2009年11月22日

ソルフェージュ 〜La Finale〜

先日クリアをしたゲームの感想です。
ソルフェージュ 〜La Finale〜
□ソルフェージュ 〜La Finale〜
 ○イラスト評価:★★★★★(5.0+)
 ○グラフィック評価:★★★★☆(4.0)
 ○システム評価:★★★★☆(4.2)
 ○内容評価:★★★★★(4.5)
 ○音楽評価:★★★★☆(4.0)
 ○声優評価:★★★★☆(4.0)
 ○難易度:★★★★☆(4.0)
 ○百合度評価:★★★★★(5.0)
 ○付加要素(おまけなど):★★★★☆(4.0)
 ○総合評価:★★★★★(4.5)

これは以前購入をしたもので、百合が確実な、そして好きなシリーズの作品ということもあり購入をしてみました。
現在『百合姫』にてコミカライズ版の連載されている『ソルフェージュ』でございます。
ちなみに、この『La Finale』はWindows用のゲームなのですけれども、PCへインストールした後実際にゲームをする際にも毎回ディスクが必要となりますので、ご注意ください。

内容としては、桜立舎学苑という学校にて繰り広げられる、女の子たちの友情、そして恋の物語…。
と、この作品は過去に3つほど全く同じ舞台、登場人物にてゲームが出ており、新しくなるにつれ追加シナリオというかたちで物語が充実していっております。
一応、私はその全てを持っているかたちとなっていて…まずはかなり以前購入している体験版『Overture』がございます。
体験版と以前入手しているPC版本編(「無印」と表記します)との内容の差異は比較するまでもないですけれども、それでも体験版には他の製品版には見られないストーリーが入っております。
それは、かぐらさんが学苑へ再入学するための試験を受けるときの様子…これは体験版でしか見られないはずです。
無印が出てから約1年後には以前入手をしてまた以前クリアをしたPSP版『Sweet harmony』が出ており、そして今回この『La Finale』が出たわけです。
この3作の違いをまとめてみますと…
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【無印(PC)】
○ストーリーはかぐらさん1年生のときのコンクールまで。
○メインキャラ(ルート有)はすくねさま、ちほさま、まりさまの3人。
【『Sweet harmony』(PSP)】
上記に加え…
○ストーリーはかぐらさん2年生のときのコンクールまで。
○メインキャラ(ルート有)は上記3人+琴美さんの4人。
○かぐらさんの後輩としてキャラクターが2名新規に追加され(織歌さん、未羽ちゃん)、誰かのエンディングを一度見ると2人のルートが選択可能。
○新曲追加。
【『La Finale』(PC)】
上記に加え…
○無印のメインキャラ3人のルートにシナリオ追加。
○追加シナリオのストーリーはかぐらさん2年生の冬から春にかけて。
○新曲追加。
-----
…と、上記の様になり、新しい作品になるほど過去の作品をベースにしたうえでシナリオや曲などが追加されていきますけれど、減らされたものはございません。
ですので、まだやったことのないかたで購入を考えている場合、『La Finale』一つを購入すればよい、ということになります(PCがない場合は『Sweet harmony』で仕方がございませんけれど…)
私が一番恐れているのは、もしかするとまだこれから何か出るのでは、ということなのですけれども、この作品のタイトル『La Finale』からしてそれは多分ない、と考えております。
…またPSPなどに移植される可能性…も、そうないはずです。

ということで、基本的な物語、それに登場人物は以前のものと変わりませんので、そのあたりの説明については上にあげた『Sweet harmony』クリア時の感想をお読みください。
『La Finale』にて追加されたシナリオはすくねさま、ちほさま、まりさまともにそれぞれだいたい1時間から1時間30分ほどのもので、追加CGはそれぞれ2枚ずつ、いずれも取ってつけた程度のものではなく、なかなかしっかりしたお話です(まりさまルートになると言葉がにごりますが/何)
すくねさまのものは以前しておりゆうなさんに関する総括、ちほさまのものも先日しておりこちらは将来の夢などのお話となっており、まりさまルートは先日やってみました。
まりさまルートの主題は、2年生のコンクールが無事終了した後、かぐらさんがまりさまの後を継いで次期生徒会長になるかどうか…かと思ったのですけれども、そうではなく、まりさまの歌に関するものでございました。
このルートでは生徒会役員になっているかぐらさん、ある日の生徒会室でまりさまの鼻歌を耳にするのですけれども、それがあまりによいものでしたので思わず歌を聞かせてくださいとお願いするものの、まりさまはかたくなに拒むのです。
さらには雅さんも加わってやはり聞かせてくださいとお願いするのですけれども、まりさまはやはり拒みます。
そこで、かぐらさんと雅さんはまりさまの歌を聴くために共同戦線を張り、協力してまりさまに歌わせようとします。
最終的にはかなりひどい手まで使って、まりさまだけでなく琴美さんやちほさま、すくねさままで巻き込む一騒動となってしまうのでした。
ここまでのかぐらさんは妙に雅さんと仲良くなっているうえ、やっていることがよいこととは思えなかったので、その後の展開がどうなるのか不安でたまりませんでした…実際、すくねさまルートやちほさまルートを見ると、まりさまとも一度関係が悪化することが十分考えられましたから。
でも、実際にはそうならず、結構笑い話ですみました…まりさまが歌うことを拒んでいた理由も笑い話ですんでしまい、まりさまは皆さまの前で素敵な歌声を披露いたします(その歌が新曲の『Resonance』です)
エピローグの『Rondo 〜La Finale〜』では、次期生徒会長の座は結局琴美さんに譲ったかぐらさんが、雅さんに振り回されつつもまりさまとラブラブな日々を送り、まりさまご卒業後のことなども考えながら(一人暮らしをするまりさまのお宅へ押しかけよう、とか)幸せなエンディングを迎えます。
このまりさま追加シナリオ、半分くらい雅さんのシナリオだった気も…雅さんがシナリオの半分くらい活躍なさっておりました(いつもどおりの暴走ですけれど…パッケージ裏にあった雅さんなCGはここで使われておりました)
選択肢は3つで、あとこのシナリオは完全なコメディシナリオでした…これは、重いシナリオを予想していていつまりさまに怒られるかびくびくしていた私にとり、かなり意外な展開でした。
けれど、すくねさまとちほさまの追加シナリオが重いものでしたので(特にちほさま)、こんなずっとコメディな調子で進むルートもよろしいかと思います…百合的にもかなり見所がございましたし。
ただ、雅さまが活躍されすぎるあまり、中盤でのまりさま分が足りなくなってしまうのは少々不満かもしれません。
…ところで、雅さんがまりさまのことを「まり先輩」と呼んでいる箇所があったのですけれども…。

と、追加シナリオは当然無印、『Sweet harmony』の後の物語ですので、これらをもう過去に楽しんでいてももう一度それらから進めなくてはならないので大変…かと思われたのですけれど、はじめてゲームをする際に『Sweet harmony』をすでにやっているかとたずねられ、それを「はい」にするとtop画面より追加シナリオを直接はじめられる様になりますので、またやるのが大変と感じるかたはこちらではじめましょう。
ゲームを途中からはじめられてしまってよいのか、と思うかもですけれど、多分前のストーリーを知らずに追加シナリオからはじめても、楽しくないかと…。
ちなみに、CGモードは埋まりません。
…要するに今回は完全クリアではなく、追加シナリオのみ見た状態での感想で、その他のものについては『Sweet harmony』の記憶を使って書いておりますのでご了承ください。

改めてやってみて感じたことといえば、やはりこの作品の登場人物は本当に皆さんとても素敵で魅力的、ということでしょうか…数人素敵な登場人物のいる作品は数多ございますけれど、ここまでほぼ全員が素敵というほどの作品は、コミックで以前読んだ『はやて×ブレード』などごくわずかではないでしょうか。
特に、あまりに素晴らしいのはちほさまとまりさま、未羽ちゃん…この3人は以前のいちごさんの集会にて好きなゲームキャラランキングをした際に上位にきた『アオイシロ』の綾代さんや『その花びらにくちづけを』の麻衣さんや玲緒さんなどにも匹敵する素敵さではないでしょうか。
ちほさまや未羽ちゃんの素敵さは一目見れば解るかと思いますけれど、まりさまの素敵さはまりさまルートをしなければ解らないかも…私も、すくねさまルートしか見ていない時点では嫌いな人だったながら、ちほさまルートでは「もしかして…」となり、今では大好きですから(追加ルートのまりさまもかわいかったです)
もちろんすくねさまに琴美さん、そして織歌さんもとてもよいかたです…かぐらさんは普通ですけれども(ゆうなさんについてはかなり素晴らしいのですけれど、このかたを単独で扱うのはすくねさまに失礼ですので…)
あとは最後までサブキャラだったながらまりさまの追加シナリオでは半ばシナリオを占領してしまっていた雅さんなのですけれど、私は結局ずっと苦手だったでしょうか。
そういえばその雅さん、説明書によると日本人とギリシア人とのハーフみたいで、ゲーム中で日本語が苦手だった時期があると言っていたのも多分そのあたりに理由があるのでしょうけれど、ギリシアとはまた地味な国…個人的には隣国のトルコが好きなのですけれど、トルコとギリシアは仲が悪い…(何)
…本当はスミス先生も好きなのですけれども、追加シナリオではなぜか葵さんともども出番が全くなかったのでした。

イラストのほうは相変わらず何も言うことはございません…椋本夏夜さまのイラストはとても素晴らしく、私が望む以上のものを成し遂げた作品です。
グラフィックのほうは以前の評価と同じです。
内容面は、追加シナリオに限って言うとゆうなさんのことに関して総括をしたりと、きちんと見られるものでしたのでよかったです…少々波乱が多すぎる気もしたのですけれども、それはまりさまの追加シナリオで中和されているのかもしれません。
ちなみに『Sweet harmony』で気になった、つじつまの合わない箇所などが修正されているか、などは不明です…上で触れた雅さんの「まり先輩」発言を考えると、期待はできません。
音楽や声優さんについては以前の評価と同じです。
難易度については、アドベンチャーパートについては以前と変わらず、ミュージックパートのほうはキーボードかゲーム機のボタン、どちらで演奏するほうが楽かというところでしょうか…ちなみに今回も曲はオートプレイで流せます。
百合的には追加シナリオも申し分なく、なかなかお目にかかれないよき百合ゲームです。
おまけについてはドラマCDや追加楽曲の収録されたCDがついてまいりましたけれど、以前読んだアンソロジーなどのついてきた『Sweet harmony』には見劣りするかもしれません。
ともあれ、やってみるとやはりとてもよい百合ゲームです…私にとっては、買って損のないものでした。
曲芸商法なのでは、というご意見もございましたけれど、その商法にかかる人たちもこんな気持ちになって買い揃えてしまうものなのでしょうか。
まだ『ソルフェージュ』をしていない百合好きさん、すでにしていても『ソルフェージュ』が大好きだというかた、特に無印はしているものの『Sweet harmony』はしていない、というかたは購入して損はないかと思います。
…このくらいの追加シナリオでは、もう再移植はない、はず?(それはそれでさみしいですが…もっと皆さまを見てみたいですから)

以前美紗さんの日誌で新装版の構想を書いた物語の主人公の、そしてまた私の参加をしている、フィンさまがこちらにファンサイトを作ってくださっている『私立天姫学園』のほうにも登録している草鹿彩菜さんは、まりさまに一番近しいかたかもしれません。
いえ、成績は優秀ですし一見するとかなり冷たい人ながら実はツンデレなかわいいかたで、また歌も上手…ときましたから。
…学園の草鹿彩菜さんも、あるいはちほさまあたりみたいに、フォルテールが弾ける様になる、という設定にしてもよいかも…(何)
この記事へのコメント
しゃっす♪

…ガクリ(何)

ふにゅ、『ソルフェージュ』の完全版…クリアなされたのですね♪
おめでとうございましゅっ☆

追加シナリオの方、良かったみたいで…☆
私はPSP版がちほちゃんルートでストップしてますので…未だにあの2人が苦手だったり、まりさまは克服しつつありますけど…雅さまは…(何)

まりさまの追加シナリオは、コメディだったみたいで…けれど、まりさま分が不足してましたか…;(ぁ)

うーん…誤植が激しいのですね…(違)

とりあえず、私はPSP版をクリアしなければ…ですね♪

ふにゅ、彩菜さんはまりさまでしたか…☆
梨音さんの件もありますし…弾けるようになったら面白いかも?(何)

でわわふ♪
Posted by 桜花 at 2009年11月22日 10:40
桜花さまへ>
シャッス!です♪
だ、大丈夫でございましょうか…けれど、ご無事でよろしゅうございました…♪

はい、クリアといっても追加シナリオしかしていないのですけれども、ともあれ終了いたしました♪

う〜ん、まりさまについてはまりさまルートを見ると本当に印象が変わりますので、ぜひまりさまルートをしていただきたいものです…♪
というより、やはりこの作品の場合は琴美さんや後輩さんルートも含め、全員よきものですので…♪

追加シナリオは他のお二人が重いものでしたので、コメディな感じのものが1つくらいあってもよかったかと思います♪
ただ、中盤は雅さんルートと化していたかも…(何)

あの誤植はまさかわざと…とは、思えないですけれども…。

はい、どのルートもよきものですので、ぜひ…♪

よく考えてみたら、彩菜さんはまりさまに似ていらっしゃるのです…実は、両者ともに生徒会長ですし♪(何)
では、そうなる方向で考えてみましょうか…♪
Posted by 桜乃彩葉 at 2009年11月22日 18:37
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