2010年06月17日

妖怪のいる風景♪

先日読みましたコミックの感想です。
いよいよラブラブモード突入?
□GIRL FRIENDS -ガールフレンズ-(4)
■森永みるくさま
 ○イラスト評価:★★★☆☆(3.0)
 ○内容評価:★★★★☆(4.4)
 ○百合度評価:★★★★★(4.5)
 ○総合評価:★★★★☆(4.3)

これは先日色々なコミックとともに購入をしてきましたもので、過去に既刊を読んでおりますことから購入をしました作品となります。
コミックスとしましては『わたしの大切なともだち』や『にじぷり』などと同じものとなります。
こちらはどうやらドラマCDが出るらしい作品で、作者のかたは『くちびる ためいき さくらいろ』というコミックを出していらしたり以前読みました『つぼみ』にも参加をしております森永みるくさまとなります。

内容としては、都内の高校に通う真面目で読書好きな女の子、まりさんがテストの日に運悪く学校を休んだために追試を受けていたのですけれど、そこでずいぶん能天気な感じの女の子、あっこさんに声をかけられて、それがきっかけになって仲良くなっていく…というお話です。
と、ずいぶん古い説明にも感じられますけれど、ともかく以前読みました第3巻の感想と同じ説明となってしまいましたので、登場人物の説明などは省略させていただいてしまいます。
第3巻の最後でついにまりさんがあっこさんに想いを伝え、口づけまでされた…ということでこの巻ではついにはじめからラブラブモードに突入かとも思ったのですけれど、やはりそう簡単にはいかないのでございました。
あっこさんのほうはもう完全にまりさんのことが大好き状態になっておりまして、またまりさんもずっと片想いをし続けていてその想いは今でも変わらないのですから全て解決されたかと思ったものの、実は第3巻の時点ではまだお互いにはっきりとした気持ちを口では伝えていなかったのです。
そのためまりさんは、あっこさんの口づけは彼女がよく他の人にもしている「友達同士」のキスとして受け取ってしまい、何とか自分の気持ちを諦めて彼女との距離を取っていこうとしてしまわれるのでございました。
一方のあっこさんは口づけでお互いの気持ちが伝わったと思っておりますのにまりさんが距離を取ってくることに悩んでしまわれる…気持ちがすれ違う時間が続いてしまわれるのでございました。

そんなお二人の気持ちがようやくつながりますのが、体育祭やテストの後に待っておりました、修学旅行…九州へ行かれた皆さんですけれど、やはり当初は気持ちのすれ違いからなかなかうまくいきません。
けれど、長崎にてついにあっこさんがまりさんへ気持ちを言葉にして伝えることができまして、晴れてお二人の気持ちは繋がったのでございました。
これで正式に両想いでお付き合いすることになったわけでございまして、ひとまずはめでたしめでたし…って、いえ、この作品はこれで最終巻というわけではございません。
今後どの様な展開になっていくのかは解りませんけれど、ここまできたのですから後はもう波乱はなしにして、お二人がラブラブしていっていただきたいものでございます(そうしますとあと1巻くらいで最終巻となってしまうかもですけれど、胸の痛くなる展開はもう…)
と、メインはもちろんこのお二人なのでございますけれど、お二人のご友人もなかなか愉快なかたが揃っております…ご友人には男絡みのかたがおられますけれど、メインのお二人が百合でございますので気にするほどでもございません。
そのご友人絡みのコメディ要素もなかなか面白い作品でございます(巻末のおまけマンガなど…)

イラストのほうは悪くございません。
百合的にはお二人が晴れて両想いになれましたし、よい百合作品であるといえます。
ともあれ、このままお二人がラブラブでいてくださることを願って、次の巻を待つことにいたしましょう。


また、同時にこちらも読みましたので…。
百合的にはありませんけど…
□ねこむすめ道草日記(4)
■いけさま
 ○イラスト評価:★★★☆☆(3.3)
 ○内容評価:★★★☆☆(3.4)
 ○百合度評価:☆☆☆☆☆(0.4)
 ○総合評価:★★★☆☆(3.0)

こちらも上の作品と一緒に購入をしましたもので、過去に既刊を読んでおりますことから購入をしましたものとなります。
コミックスとしましては『ちょいあ!』や『まんがの作り方』などと同じものとなります。

内容としては、山に囲まれた地方の町、渋垣市で人間にまぎれて暮らす妖怪たちを描いた作品となります。
と、説明がやはり以前読みました第3巻と同じとなってしまいましたので、登場人物の説明などは省略をさせていただいてしまいます。
この巻でも相変わらず妖怪の皆さまの賑々しい日常を描いております…と、まずは第3巻から続きました学校の怪談ネタでございますけれど、これは案外あっさりと終わった感があるものの、その後主人公の猫娘な黒菜さんはより人間の子供たちとの交流を深めていくという意味で、なかなかよいお話でしたかと思います。
個人的に一番好きでしたお話は、一番最後の『真夜中のひな祭りで道草』でございましょうか…少し泣けてしまいます、よいお話でございます。

この作品の雰囲気としましては、以前読みました『猫神やおよろず』が近しいかもしれません…つまり、たくさんの人でないかたがた(あちらは神さまが多く、こちらは妖怪です)が賑々しい日常を送る姿を描いていらっしゃり、そして泣けてしまう様なよいお話もあったりする、ということでございます。
ただ、『猫神やおよろず』のほうは第3巻でシリアスモードに入ってしまわれましたので、もう賑々しい日常が描かれることはなく最終回になってしまいそうな雰囲気…少々残念でございます。
でも、こちらの作品はそうしたことはなく、この楽しい日常のお話がまだまだ続くみたいでございますので、このまま続けていただきたいものでございます。
作品の雰囲気も古きよき日本を思わせる様なものがありよきものでございますし、百合要素がないのが残念ではございますけれど、むしろこの作品はそうした恋愛要素は皆無のほうがよろしいのかもしれません。

イラストのほうは悪くございません…既刊につけました2.8というのは少々過小評価の気がいたします。
百合的にはないかと…蜘蛛の女の子に多少ある気もしますけれど、彼女は男女問わず、しかも危ない方向にといったご様子でございますし…。
ともあれ、百合的にはないながらも、ゆるくて楽しい作品でございますし、個人的にはなかなか好きな作品でございます…予告では5巻は秋に出るそうでございますので、のんびり待ちましょう。
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