□死神アリス(1)
■いづみやおとはさま
○イラスト評価:★★★★☆(4.4)
○内容評価:★★★☆☆(3.4)
○百合度評価:★★★☆☆(3.4)
○総合評価:★★★☆☆(3.4)
こちらは過日『百合姫』などとともに購入をしましたもので、百合姫コミックスということもあり購入をしましたものとなります。
ということで、コミックスとしましては百合姫コミックスとなります。
内容としては、殺し屋な組織に所属して日々暗殺稼業に手を染める少女と、その少女に生命を狙われることになった少女のお話でございます。
主人公は生命を狙われる側の女の子で、香川真崎さんという某ボクサーみたいにどちらも名字に見えてしまう様なお名前をしておられます(何)
カバー下にあります登場人物紹介では学校では女子にもてる女の子らしく、確かに多少ボーイッシュな雰囲気があるでしょうか。
そんな真崎さんはある日女の子が人を殺している現場を目撃してしまい、それを目撃したために口封じのために殺されそうになるのですけれど、その様な中にあって真崎さんはその女の子があまりにきれいなために惹かれてしまうのでございます。
その暗殺者の女の子はひなげしさんとおっしゃって、カバー下の紹介では若干13歳らしいのですけれど、暗殺の腕は超一流というところでございましょうか…目撃者の真崎さんのことも殺そうとするのですけれど、全く危機感なく自分に興味を抱いてくる真崎さんに彼女もまた次第に惹かれる様になっていき、今の時点では一緒に暮らす様にまでなっていたりいたします。
真崎さんは危機的状況でも妙に冷静でしたり自ら危険に首を突っ込んだりとそこがおかしな感じでございますけれど、そこはきちんとカバー下の説明で触れられておりました…そのあたりの事情は次巻で語られる様子?
一方のひなげしさんはカバー下の説明によるとツンデレらしいです…普段は無表情で無感情でございますけれど、確かにその様な雰囲気もございます。
女の子が暗殺者な作品といいますと以前読みました『キルミーベイベー』が真っ先に思い浮かぶところでございますけれど、あちらは完全コメディ作品、こちらはシリアス系統の作品でございます。
コメディ作品では暗殺者もギャグになりますけれど、シリアス系統のこの作品では普通に人が殺されておりますし、また真崎さんもかなり痛い目にあったりいたします。
この巻の後半にカメリアさんという同じ暗殺組織に所属する、ひなげしさんを慕っているらしいやや病み気味に見える少女が出てくるのですけれど、その子が真崎さんを痛めつけるシーンは本当に痛々しく、思わず目を背けてしまうほど…性的に過激なシーンはございませんけれど、暴力的といいますか、出血量が多かったりやや残虐なシーンがございますので、注意が必要でございます。
残虐なシーンの多い作品といいますとまず以前読みました『断罪者』が思い浮かぶのでございますけれど、それよりは全然控えめではございます(ただ、やはり痛いと感じはしますけれど)
と、その『断罪者』の作者のいとうえいさまがこのコミックの巻末にコメントを寄せていらっしゃいました…しかもいづみやおとはさまのことを「妹分」と呼んでいらっしゃいましたし、いづみやさまはこのいとうえいさまの系統のかたとなるのでございましょうか(イラストの雰囲気が似ていると思っておりましたけれども…)
…以前読んでおります作品に寄せられましたコメントを見ますと、いづみやさまはあまり評判がよろしくない様に感じられてしまうのですけれども、このあたり、どうなのでございましょう…(私は指摘された作品を読んだことがありませんので何とも言えません…)
イラストのほうはかなりよきものかと思います。
百合的にはお互いに惹かれあっているご様子でございますけれど、まだまだこれから…先の展開に期待いたしましょう。
ともあれ、かなり痛々しい作品でそういう描写が苦手な私には多少つらいシーンもあるのでございますけれど、まだ大丈夫…現在連載されております『百合姫S』が廃刊となった後にこの作品がどうなるのかは不透明な部分がございますけれど、第2巻をお待ちしましょう。
ちなみに、私はこの作品のメインキャラお二人は結構好き…特にひなげしさんは私も参加しておりましてフィンさまがこちらにファンサイトを作ってくださっております『私立天姫学園』にいらっしゃりまた物語にもしました夏梛さんに似た雰囲気がございますから(何/でも麻美さんとの関係など、先日の日誌に書きました様に新装版のゲームが発売予定でまたもうOVAが出るはずの『その花びらにくちづけを あなたと恋人つなぎ』の玲緒さんと麻衣さんに近しいかも?)
…その学園のほう、最近はお世話になっていらっしゃるかたがたもお姿がなく、さみしゅうございます…特にあのかたはもうずいぶんお姿が見えませんし、とても心配でございますけれど、どうかご無事でいらしてくださいまし…。
廉価版『アオイシロ』のほうはコハクさんルートを終了…最後の百子さんの言う怪しい人はともかく、『アオイシロ』に秘められた歴史な要素を味わうにはこのルートが一番よろしい感じでございます。
確かに安徳帝には女性説がございますし…上杉謙信などの女性説よりは説得力のあるものかと思うのですけれど、いかがでございましょうか。
でも、このルートでも放置されたナミさんがその後どうなってしまったのか描かれませんでした…梢子さんは夏夜さんがやられてしまったことについて全くショックを受けておりませんでしたし…。
それはともかく、やはりこのルートでも根方宗次氏が最強なのでございました。
残りはナミさんルートとグランドルート…『GA』なゲームも購入予定ではございますけれど、のんびり進行いたしましょう。
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