめ度:★★★★★
 ○百合度:★★★☆☆

(日誌に記載のある関連作品(※最新1作品のみ取上))
 『此花亭奇譚〈新装版〉』:同一作者さまの単行本及び今作の前作に相当する作品
 『このはな綺譚』:アニメ版

(特記事項)
 ○上で触れた通りTVアニメ化された作品

(作品について)
舞台は中世日本の雰囲気漂う宿場町にある此花亭という狐のお宿で仲居として働く女の子たちのお話です。
引き続き此花亭を出て自分探しの旅をする皐さんとそれに付き合う柚さんの様子が描かれていき、この巻ではひょんなことからお二人がインド風のホテルでメイドをすることになるその顛末が描かれます。

このホテルで働く中で皐さんはようやく自分を見つめ直すことができ、最終的に此花亭へ戻る決心をするに至ります。
そこまでの流れはやはりよきもので、またこのホテルのかたがたやお客さんも面白いかたがたで楽しいものでした…お二人の旅はまだ帰る前に立ち寄るところがあるとはいえもうすぐ終わりということで、その先のお話はどうなるのか、完結などということにならなければよいのですけれども、ともあれ見守りましょう。


【その他】
機能は先日届いたアニメDVDたちのうち『結城友奈は勇者である -大満開の章-』上巻の2枚めなdiscを観てみました。
こちらは第4話から6話までが収録…何か違和感があるかと思ったら、今作は今のところ『勇者の章』の後日談ではなく無印と『勇者の章』の間にあった、あるいは『勇者の章』に入ったばかりの頃のお話を描いています。

今回は2つのお話に大きく分かれ、まず前半は楠芽吹さんのお話の顛末…こちらはひとことで言えば徒労のお話ながら、皆さん個人の単位でいえばハッピーエンドで終わって一安心です。
後半はコミカライズ版を読んでいる『乃木若葉は勇者である』のお話になるのですけれど、こちらは…コミカライズ版を読んでいたことから展開は解っているわけですけれど、やはりつらいお話…。
特に第6話はとにかく悲酸、かつ不愉快…アニメでここまで不愉快になるのは『ViVid Strike!』のいじめのお話に並ぶくらい、もう本当に不愉快で仕方ないお話になってしまっています。
あれでは千景さんが歪むのも仕方ない…といいたいところながらそれでも少々歪み過ぎであり、さらなる悲劇の展開の様相を呈しつつ、『乃木若葉は勇者である』のお話の結末は下巻を待つことになります。

ということで、『勇者の章』で完結しているはずなのに新作が出て謎でした今作、少なくとも前半はいわゆる番外編、スピンオフな作品の映像化という面が強くなっていました。
ただ『乃木若葉は勇者である』のお話も多分次くらいで終わりますので、後半は『勇者の章』の先のお話になるのかもしれません…『勇者の章』の先はもう戦いはないはずですのでそんなに尺が持つのか謎ですけれど、ともあれ見守りましょう。

…第6話で本当に救いのない不愉快な気持ちになってしまいましたので、特典の『ちゅるっと!!』には救われました(何)
posted by 桜乃 彩葉 at 06:59 | Comment(0) | 作品紹介
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

コメント: [必須入力]