□その花びらにくちづけを 〜天使の花びら染め
○イラスト評価:★★★★★(4.7)
○グラフィック評価:★★★☆☆(3.3)
○システム評価:★★★☆☆(3.0)
○内容評価:★★★★★(4.7)
○音楽評価:★★★☆☆(3.3)
○難易度:★☆☆☆☆(1.0)
○百合度評価:★★★★★(5.0)
○付加要素(おまけなど):★★☆☆☆(2.0)
○総合評価:★★★★★(4.5)
これは先日購入をしましたもので、好きなシリーズ作品の最新作ということもあり購入をしたものとなります。
こちらはゲームでもPC専用の同人ゲームとなり、また年齢制限がございますので、ご注意くださいまし。
内容としては、以前にそれまでの最新作をクリアしていたりしております『その花びらにくちづけを』という百合々々なシリーズの最新作となります。
これまでのシリーズはゲームとしては7作品でておりまして、6作品めまでは3組のカップリングのかたがたのお話だったのですけれど、7作品めで上で触れました『あまくてほしくてとろけるちゅう』はその3組とは別の新しいカップリングとなっておりました。
といっても『あまとろちゅ』のお二人のお話はこちらの制作サークル【ふぐり屋】さまの公式サイトにて連載されているweb小説が基にされておりましたので、今回のお二人が純粋に新規となるお二人、となるでしょうか。
今回の物語はこのお二人…
…右が霧島雫さん、左が粢エリスさんで、お二人とも高校3年生になるみたい…以前しております『唇とキスで呟いて』の優菜さんが1学年下となるということでございます。
主人公は雫さんで、長い黒髪やその髪型など、以前PC版をしております『アオイシロ』の綾代さんの様な雰囲気を感じさせる、和服のよく似合う、大和撫子といった趣のかたでございます…「雫御前」と皆さまには呼ばれたりしております(でも、綾代さんほどにはおしとやかという感じではございません…結構大きな声で怒ったりいたします/何)
常に完璧を目指していらっしゃるかたで、特に欠点や苦手なものなどが見当たらない様なしっかりとしたかたでございましょうか…特に得意なことは書道で、色々なかたから書の依頼が舞い込んできたりしております。
一方のエリスさんは雫さんのクラスに入ってまいりました外国からの留学生となるかた…3年生からの留学生とはなかなか珍しい気もいたしますけれど、気にしないでおきましょう。
苗字が「粢」とあることからも解りますとおり父方は日本人というハーフのかたとなって、その父親に日本語を教えてもらっていらしたみたいでしゃべるほうはゲーム中では完璧です…むしろカタカナ文字あたりを見ると雫さんのほうが不安なくらいですけれど、ただ、さすがに書いたり読んだりするほうにはやや不安があるみたいです。
外見は雫さんと同じくらいの長さの金髪をなされ、肌も白くスタイルも抜群なものすごくお美しいかたで、性格のほうは…なかなか自由気ままで天然気味なかた、となりそう?
それまでクラスでの人気を集めていらしたのは雫さんだったのですけれど、エリスさんがやっていらしてからその人気が完全にエリスさんに奪われてしまったりしてやや不満を抱いたりしていらっしゃったり、また先生にお願いされて雫さんがエリスさんの世話をすることになったもののその自由気ままさに振り回されてしまったりしながらも、雫さんは徐々にエリスさんに惹かれていきます。
ただ、雫さんは恥ずかしがりやさんでなかなか自分の気持ちに素直になれず、エリスさんに怒鳴ったりしてしまったり…つまりはツンデレさんです。
ゲーム中でもツンデレと明記されていらっしゃる様に、完全にそういう感じ…以前しております『あなたを好きな幸せ』の玲緒さんもツンデレ気味でしたけれどどちらかというと子供という感じでございましたし、以前しております『愛しさのフォトグラフ』の楓さんもツンデレ気味だったかもですけれど今回ほどは解りやすくございませんでしたけれど、今回の雫さんは完全なツンデレさんです。
一方のエリスさんも雫さんのことが好きなのですけれど、自分の気持ちに素直なご様子で雫さんに接してまいりますので、雫さんはよりツンツンしてしまわれるのですけれど、もちろんデレになることもございます…そのあたりがとても微笑ましいでしょうか。
そんなお二人のお話、全般的に見るとコメディ成分が結構強めだった印象があったかも…?
少なくとも、過去の作品の途中に結構織り交ぜられておりました波乱の展開が今回は皆無だった気がいたしましたし…私は波乱があるよりもラブラブであればそれで大丈夫ですし安心できますので、よろしいことなのですけれども。
あと、エリスさんももちろんとても素敵なかたなのですけれども、何より雫さんのツンデレっぷりが微笑ましくてとてもよろしゅうございました…特に、雫さんがエリスさんに気持ちを伝えようとするまでの流れが個人的にはかなり好きでございました。
そこまでは結構お話のほうも分量があり、また過激なシーンは皆無なのですけれど、私は過激さより百合そのものな物語を求めておりますのでそのあたりは問題なく…自分の気持ちに素直になれず一人泣いてしまわれる雫さんの場面など、かなりよろしゅうございました。
と、その流れの中でエリスさんが雫さんに気持ちを伝えるところがあって、それが上であげました画面なのですけれど、見事にクラスメイトの皆さんに目撃をされていらっしゃり完全に公認カップルとなったり、エンディングでも皆さんの前で口づけを交わしたりと…このあたり、これまでの作品には見られなかった気がいたします。
七海さんと優菜さんあたりは関係を皆さんに隠しておられましたし、他の皆さんもここまで公にはしていらっしゃらなかったはず…このあたり、少々新鮮だったかもしれません。
そういえば、雫さんのお家にはお手伝いさんがいらっしゃるのですけれど、このかたもお二人の関係をあっさりと受け入れていらっしゃいましたっけ…。
…さらにそういえば、今作も前作に続いて他作品からのゲスト出演のかたはいらっしゃいませんでした。
どうでもよいお話といえばそうなのですけれど、高等部の3年生は旧校舎を使用していらして、その関係で教室などのデザインが1年生や2年生とは少々変わっております。
また、雫さんのお家は純和風なものとなっておりまして…
…雫さんのお部屋も和風な感じ、そして雫さんの普段着も和服となっております。
今回のお二人、これまでの作品で一番絵になるお二人かも…いえ、もちろん過去作品の皆さんも十分に絵になりますけれど、今回のお二人はどちらも大人っぽい雰囲気を出しておりますから。
立ち絵のほうもお二人とも背が高く、そして大和撫子とハーフ美女でございますから、素敵なものでございます…雫さんが怒っているお姿の立ち絵があるのですけれど、それはとてもかわいらしく感じられます(何)
…と、そういえば、そういえば、このシリーズで両者とも大人っぽい雰囲気を出している作品って、これがはじめてではないでしょうか(七海さん、紗良さん、玲緒さん、瑠奈さんはどちらかといえば子供っぽい感じがございますから…って、後者2名は完全に子供?)
イラストのほうは相変わらずよきものかと思います。
グラフィックのほうは上で触れた様な関係で教室などが『あまとろちゅ』以外の過去作品と少し変わっておりますけれど、こちらのほうがよろしいものかと思います。
システムのほうは過去作品と変わりません…ただ、少し気になりますのは、BGMと効果音及び音声のバランスが悪いのではないか、ということ…(これは過去作品からずっと気になっているのですけれど…)
内容のほうは相変わらず百合々々ですし、やはりお似合いのお二人かと思いますのでよきものでした…一部誤字ややや無理がありそうな流れなどが気になりましたけれど、同人ゲームなのですしそのあたりは気にしないでおきましょう。
音楽のほうは過去作品とあまり変わりませんけれども、今回ももちろんエンディングテーマがきちんと存在します。
難易度のほうは、今回は選択肢が5つと過去作品よりやや多かったものの、普通にエンディングまでいけましたからそう難しいものではないと思います。
百合度のほうは言うまでもございません。
付加要素については今までの作品と同様です。
ということで、久し振りの純粋な新作でございましたけれど、新しいキャラクターである雫さんもエリスさんも過去の作品の皆さんにも負けないほど素敵なかたでございましたし、内容も百合々々なよきものでございました。
やはり過激な作品ではあるのですけれども、まだこのくらいでしたら大丈夫…この作品はこれ以上無茶なことをしない、という点でも安心できるでしょうか(いえ、他の百合っぽい年齢制限ありな同人ゲームのサンプルを見ますと、かなり無茶なことをしていて手が伸びないのです…)
現在のところ次作の予定はないみたいですけれど、このお二人のその後を見てみたいものです…いえ、けれどもちろん過去の作品の皆さんでもよろしいですし、ともあれ次作があることを願っておきましょう。
ゲームといえば4月8日に発売予定のPSP版『ユーディーのアトリエ』につきまして、こちらの公式サイトにて登場人物などが紹介されているのですけれど、とりあえずエスメラルダさんやラステルさんといった私のなかで大好きなかたがたが紹介されておりましたので一安心…と、これは当たり前でございますし、いなくなっていたら大問題です(そんなゲーム買わない…)
と、声優さんについても書かれておりましたけれど、どうやらPS2版『ユーディー』と同じみたいで、パメラさんの声も利田優子さまのままになっておりました。
利田さまといえば懐かしの『Memories Off』で詩音さん役をなさっていらしたかたなのですけれど、もうすでに声優さんから引退をなさっているはずで、その後に出まして以前クリアしております『ロロナ』でのパメラさんの声は谷井あすかさまというかたになっているのです。
それが今回利田さまになっているということは、PS2版からそのまま声を使われるということでございましょうか…となると、少なくともパメラさんに関しては追加イベントがなさそう?(PS2版同様にフルボイスならば…)
ちなみにまだお名前が不明な新キャラの声は花澤香菜さまというかた…どなたでございましたっけ、と思いましたら以前観ております『スケッチブック』の空さんの声のかたでございました。
【(更新終了)百合(かも?)作品感想の最新記事】
べ、別にアナタのことなんて…(何)
うゅ、例のゲーム…クリアなされたみたいでっ☆
雫たんの魅力に、私もメロメロにゃのです♪
ふにゅ、大和撫子といったら綾代さんのイメージが強かったので、最初容姿と声のギャップに戸惑いましたの。(何)
エリスさんも素敵な方で…確かに片仮名言葉だと雫さんの方が不安です;
続編やドラマCDを期待しちゃいますの…☆
私は、お弁当のシーンがお気に入りにゃの♪
でわわふ。
シャッス!です♪
わっ、な、何でございましょうか…♪
はい、かなり優先して進めましたので、はやめに終えることができました♪
雫さんは本当に素敵なかたで…♪
けれど、私もお姉さまと全く同じ理由で、当初はかなり戸惑ってしまいました…。
エリスさんは本当に完璧な日本語でございました…結構片言になるのではないかと予想していたのですけれども…。
確かに、そちらも出てもらいたいものでございます…『あまとろちゅ』ともども出てもらいたいものです…♪
そのシーンもとてもよきものでございますね…♪