□飴色紅茶館歓談(1)
■藤枝雅さま
○イラスト評価:★★★★★(5.0)
○内容評価:★★★★★(5.0)
○百合度評価:★★★★☆(3.5)
○総合評価:★★★★★(4.9)
これは先日色々なコミックとともに購入をした作品で、百合姫コミックスということもあり購入をしてみました。
ということでこれは百合姫コミックスとなり、『百合姫』のほうで連載されている作品ということになりますね。
作者は私がもしかすると一番好きといえるかもしれない作家さまの藤枝雅さま…私の持っている全てのコミックで一番好きな作品、と問われればまず間違いなくこれと答える、以前読んだ『ありかる』の作者さまでもありますね。
内容としては、「飴色紅茶館」という紅茶のお店の物語となります。
そのお店を経営する犬飼芹穂さんと、その芹穂さんに惹かれて飴色紅茶館でアルバイトをしていらっしゃる琴織さらささんのお二人が物語の中心でございますね。
芹穂さんはおっとりとした雰囲気の穏やかなかたで、悪く言えば少々頼りない感じもするかた…彼女の入れる紅茶はとってもおいしいみたいでございますね。
一方のさらささんはしっかりとした性格のかたで、現在高校3年生ながら成績は学年の主席みたいでございますね…紅茶館の経営のほうは彼女の手腕によるところが大きいかもしれません。
さらささんは芹穂さんのことが好きで、また芹穂さんもさらささんのことが好きという両想いなのですけれど、現在のところ互いが互いの気持ちに気づいていない状態でしょうか…芹穂さんは天然なところもございますので、さらささんは少々振り回されることもございますね。
メインキャラは他にお二人、いずれもさらささんの同級生でお友達の獅子尾ハルさんと白鳥日乃夏さんがいらっしゃいます。
ハルさんもしっかりしたタイプに見えて、悪戯心の強いお調子者ながらさらささんの想いには気づいていて密かに応援していらっしゃいます。
日乃夏さんはさらささんをからかうハルさんをからかうのが好きらしいかた…日曜大工が得意とのことですけれど、それを披露したお話では『ありかる』のまきのんにしか見えませんでした…(外見もそこそこ似ている上に、手にしたチェーンソーに『La Croix De Lune』とまきのんのブランド名が書かれておりましたから)
このお二人はいつも一緒にいらっしゃいますけれど、恋に発展するかはまだまだ未知数…?
物語は、そんなかたがたが織り成す穏やかな雰囲気あふれるものでございますね。
こうしたゆったりまったりした物語にはそう出会えませんので、素敵なものでございます。
少しずつ芹穂さんとさらささんの関係も進展してまいりますね…けれど、芹穂さんがご自分の気持ちに気づくお話はすでに以前購入した今年の春仕様の『百合姫』に収録されていたもののコミックには収録されておりませんでした。
…それもそのはず、本来でしたらこのコミックはその『百合姫』と同時発売だったはずなのですから…それが幾度かの発売延期の末に先日ようやく発売した、というものだったのです。
上に書いたお話は第2巻に収録されるでしょうから、そちらに期待しましょう…藤枝さまが最近筆の調子が悪いみたいなのが気がかりですけれど、のんびりと…。
第2巻が出た際には、以前購入した『百合姫S』に収録されていた『マーブル・カラー』も収録していただきたいものです…こちらは飴色紅茶館に藤枝さまの描かれた過去の作品の皆さまが集まっていらっしゃる、という短編でございますね。
けれど、連載開始前の2つのお話、つまり芹穂さんとさらささんの出会いの物語と七夕の物語が収録されていたのはよろしゅうございました。
と、今回のコミックの最後には描きおろしとして、その『マーブル・カラー』にもいらした『ありかる』のまきのん&ゆきのんがお店へきて芹穂さんとさらささんにおよーふくを着せる、という物語も収録されておりました。
『ありかる』好きの私としては満足…だったのですけれど、ゆきのんの名前が「雪乃」になっていて一瞬「誰?」と思ってしまいました…(ゆきのんの名前は「幸乃」です…)
イラストのほうはとてもよきものかと思います。
百合的には上に書いたとおり…今後の進展がどうなるのか、楽しみでございますね。
ともあれ、ゆったりしたよい作品でございました…続きを楽しみにいたします。
と、藤枝雅さまはコミックを出される際によくドラマCDつきのコミックとなるのです。
残念ながら『ありかる』と『いおの様ファナティクス』にはありませんでしたけれど、『ティンクルセイバーNOVA』や『ことのはの巫女とことだまの魔女と』にはございましたね。
今回ついてきたドラマCDはこちら…
…『White engage』というもので、短いコミックもついておりましたね。
ドラマCDは購入したり手に入れたりするだけで満足してしまって聴くことはあまりなかったりするのですけれど(まともに聴いたのは『ありかる』くらいかも?)、せっかくですので聴いてみました。
と、今回ついてきたドラマCDは上で触れた『百合姫』2009年春仕様についてきたドラマCD『Pink princess』の1年後の設定らしいので、この機に両方聴いてみました。
…昨日は日曜日でしたけれど、小川ドラマを観るよりもこちらを聴いたほうが時間が有意義でございますものね。
『Pink princess』『White engage』の2作にはコミックや本編には登場していないキャラが2名登場いたします。
『ありかる』のまきのんが作ったおよーふくに身を包み、女の子が好きな漫画家の早乙女愛華さんと、その編集者で百合漫画とその世界を愛していらっしゃるらしい南城詩子さんでございますね。
これまた素敵な登場人物でございますよね…しかも、愛華さんは『百合姫S』に掲載されている(現在お休み中…)の『乙女色Stay Tune』中の作品『ローテシアに花束を』の原作作者でもあるのですね。
やはり藤枝さまの作品は色々なところで繋がっておりますね…これもまた面白いところでございます。
…いずれは、『ありかる』な皆さんと『飴色紅茶館歓談』なかたがたが登場するドラマCDを聴いてみたいものでございます。
と、聴いてみて改めて思うのですけれど、この作品の声優さんはずいぶん豪華でございますよね。
ここでキャストを敬称略にて上げてみますと…
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○琴織 さらさ:水樹 奈々
○犬飼 芹穂:ゆかな
○獅子尾 ハル:浅川 悠
○白鳥 日乃夏:こやま きみこ
○早乙女 愛華:田村 ゆかり
○南城 詩子:堀江 由衣
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…『ありかる』『巫女魔女』や『ティンクルセイバーNOVA』のドラマCDといい、やはり豪華なものでございますね。
『White engage』のほうの最後にはキャストトークも収録されております…聴いていると頬が緩んでしまいます(何)
こちらの藤枝さまのブログにて収録時のお話が公開されておりますね。
内容としては上に書いたとおり『Pink princess』は『White engage』の1年前の物語…さらに言えば芹穂さんとさらささんが出会ってそう間もなく、それに『ローテシアに花束を』がアニメ化したりとブレイクしたりする前のものみたいでございますね。
『White engage』のほうは今回のコミックの直後あたりの物語でございましょうか…さらささんが製菓学校へ入る前の物語でございますし。
また、『White engage』で『ローテシアに花束を』アニメ化決定、というところですので、『乙女色Stay Tune』はもっと後の物語となるみたい…?
物語のほうはもちろんほんわか微笑ましいものでございますね…さらささんと芹穂さん以外の皆さんが賑々しいかたがたですので、賑やか分が強めかもですけれど。
2作品とも愛華さんと詩子さんが物語の中心で、『White engage』のほうは『Pink princess』に較べて収録時間が約2倍ですので途中にやや波乱があるものの最後はもちろんハッピーエンドですし百合ん百合んなものございます…とてもよいものです。
それぞれ単品でも楽しめますけれど、両方聴くことができればさらに楽しめるでしょうか。
ただ、『Pink princess』のほうは4月発売の雑誌ですので、今は少し手に入りづらいかも…?
ドラマCDはアニメに較べて、聴くと疲れてしまうのでした…やはり映像がないから?
けれど、作画などという余計な心配をしなくていい分、ドラマCDのほうがよいのかも…?
…『Pink princess』の最後のトークで『飴色紅茶館歓談』第1巻が『Pink princess』のついていた『百合姫』と同時発売、とされているのが切ない…。
コミックのほうの「幸乃」が「雪乃」になっていたのと並んで、悲しいところでございましたね…。
【(更新終了)百合(かも?)作品感想の最新記事】
ふにゅ♪
百合色紅茶歓談(何)…お読みになられたみたいで…☆
羨ましいですの♪
ドラマCDも奈々さまを筆頭に、豪華なキャストさん達で♪
…私も早く欲しいのです☆
奈々さまと言えば、ファンクラブの会報に折り畳み式のお箸が付いて来ましたの♪
……び、微妙(何)
とにかく、久々の雅さま分の補給…堪能なされたならなによりです…♪
もう、アレには突っ込まない…(何)
私はドラマCDの方が…妄想が膨らむので好きだったり…☆(何)
ゆきのん…くすん;(何)
でわわふ☆
シャッス!です♪
はい、さっそく読んでみました…やはりよきものでございました♪
ドラマCDのほうもさすがのキャストですし、内容もよきものでございました♪
と、その様なものがついてまいりましたか…なかなか不思議なものでございますね…。
あらあら、あれとは何でございましょう…?
そうでございましたか…確かにそういう要素もあるかもしれませんね…♪
ゆきのんの名前は正直に言って少しショックでした…あれだけ延期をして…。
…もしかすると、名前を変えられてしまったのでしょうか…。