2010年05月24日

少女薄命

先日読みましたコミックの感想です。
一応第2巻となります
□少女薄命 〜猫目堂ココロ譚〜
■東雲水生さま
 ○イラスト評価:★★★★☆(3.5)
 ○内容評価:★★★★☆(3.8)
 ○百合度評価:★★★★☆(3.5)
 ○総合評価:★★★★☆(3.7)

これは先日色々な百合姫コミックスたちとともに購入をしましたもので、百合姫コミックスということもあり購入をしましたものとなります。
ということでこちらは百合姫コミックスとなりまして、『百合姫』のほうで連載されております作品となります。
この作者さまは以前読んでおります『恋姉妹/初恋姉妹』コミカライズ版や以前読んでおります『カルボナードクラウン』と同じかたとなります。

内容としては、「猫目堂」というお店を舞台にした物語…。
そのお店へくる人はいずれも何かを探し求めている人になって、心にそうしたものを持っている人のみが黒猫によってこのお店へ誘われるという、不思議なお店でございます。
と、説明が以前読みました『百合心中』の感想と同じとなってしまいました…この2冊、タイトルは違うながらサブタイトルに『猫目堂ココロ譚』とついていることから解ります様に、同じ作品なのでございます。
というより、正式なタイトルは『猫目堂ココロ譚』なはずです…この作品は、なぜか第1巻や第2巻という表記をしないのでございました。

お話としては以前読んでおります『御伽楼館』の様な雰囲気で、一応主人公は「猫目堂」の店主の女の子なのかもしれませんけれど、お話のメインとなりますのはそのお話ごとに登場します、色々な悩みを持っております女の子たち…その女の子が「猫目堂」に誘われて、というかたちでございます。
『御伽楼館』と違うところは、悩みを持つかたがたの悩みが全て百合な悩みだというところでございましょうか。
この『少女薄命』では4つのお話が収録されておりますけれど、この作品はかならずしもお話ごとの皆さまが最後にハッピーエンドを迎えるとは限らない、というところがございます…はじめの『縛る赤』など歪なかたちとなってしまっておりますし、『ステラ・マリス』はお相手のかたは結局亡くなられているわけですし、『砂糖菓子は夢を見る』は一度明らかなバッドエンドですけれど、あれは夢か幻…?
そこに至るまでもなかなか読んでいて胸の痛くなるものが多く、最後もそうしたかたちなものが多いですから、よいお話なのは間違いないながらも、どこかすっきりしないのでございました(巻末に皆さんのラブラブなご様子の描きおろしがございましたけれど、それでもすっきりしない…)
と、ずっと傍観者みたいな立場の「猫目堂」の店主の女の子なのですけれど、この巻の最後で少し意味深げな描写があり、今後このかたがメインのお話がある可能性もあるでしょうか。

イラストのほうは悪くございません。
百合的にはその個別の話によって微妙に変わってきますけれど、基本的には普通にあります。
ともあれ、悪くはない…というよりよいお話ではございますけれど、多少つらい気持ちや、あとすっきりしない気持ちとなってしまう作品かもしれません…。
この記事へのコメント
しゃっす…☆

うりゅー☆

みゅゅ、作品をお読みになられたみたいで♪
百合姫な作品と言うこともあり、百合的には申し分ない作品みたいで…☆

けれど、私には合わなさそうかも?(ぇ)
私は女の子同士がキャッキャッしてる方が…(何)

でわでわ。
Posted by 桜花 at 2010年05月24日 20:18
桜花さまへ>
シャッス!です♪
あらあら…♪

はい、こちらの作品は『恋姉妹/初恋姉妹』のコミカライズ版を描かれたかたということもあり、百合的には問題はなかったかと思います♪

でも、この作品は確かになかなか好き嫌いの分かれるところかもしれません…私も人へお勧めはできないかもしれません。
確かに、その様な作品のほうがよろしいでしょうか…♪
Posted by 桜乃彩葉 at 2010年05月24日 21:27
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