□クイーンズブレイド -Hide&Seek-(5)
■南崎いくさま(漫画)・ホビージャパンさま(原作)
○イラスト評価:★★★☆☆(2.7)
○内容評価:★★★★☆(3.7)
○百合度評価:★★★★☆(3.9)
○総合評価:★★★★☆(3.5)
これは過日『ささめきこと』のDVDなどとともに購入しましたもので、過去に既刊を読んでいることもあり購入をしましたものとなります。
コミックスとしましては『ありかる』や『なのはViVid』などと同じものとなります。
漫画担当のかたは一時期の『百合姫Wildrose』によくいらしたかたとなります。
こちらの作品は元はゲームブックでありその後アニメ化やゲームも出まして、また以前読みました『流浪の戦士』や以前読みました『ストラグル』とそれぞれ別の出版社からコミカライズ版が出ております『クイーンズブレイド』のもう一つのコミカライズ版となります。
内容としては、姉を溺愛しているエリナさんがその姉を探すためにクイーンズブレイドというイベントに参加をする、というものでしょうか。
と、説明がやはり以前読みました第4巻の感想と同じとなってしまいましたので登場人物紹介などは省略をしようかと思います。
この巻では「クイーンズブレイド」の本戦がはじまっておりまして、第4巻の最後で発表されましたとおりまずはエリナさんとレイナさんの対戦からはじまります。
エリナさんがずっと旅などをしてきた理由は言うまでもなく大好きな姉であるレイナさんを探し出すためでございましたのでエリナさんは暴走気味…物語的にも一番大詰めの戦い、でございましょう。
でも、レイナさんはエリナさんの言葉にも耳を貸さず、ヴァンス家へ戻ることをかたくなに拒みます…最後まで読みましても、このあたりのレイナさんの行動はかえって自分勝手に見えてしまい好感が持てないのでございました。
ともあれ、試合のほうはエリナさんの敗北に終わってしまい、先の巻のノワさんとの戦いのとき以上にエリナさんは精神的にダメージを受けてしまったのでございました…。
エリナさんが敗退しても「クイーンズブレイド」のほうは続きます…もちろんページの関係でほとんどの試合は省略され、決勝戦でありますクローデットさんとレイナさんの戦いが最後の山場でございましょうか。
上で触れました『流浪の戦士』では最後の戦いが乱戦になってしまったのですけれど、こちらは正式な試合でございます。
戦いの結末を先に述べますと、レイナさんがあのクローデットさんを破るという、個人的には信じられない結果…さらに続けての戦いで現女王のアルドラさんすら破ったというのですからさらに信じられません(アルドラさんとの戦いの描写はなし…)
エリナさんはこのあたり外野となってしまってはおりますけれど、何だか思った以上にヴァンス家の3姉妹はいずれも百合的にあるかたがた…特にエリナさんはレイナさんだけでなく、クローデットさんにも…?
と、結末は優勝したレイナさんがまたもや責任を放棄し旅に出るという、私から見たら自分勝手にしか見えない行動を取ってしまい、クローデットさんが新女王となり、エリナさんはそこで騎士団みたいなものの隊長を務めつつレイナさんの帰りを待つ、というものでございました(なぜかユーミルさんが参謀…)
…はい、この作品はこの巻で最終巻でございました。
『クイーンズブレイド』なコミカライズ版は上で触れました様に3つあるのでございますけれど、この作品が一番百合的にあったかと思います。
それは漫画担当の南崎いくさまが意図的に百合度を上昇させていらっしゃるご様子でしたから…『百合姫Wildrose』に作品を収録されていることからも解ります様に百合志向のかたでございますから、よきことでございます。
結末に至るまでのストーリーは全然違ったものの、その結末そのものはほぼ『流浪の戦士』と同じとなりました…ということは、アニメのほうの結末もレイナさんが勝利するもののクローデットさんが女王になる、というものなのでございましょうか。
主役がエリナさんでありまたヴァンス家3姉妹にスポットを当てておりますので、その他の登場人物の細かい描写が少ないのは少々さみしいところ…それは『ストラグル』で見ていけばよろしいのでしょうか。
そうそう、ずっとショタ少年かと思っていた従者が実は男装少女であったことがあとがきで判明…作中でそうした描写はなかったのでございますけれど、作者さまがそうおっしゃるのでございましたらよしとしておきましょう(別に後付設定ではなく、はじめからそうだったそうでございます)
カバー下のおまけ4コマはクローデットさんとアレインさんのお二人…確かにこのお二人は色々似た者同士かも?(個人的に好きなのもこのお二人+ノワさんです)
イラストのほうは普通です。
百合的にはヴァンス家3姉妹が色々と強い感じでございます…ノワさんはアレインさんのもとから巣立ってしまわれましたけれど…。
ともあれ、最終巻ということでもう少し色々なかたがたのお話を読んでみたかった気もするのですけれど、エリナさんが主人公なのですからこれでよろしいのでしょう…個人的には3つのコミカライズ版ではこれが一番よろしいものかと思います。
『トトリのアトリエ』は手持ちの材料で作れますアイテムは一通り作れまして、それに残り期間も短いので後はのんびり冒険者レベル上げ…をしようとしたのでございますけれど、ここにきてトトリさんが冒険者になった理由である母親の消息が解りました。
母親はどうやら海を渡ったもののその船がフラウシュトラウトに襲われ行方不明になってしまったといいます。
そこで、トトリさんは船を作れる父親の力を借り、船を作り海を渡る決意を…って、この作品は以前クリアしました『エリー』に似ているところが多いと書きましたけれど、ここにきてさらにその傾向が強くなってまいりました。
つまり、舞台は前作と同じながら大幅にマップが広がったところや馬車で遠くの町へ移動するところ、それに前作の主人公が仲間になるところなどすでに色々重なるところが多かったのでございますけれど、フラウシュトライトは『エリー』にも海を荒らす敵として登場いたしました(名前が少し違う…)
となると、今後の展開はトトリさんがフラウシュトラウトを倒し、そして海を渡るというのでございましょうか…これも『エリー』でもございましたっけ。
…ちなみに、前作の主人公が仲間になるというのは確かに同じなのでございますけれど、マリーさんとロロナさんではその魅力が雲泥の差すぎます…マリーさんは『エリー』でもあまりに素敵すぎ、逆にロロナさんは『トトリ』に出たせいで私の中での好感度が最低になってしまったのでございました(ロロナさんでしたらまだ男の幼馴染のほうがまし…というほどのレベルでございます)
それはともかく、船の材料はトトリさんが集めてくることになってしまって、ここにきて大変な仕事が舞い込んできました。
船の材料を自分で調合して作らなければならない、ということでございます…まさかゲーム期限が残り2ヶ月を切った時点でこの様なことになるとは予測しておらず、何とかできるところまではしようと思いますけれど、ちょっと情勢は厳しい(期限は延長される気配はございますけれど)…しかも材料の「ひかる円盤」なんてどこにもございませんし。
そういえば、アーランドへ行った際にイクセル氏に渡してもらったレシピを作ってできた料理を彼へ渡してきたのでございますけれど、どんどんそれがエスカレートしていって、最後にはイクセル氏と料理対決をすることになってしまいました。
それはトトリさんの勝利に終わったのでございますけれど、このイベントで今まで私の中では低かったイクセル氏の好感度がかなり上がりました。
『ロロナ』の頃のイクセル氏なんてただの子供でございましたのに、ここまで愉快な人になるとは思いませんでした…彼は料理一筋に生きる熱くて面白い人でございます(『トトリ』においてはロロナさんよりイクセル氏のほうがずっと好き…そういえばあの機械マニアのマーク氏も思ったより愉快な人で、今作の男キャラは印象のよくならない馬車の御者を除けば第一印象ほどには悪くないかもしれません)
そのイクセル氏との勝負に勝利することによってホムンクルスを作るのに必要なアイテムが手に入りまして、パメラ屋さんで購入できたものと合わせこれでちむちゃんは3人になりました…好ましくない製造方法ではありますけれど、ゲームではこれを利用するしかございません。
ちなみに2人め以降のちむちゃんには複数の候補から名前がつけられまして、2人めは「ちむひめ」、3人めは「ちむふぃーる」といたしました。
…と、ここにきてお金が尽きそうになったのでございますけれど、水汲みを行ってそれを売ることによってお金を得るよりも効率のよい方法を見つけました。
それは、植物や食べ物が沸いてくるアイテムをパメラ屋さんへ委託販売して、それを買い取って限界一歩手前まで植物などを沸かせてそれらを売却する、というもの…十分元は取れますし、またこのアイテムは放っておけば回復していきますので非常に使い勝手がよいものでございます。
これで、お金の心配は完全になくなったでしょうか。
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