2010年04月07日

青空が描きたい

先日観ましたアニメの感想です。
写真はBOX…
□GA 芸術科アートデザインクラス(1〜6及びOVA)
 ○イラスト評価:★★★★☆(4.4)
 ○内容評価:★★★★★(4.5)
 ○音楽評価:★★★☆☆(3.0)
 ○声優評価:★★★★☆(4.2)
 ○百合度評価:★★☆☆☆(2.0)
 ○付加要素(おまけなど):★★☆☆☆(2.0)
 ○総合評価:★★★★☆(4.0)

こちらは先日最終巻およびOVAを購入したもので、以前読んでおります様に原作が好きだということもありDVDを購入しておりましたアニメとなります。
こちらは5月にPSPにてゲームも発売予定の作品となっております。

内容としては、彩井学園工業大学付属彩井高等学校の芸術科アートデザインクラスにいらっしゃる個性的な女の子たちのお話です。
登場人物の紹介などは原作のコミックの感想などにお任せするとして、まずは先日観ましたOVAの感想を書こうかと思います。
このOVAは先日観ましたTV放送されたものを収録しておりますDVDの最終巻である第6巻と同時に発売されましたもので、DVD第1巻発売以前からすでに出ることが決まっていたものでございます。
以前観ております『スケッチブック』など、1クールのアニメはだいたい全13話のはずでございますので、このOVAのお話ももともとはTV放送用に用意されていたのでは…なんて考えたりもしてしまいますけれど、以前観ております『ストライクウィッチーズ』も全12話でございますし、そのあたりは適当なのかもしれませんし、深く考えないでおきましょう(そういえば『ココロ図書館』も全12話で、DVD収録の第13話はTV未放送作品でしたっけ…)

OVAは1話収録で、タイトルは『青空が描きたい』…前半はテキスタイルという服飾の授業を行う皆さんのお話でございます。
ノダミキさんでしたら大得意のジャンルかと思いますけれど、如月さんはどうやら苦手みたい…それは思わず風見埴輪にその授業中に天変地異が起きてくださることを願ってしまうほどに…。
でも、如月さんがその授業が苦手だと感じていらっしゃるのは、先生が厳しそうということもありそうかも…その先生は全教師の中でも一番厳しく生徒たちに恐れられているという、やや年齢のいった女のかたです。
さっそくその先生によって如月さんや友兼さんがばっさりと斬り捨てられてしまっておりました…さっと課題をすませていらしたキョージュさんの内容はなかなか独特でございました。
一方のナミコさんは擬人化ならぬ擬服化という方法でデザイン…ノダミキさんはこのあたりはやはりさすがといったところでございましょうか。
その様な中で友兼さんが一応完成させますけれど、また先生に斬り捨てられた上にとてもかわいそうなことに…でもその後やけくそで描きあげたものが思いのほか好感触で通ったのでございました。
如月さんはといえば授業が終わっても描くことができなくって、もう完全に諦めモードになってしまっておりました…でも、ノダミキさんに励ましていただいて、よい結果を得ることができたのでございました。
でも、この授業の越廼淑乃先生、かなり個性的な気が…愉快なかたでございます。
後半は如月さんがこの学校を選んだ本当の理由が判明したり、色々な人に色々なお願いをされて色々な場所を巡ってお遣いをすることになってしまったり…と、上級生のクラスを訪れた際、なぜか友兼さんが上級生のかたがたに襲われてしまっておりました。
そうして最後にお会いしたのはあーさんとぶちさんなのでございますけれど、やはりこのお二人はよろしい感じでございます。
お話としてはいつもと同じ様な感じ、つまりよき雰囲気のお話でございましたけれども、ずいぶん如月さんが主人公なご様子でございましたでしょうか…あと、エンディングはいつもとかなり違った感じとなっております(曲は先日観ました第12話と同じでございますけれども)

このOVA、お話は通常の長さの1話しか収録されていないのですけれど、価格としてはそれまでのDVD1巻分と全く同じ価格でございました。
それは何故なのかといえば、特典映像が44分収録されていたからでございましょうか。
その特典映像は『キャスト THE だんかい』ということで、その名のとおりキャストの皆さまの座談会となっております。
出演者は如月さん役の戸松遥さまにノダミキさん役の徳永愛さま、キョージュさん役の名塚佳織さん、ナミコさん役の堀江由衣さまの4人…って、友兼さん役の沢城みゆきさまがいらっしゃらないのでございますけれども…。

OVAも終わったということで、これで『GA』なアニメはひとまず完結のかたちとなります。
けれど、上で触れました『スケッチブック』のアニメもそうでございますけれど、こうした大きな事件や恋愛などを描いたわけではない、普通の日常を描いた作品は最終回でも普通の風景になっていて、まだまだ続いてもおかしくない雰囲気をかもし出しているのでございました…つまりまったく終わった感じがしないわけでございますけれども、それはそれでよい感じかと思います。
この手の作品は時間のあるときに軽く1話くらいだけ観たりすることもできますし…私は基本的に百合な作品を追い求める人ですけれど、百合がなくってもこうした女の子たちが賑々しく日常を送る姿を描いた作品はよきものでございます。
特に、この作品や『スケッチブック』は登場人物も素敵なかたがたで大好きでございますから…特に好きなのはキョージュさんとナミコさんですけれど、一連のアニメを観ましてノダミキさんとあーさんとぶちさんの評価もずいぶん上がってきた気がいたします。
男キャラも登場いたしますけれど、美術部のあの眼鏡な人と大柄な体格ながら子供っぽい性格の人くらいでしたら全然問題ございません…『スケッチブック』も部長さんや根岸さんなどはよいかたがたでございますし…(ただ、友兼兄氏はちょっと受け付けません…ああいうキャラは苦手なのでございました)
と、何だか『スケッチブック』を比較に出してしまいますけれど、この2作品は一応美術系なお話という共通点はございますけれど(あとは『ひだまりスケッチ』でしょうか)、美術に関して詳しく描かれているのは言うまでもなく『GA』でございます。
『GA』がアニメ化すると聞いたときは正直に言って少々不安な気持ちを抱いたものでございました…原作のあの雰囲気をアニメでどこまで出すことができるのか、と。
でも、アニメを実際に観てみまして一安心…思いのほか上手に表現されておりましたし、物語のほうも原作の雰囲気を壊しておりませんでしたから。

イラスト、つまり作画のほうはここ最近観たアニメの中では一番よかったのではないでしょうか…以前観ております『咲 -Saki-』や『ささめきこと』よりは確実によくって、上で触れました『ストライクウィッチーズ』よりもよかった気がして、以前観ております『Candy boy』並な気がいたします。
特に美術関係の描写が手抜きな感じでなく、よろしゅうございました…数年前のアニメは作画の心配がものすごく大きかったのですけれど、最近のアニメは作画の面の問題はもうなくなってきたのでございましょうか、とこの作品を観る限りでは安心してきてしまいます。
内容のほうは原作同様によきものでございました…過去の感想で何度か美術部の出番が多すぎと書いたりもいたしましたけれども、今思えばそう悪くないバランス配分だったかと思います。
ただ、個人的にはどうしても友兼兄氏だけは苦手で、彼の出番はもっと少なくしてもよかったのでは、と感じてしまうのでございました…彼がいなければ、内容評価をもう少し上げてもよかったかも…(声をされていました沢城さまは見事でございますけれども…)
音楽のほうはいかがでございましょう、特に印象に残った音楽はございませんし、普通くらいかと思います。
声優さんのほうは皆さん問題なくよき感じでございました…私ではお名前を知らないかたが少なからずいらっしゃるのは、時の流れでございましょうか…。
百合的にはほぼないかと思いますけれど、あーさんとぶちさんがいらっしゃる分『スケッチブック』よりはあるかなと思われます…でも、この手の作品は百合を含め恋愛要素皆無にしてくださったほうがよろしいのかもしれません。
付加要素としましては毎回特典CDとしてwebラジオ出張版がついてきております。
ということで、百合的には薄い作品ではございますけれど、個人的には好きな作品でございます…楽しい作品です。
アニメのDVDはこれでひとまず終了でございますけれど、5月にはオリジナルの女の子が主人公となりますPSP版のゲームが発売予定でございますし、そちらも楽しみにしておきましょう…と、今週発売予定のPSP版『ユーディー』がそれまでにクリアできるとは思えませんけれども…(何)
この記事へのコメント
しゃっすっ☆

にゃあ…くちゅん…。

みゅゅ、GAを全てご覧になられたみたいで…OVAはそのお話なのですね?
原作とアニメがごっちゃになって、アニメで見た様な気が致しました…勘違いですけど;

うにゅ、ゲームも楽しみですにゅ♪

今期のアニメは…何だか…BL風味なのが多い気がしますの…くすん。

でわわふ♪
Posted by 桜花 at 2010年04月09日 17:12
桜花さまへ>
シャッス!です♪
はわわ、お風邪でございましょうか…?

OVAはそちらのお話でございました…♪
あらあら、こちらのお話はもちろんアニメでは放送していないはずのお話なのでございました…。

ゲームのほうは『ユーディー』がございますけれど、『GA』が発売しましたらそちらを優先するかも…?

そ、それは残念なことでございますけれど、そういう時期もあるということで、諦めましょう…。
Posted by 桜乃彩葉 at 2010年04月09日 18:51
「GA」は、芦原×水渕“夫婦”以外、あまり百合成分が無いと言われますし、それはそれで良いと思うのですが(兎に角完成度が高過ぎてイチャモンの付け様がナイ)、
紅玉的には、如月ちゃんとキョージュこと雅さんの、親友+αな感じや、如月ちゃんと水渕さんの、幼馴染+αな感じが、何か、とても良い雰囲気だなァと思ったりしております。
ベタ百合(←オイ非常に失礼な表現……)でなくとも、ときめき、ドキドキ、赤面があるのは良いものです。
暖かく見守って行きたい傑作だと思います。
Posted by 紅玉国光(富山県=福井県の隣の隣) at 2010年09月21日 19:49
紅玉国光さまへ>
美術部のそのお二人は非常によろしい感じでございますし、確かにこの作品はそれ以外の百合要素は特になくても問題ない感じでございます。
はい、確かに淡い雰囲気や妄想の範囲、それに女の子たちが賑々しくしているだけでも私は大好きでございますし、『GA』はその方面で続いていってくだされば幸いでございます。
Posted by 桜乃彩葉 at 2010年09月23日 23:07
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