2010年07月28日

ナイフエッジガール

先日読みましたコミックの感想です。
よきものでした
□ナイフエッジガール
■古街キッカさま
 ○イラスト評価:★★★☆☆(3.3)
 ○内容評価:★★★★☆(4.2)
 ○百合度評価:★★★★☆(3.8)
 ○総合評価:★★★★☆(3.8)

こちらは過日『百合姫』などとともに購入をしましたもので、百合姫コミックスということもあり購入をしましたものとなります。
ということで、コミックスとしましては百合姫コミックスとなります。

内容としては、3つの読み切りな作品を収録した短編集となっております(コミックの帯には「中編集」と書かれておりましたけれども…)
それぞれ全く違うお話となっておりまして、1つめがコミックのタイトルにもなっております『ナイフエッジガール』…こちらは予備校生の女の子と社会人の女の子の、すでに付き合っていらっしゃるお二人を描いたものとなっております。
予備校生の女の子のエミリさんはコミックの帯などには「ヘタレ」と書かれてしまっております…確かにヘタレな子の雰囲気をかもし出しておりますけれど、割合しっかりした子な気も…?
一方の社会人の子は亜衣さんとおっしゃり、こちらは以前クリアしました『ロロナのアトリエ』に登場しましたクーデリアさんの様な雰囲気をしたかた、つまりやや背が低くて髪の長いツンデレさんというわけでございます。
ヘタレなかたとツンデレなかたのお話なのでございますから、なかなか面白い…というより、エミリさんが大学に合格した後のお話もぜひ読んでみたいと思う作品でございました。

2つめは『graffiti』…こちらは一緒の机を使っていらっしゃる女子校生の女の子と定時制の女子校生の女の子を描いたお話となります。
机にふと書いた落書きに定時制のほうで同じ机を使っている子が落書きを付け足したことからはじまった、お互いの顔もどんな子なのかも解らない関係…もちろんそうした関係が続いていくとお互いにお会いしたいと思ってくるわけでございます。
個人的にはこういうお話は好き…それだけに、最後の描きおろしのお話がこのお話のもう一人の側から見た視点やその後を描いていらしたのはよろしゅうございました(『ナイフエッジガール』のその後も見たいですけれど…)

最後は『トゥルトフロマージュ』…こちらは少し大人なお二人、OLさんと舞台女優さんを描いたお話となっております。
OLさんは普通のかたなのでございますけれど、舞台女優さんのかたが素敵なかたで、そのかたに惹かれていく…とともに人間的にも成長をしていく、というお話でございましょうか。
いずれも過去に『百合姫』に掲載されたお話ですから読んだことがあったのでございますけれど、改めて読んでみますととてもよい作品たち…古街キッカさまは過去それほど印象に残ったイメージはなかったのでございますけれど、それは大きな見落としだったかもしれません。
『百合姫』での私の好みの短編描きさまの乙ひよりさまや倉田嘘さま、竹宮ジンさまやすこやかさまにも負けていないかと思います。

イラストのほうは悪くございません。
百合的には百合姫コミックスでございますので問題ございませんけれど、多少淡い感じがしないこともございません…そういうものもよきものでございますけれども。
ともあれ、これはよい作品…と、今回これと同時に購入しました百合姫コミックス、ここまでは大当たりの作品ばかりの気がいたします。
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