2009年11月26日

ホーロロギオン

先日読んだコミックの感想です。
期待できそう…?
□ホーロロギオン(1)
■花田十輝さま(原作)・乃花タツさま(作画)・中央東口さま(ギオンデザイン)
 ○イラスト評価:★★★☆☆(2.7)
 ○内容評価:★★★☆☆(3.0)
 ○百合度評価:★☆☆☆☆(1.0)
 ○総合評価:★★★☆☆(2.8)

こちらは過日『咲』のDVDなどとともに購入をしたもので、骨董屋さまにお勧めをしていただいたこともあり購入をしたものとなります。
コミックスとしては『よつばと!』などと同じ電撃コミックスとなります。

内容としては、時間の狭間に閉じ込められてしまった女の子たちのお話、といったところです。
主人公の東雲ミギリさんは時計屋さんの娘さんで、いい子なのですけれど少々太いらしい…私には胸が大きいだけにも見えるのですけれども、けれど確かに食欲はなかなか旺盛みたいです。
そのミギリさんはある日学校の屋上にあった不思議な大きな置時計を自分の家へ持ち帰るのですけれど、それが特殊アイテムであり、時を元に戻す騒動に巻き込まれてしまいます。
その時計はホーロロギオンという全ての時を司るという時計なのですけれど、その中に留まっていた12のギオンという時を司る使者が外に出てしまったことにより時の流れがおかしくなってしまったのです。
結果、ミギリさんのいる世界には彼女と、それに友人の二羽香さんと千歳さんのお二人以外には誰もいない、そして時の流れもないものとなってしまったのでした…何だか以前クリアをしている『ノゾミカナエタマエ』のセカイみたいですけれど、あちらは夢の世界なのに対し、こちらは一応現実の世界となります。
ギオンの一人であるイニさんに見込まれたミギリさんは少し不思議な力を与えられて、そのイニさんに協力するために厳しい稽古に励むことになったのでした…。

ミギリさんのお友達、まず正門二羽香さんは結構自由奔放なかたながら洗濯などが好きだったりと意外と家庭的な女の子です。
もうお一人のお友達である竹芝千歳さんはおっとりしているかたにも見えるながらも結構活動的なかた…。
そしてイニさんはほぼ常にツン状態な犬耳のちみっこで、かなり毒舌…ミギリさんのことを「肥満」と呼んでしまっております。
基本的に二羽香さんも千歳さんも、そしてイニさんまでもボケ体質ですので、自然ミギリさんはツッコミ役となることに…。
あと、他のギオンとしてセイスさんとユイットさんのお二人が登場しましたけれど、このお二人はイニさんと仲がお悪い模様…?

物語はそうしたかなり不思議な世界なものなのですけれど、二羽香さんと千歳さんのお二人は結構楽しんでいらっしゃるご様子があります。
けれど、この巻の最後で千歳さんは新たなギオンと思われる人によって絵の中に閉じ込められてしまった模様…このあたりは、第2巻を待たなければよく解りません。

イラストのほうは普通です。
百合的には今のところないと思いますけれど、女の子しか登場しない作品ですのでそうした意味では安心です。
ともあれ、こうした不思議な世界のお話はなかなか好きでございますし、第2巻も引き続き購入をしてみようかと思います。


また、同時にこちらも読みましたので…。
最終巻でした
□天秤は花と遊ぶ(2)
■卯花つかささま
 ○イラスト評価:★★★★☆(3.8)
 ○内容評価:★★★☆☆(3.0)
 ○百合度評価:★★★☆☆(2.5)
 ○総合評価:★★★☆☆(3.2)

これは過日『グリオットの眠り姫』などとともに購入をしたもので、過去に既刊を読んでおりましたので購入をしたものとなります。
コミックスとしてはおなじみのまんがタイムきららコミックスですけれども、こちらは普通サイズのコミックでまた4コマではございません。

内容としては、吸血症という特異な体質を持つ少女(?)とその様な彼女の秘密を知ったために彼女へ血を分けてあげている女の子の物語となります。
吸血症の説明は以前読んだ第1巻の感想に書かれておりますのでそちらを読んでいただきたいですけれど、簡単に言えば人の血をときどき飲まなければ生きていけない体質で、また18歳までは性別がなく、18歳までに飲んだ血の量により男女の性別が決まる、という本当に特異な体質なのです…ですので悠さんは女子校にいるものの女の子というわけでもなく、かといって男でもございませんので上に書いた「少女(?)」という表現となってしまいました。
実はこの作品はこの巻で完結で、結論から言うと悠さんは謠子へ対する気持ちに気づいて、そんな彼女と一緒になるために男になる道を選びます…確かに、女の子と一緒になるのでしたらそれが無難な道でしょう。
ただ、その決意は謠子さんは知りませんので、謠子さんはこれからも悠さんへ血を与えると思いますし、そうなると流されやすい悠さんは女の子になる可能性が高いかも…と、物語は悠さんがその決意をしたところで終わっておりますので、未来は想像するしかございません。

この巻ではみそらさんも悠さんの秘密を知ってしまいますけれど、表紙カバー下の結論になってしまうのですか…う〜ん。
また、新キャラとして登場した、悠さんと学園で人気を二分しているという自信家の愛華さんと一緒にいらっしゃる、小説を書いていらっしゃるリコさんのお二人もよい感じです。
ただ、愛華さんは自分たちが男女だったらリコさんと付き合っている、と言っておりますので、残念ながら女の子同士という考えはないみたいです…。
以上のことからも、この作品は百合かと言われると少々言葉に詰まるところがございます…兄の出番が結構減っていた気がするのはよいことでしたけれど。
…結局、謠子さんは悠さんのことをどの様に思っていらっしゃるのでしょう…(何)

イラストのほうはよいものかと思います…第1巻の評価は少々過小評価だったかもしれません。
百合的には上に書いたとおり、微妙と言えるかと…と、そういえば謠子さんにラブレターを出していらした女の子もおりましたし、女子校のお話ですからそれなりにはございますけれども。
ともあれ、悠さんを女の子として扱うのでしたら百合的にもよい作品なのですけれども…ともあれ、悪い作品ではないかとは思います。
この記事へのコメント
しゃっすっ☆

ふにゅ…ぺたん;

みゅ、作品をお読みになられたみたいで…しかも2作品お疲れ様です♪

両方とも百合的には少ないみたいで…けれど良き作品でしたら良いですね♪

後者は1巻だけ持っていますけど…そう言う結末なのですね?

うーん…百合的には女の子のままでいて欲しいですけど、そう考えると…この終わり方で良かったのかも?

とりあえず、両者とも安心して読めそうで良かったのです…☆


でわわふ♪
Posted by 桜花 at 2009年11月27日 17:33
桜花さまへ>
シャッス!です♪
はわわ、大丈夫でございましょうか…?

いえいえ、お姉さまのほうも、日々お疲れ様です…♪

確かに、両者とも百合的にはさみしいものでしたけれど、悪くはないものだったかと…♪

後者はまだまだ希望は持てるかと思う終わりかたでしたので、あとは想像にお任せ…?
Posted by 桜乃彩葉 at 2009年11月27日 19:04
コメントを書く
お名前:

コメント: [必須入力]

この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/33863680
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック