2010年01月31日

魔法戦記リリカルなのはForce

先日読んだコミックの感想です。
どれだけの人がこの様な作品を望んだ…?
□魔法戦記リリカルなのはForce(1)
■都築真紀さま(原作)・緋賀ゆかりさま(作画)
 ○イラスト評価:★★★★★(4.5)
 ○内容評価:★★★☆☆(2.8)
 ○百合度評価:★☆☆☆☆(1.0)
 ○総合評価:★★★☆☆(3.0)

こちらは先日色々なコミックとともに購入をしたもので、色々と気になる作品ですので購入をしたものとなります。
コミックスとしては『ありかる』などと同じものとなります。
原作のかたはさすがに先日読んだ『魔法少女リリカルなのはViVid』などと同じかた、一方の作画担当は以前読んだ『キディ・ガーランド ぴゅあ』などを描かれたかたとなります。

内容としては、『なのはStrikerS』から6年後、なのはさんがもう25歳になった頃のお話となります。
お話の流れとしては、上で触れた『なのはViVid』が『StrikerS』から4年後のお話でしたから、それよりもさらに2年先のお話となります。
今回はタイトルに『なのは』を冠しておりますのに、主人公はなのはさんではなく、新規登場の男キャラとなっております…私は基本的に男主人公の作品は購入しないことにしているのですけれども、この作品は例外、といったところでしょうか(一応『なのは』を冠しておりますから)
その主人公はトーマ・アヴェニールという15歳の少年で、以前大災害に遭ったところをスバルさんにたすけていただいたという過去を持っていて、その関係でスバルさんの弟みたいな存在となっている模様…性格もスバルさんに似ていらっしゃる気がいたします。
その大災害は一応記録上では災害となっているのですけれど、実は何者かが起こした事件であり、トーマさんは旅をしつつその犯人を捜しているのでした。
その旅の途中、とある施設に隔離されていた少女の心の声を聞いて、その少女をたすけ出すのですけれど、その際に不思議なデバイスも手に入れてしまい、これが物語のはじまり…事件に巻き込まれていってしまいます。
その少女はリリィ・シュトロゼックさんとおっしゃり、しゃべることはできないみたいながらも心の声で話せたりする不思議な美少女さん…今回の事件に大きく関わる存在みたいですけれど、今のところまだ謎に包まれております。
リリィさんを隔離していた集団などに追われることになってしまったトーマさんとリリィさん、それになりゆきでついてきた元気な女の子、アイシス・イーグレットさん…今はこの三人の逃避行が物語の中心となっております。
…簡単に説明をいたしましたけれど、お話では確かにもうすでに重い展開になっていく雰囲気があふれております(何)

一方、過去の『なのは』な作品に登場した皆さんももちろん登場いたしますけれど、今のところ物語上では上の三人との直接的な接触はまだございません。
一番出番が多かったのは、上の事件の調査をするティアナさんでしょうか…スバルさんつながりでトーマさんとも知り合いの様子?(写真1枚でしか確認できませんけれど)
その他、ともにその事件を担当しているらしいフェイトさん、コンビを組んでいるみたいなシグナムさんとアギトさん、はやてさんにリインフォースさん、そして終盤ではなのはさんとスバルさんなども登場いたしましたけれど、今回は皆さん脇役に回るらしく、主役はあくまで上の三人です…本当に目立ちません。

正直に言いますと、コミックの裏の「シリーズ初の男性主人公・トーマとWヒロインが繰り広げる云々」という説明を読んだ時点で、やや嫌な感じを受けてしまっておりました…この巻ではサブキャラにしか見えなかったアイシスさんも一応ヒロインらしいのですけれど、Wヒロインって…(アイシスさん自体はかなりよいキャラです…リリィさんもなかなかよいキャラです)
でも、それでしたら主人公が既存のカップリングの邪魔をすることはないのでしょうから、最悪の事態だけは避けられるのかもしれません…それだけでもよしとしておきましょうか。
ただ、はっきり言ってしまいますと…男主人公云々のところを除いても、この作品の存在価値がどのくらいあるのか、今のところ私には測りかねます…。
『ViVid』のほうはヴィヴィオちゃん主役のお話ですからまだよいのですけれど、こちらは、果たしてこのお話、つまり『StrikerS』よりさらに6年も未来のお話を望んでいた人がどれだけいらしたのか、正直に言って疑問なのです…実際に私は『StrikerS』以上の未来のお話なんて描く必要はないと思っておりますから…(しかも男主人公でWヒロイン…)
『なのは』の第4期を作るのでしたら『ViVid』だけでもよかった気が非常にいたしますし、そうでなければ空白になっているなのはさんの中学校時代などのお話か、ティアナさんあたりが主役のお話にしていただきたかった…と、後者は以前購入をしました『StrikerS Sound stage X』が当てはまるかもですけれど、前者を望む人は結構多いのではないでしょうか。
この第1巻を読んだ限りでは、わざわざ主人公を男にしてまでここまで未来の作品をわざわざ作った意味がよく解りません…なのはさんたちの出番がこのまま少なめなのでいなくてもお話が進行しそうな存在でしたら、もうタイトルから『なのは』を外して別作品にしてしまえばよろしいかと…(さすがに第2巻以降はたくさん出てくると思われる展開をしておりますから、それはないでしょうけれど)
…といっても、とっても凛々しく成長なされたティアナさんのお姿が見られましたので、私にとってこの作品ははそれだけでも満足かもしれませんし、望んでいたかどうかは別としても『なのは』ファンでしたら結局は買ったほうがよい作品なのかもしれません(もう25歳にまでなってしまわれたなのはさんたちはともかく、ティアナさんの成長されたお姿は確かに見続けたいですから…/何)

と、否定的なことばかり書いてしまいましたけれど、お話自体は『ViVid』ほどではないとは思うながらもそう悪くはありません…まだまだ序章といったところでございますし、これからの展開次第でしょうか(ただ『なのは』ブランドでなければただの男主人公なバトル漫画になりますので私が手を出す作品でない、というのも事実です)
ちなみに、あとがきには「第1部完」の部分までは固まっていると書かれておりました…このペースでお話が続くと最低6巻くらいになりそうな感じが今のお話の流れではいたしますし、長い目で見ましょう。

イラストのほうはさすがによきものです。
百合的には主人公が男の時点で期待できません…今のところ、ティアナさんなど『StrikerS』までの皆さんの出番も少なく、またそれぞれほぼ単独行動をしておりますので絡みもございませんし…。
ともあれ、こちらはアニメに換算するとまだ第2話か第3話程度の内容ですし、長い目で判断してあげなくてはいけませんからこの時点の結論は控えましょう…ただ、今の時点でいえば『ViVid』のほうが好きです(あちらは明るい雰囲気の作品、ということもございますけれど…)

そういえば、web拍手のほうで…

…この『なのはForce』の拍手ボタンが配布されておりました。
ティアナさんver.もあったのですけれど、通常が主人公の男キャラ表示で、オンマウスしないとティアナさんが現れないという非常に残念な仕様でしたので、実際にサイトで使用するのはやめておきました…。
あと、拍手のお礼画面をこの『なのはForce』の宣伝画面にすることもできる様になっておりましたけれど、残念ながら今のところは応援するほどの作品と感じられませんでしたのでこちらもやめに…『ViVid』でしたら応援したのですけれど。

さらにそういえば、お世話になっている桜花さまに教えていただいた通り、6月にまたティアナさんのフィギュアが出るみたいで…すでにお部屋にはお二人もティアナさんがいらっしゃるのですけれど、今回の作品でまた気分が高まったことや、そのフィギュアは髪型変更ver.にもできるということもあり、つい虎穴通販にて予約をしてしまいました。
ちなみに、今のお部屋にいるフィギュアは、そのティアナさんがお二人の他、スバルさんとエグゼリカさんとティンクルセイバーさんがそれぞれ一人ずついらっしゃいます(ゲームのおまけでついてきたものは除きます)
…クルエルティアさんやフェインティアさん、あるいはまきのんなどが出ましたら購入を検討するのですけれども…。
この記事へのコメント
しゃっす〜☆

うゅゅ、作品をお読みになられたみたいで。
こちらは対照的にシリアスな作品?

やはりViVidの方が良さげな感じがします…☆
けれど、世界観が壊れてなければ大丈夫?

フィギュアを予約されたみたいで…待ち遠しいですねっ☆(何)

あーくせーばーさんは…?(ぇ)

でわでわ☆
Posted by 桜花 at 2010年02月01日 12:30
桜花さまへ>
シャッス!です♪
『なのは』なシリーズは基本的に暗い展開になっていきますから、こちらもそうなりそうな流れです。

私も『ViVid』のほうが好きでしょうか…重い展開は苦手でございますし、こちらの主人公は男ですし…。
でも、ティアナさんの立派になられた姿が見られますので、それだけでお勧めなのかも…?

はい、6月発売予定とのことですけれど、ついに3人めを…♪

そちらも、出てくださればもちろん購入するかと…♪
Posted by 桜乃彩葉 at 2010年02月01日 18:44
検索からやってまいりました。

自分は百合作品も一般向けの漫画も好きですのでForceも百合作品とは別のベクトルで大変面白かったです。
ただ百合作品?と見てしまうとジャンルそのものが違うように思いました。
なのはとフェイト、スバルとティアナといった百合カプが登場してイチャイチャする類の雰囲気ではないと思いますし、そういった明るい百合的な雰囲気はすべてViVidの方へ要素を集約しているのではないでしょうか?
あくまで百合的にはForceの評価は低いかと。
そのかわり、硬派な少年漫画として、なのは4期としてはかなり正当派な内容になっていると感じました。
ViVidは公式同人誌漫画、あるいはパロディ、あるいは3.5期といった3期の後日談を明るく描いたファン向けの、まさしくファンディスクだと思います。

絵師の緋賀ゆかりさんは「ホーリーハーツ」や「アヤメの!」など、すばらしい百合作品の挿し絵やコミックを書かれているので勿体ないですね。内容が内容だけに百合成分は望めないのかもしれないですが惜しすぎる逸材です。
Posted by はじめまして at 2010年02月02日 03:31
はじめましてさまへ>
この様な辺境のサイトへお越しくださり、ありがとうございます…♪

『Force』に関しては確かに悪い作品ではない、と私も思います。
けれど、私の場合は百合作品以外にはあまり興味がない関係もあって、主人公周辺に大して興味がわかなかった、というのも事実でございました…。
やはり、そうした面を期待するのでしたら『ViVid』のほうがよさそうでございますね…そもそも、私は主人公を変えてまで『Force』ほどの未来をわざわざ描く必要性があるのか、少々疑問なのですけれども…(でもティアナさんの凛々しく成長された姿が見れるだけでも価値はあるのかも…?)

作画のかたについては私もいくつか作品を持っておりますけれど、確かによいイラストを描かれるかたです…♪
これで百合でしたら最高なのですけれど、さすがにそこまで高望みはできないでしょう…ともあれ、この作品はもう少し長い目で見守ってみようかと思います。
Posted by 桜乃彩葉 at 2010年02月02日 07:52
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