2010年08月12日

死んじゃったけど恋してます

先日読みましたコミックの感想です。
最終巻でした
□HONEY CRUSH(2)
■椿あすさま
 ○イラスト評価:★★★★☆(3.5)
 ○内容評価:★★★☆☆(3.4)
 ○百合度評価:★★★★☆(4.0)
 ○総合評価:★★★★☆(3.5)

こちらは過日『百合姫』などとともに購入をしましたもので、過去に既刊を読んでおりますことから購入をしましたものとなります。
コミックスとしては百合姫コミックスとなります…こちらは廃刊が決まっております『百合姫S』にて連載されていた作品となります。
作者のかたは『百合姫S』や『comicリリィ』の表紙イラストを長らく描かれていたながらもなぜか最近のそれらの作品の表紙は別の人になってしまった、椿あすさまとなります。

内容としては、好きになってしまった女の人を尾行しているうちに交通事故にあって亡くなってしまい、けれどその想いのためにこの世に未練が残ってしまったためか幽霊となってしまった雨宮みつさんのお話となります。
と、説明がやはり以前読みました第1巻の感想と同じとなってしまいましたので登場人物の紹介は省略いたしますけれど、この説明ですとみつさんが主人公に見える…正確にはみつさんと恭子さんのお二人が主人公、でよろしいでしょう(むしろ後半は恭子さんが主人公扱いでございますし)
さて、第1巻ではまどかさんという彼氏持ちのかたを巡ってライバル関係でしたみつさんと恭子さんでございますけれど、第1巻で予想いたしました様に次第にみつさんと恭子さんカップリング、というお話となってまいりました。
まどかさんの出番も少なくなってきまして、第2巻ではまどかさんの彼氏の出番は1コマだけでした気もいたしますけれど、これはよきことでございます。

第2巻には様々な登場人物が現れては消えていきましたけれど、特筆すべきかたは架夜さんでございましょうか。
この架夜さんも幽霊なのでございますけれど、恭子さんに一目惚れをしてしまいみつさんや座敷童子の子に続いて恭子さんと一緒に暮らすことになります…そして架夜さんはずいぶん積極的なかたでございますのでみつさんはやきもちをやいてしまうのでございました。
架夜さんは最後はものすごくあっさりと消えてしまったキャラでございますけれど、お二人の関係を近づけたという意味では重要なキャラでございましたでしょうか…最後は本当にものすごくあっさりいなくなりましたけれど…。
他にも新キャラさんはいるのでございますけれど、紹介するほど出番があったわけではありませんのでよいでしょう…でも、はじめのお話で交通事故にあっていた女の子の恋が次の話で何気なく成就していたのはよろしゅうございました。

さて、このお話は恭子さんとみつさんが想いあう関係になりましたけれど、生者と幽霊の恋となってしまいました。
そして未練のなくなった幽霊は成仏してしまうということで、結末はみつさんが成仏して消滅して終了、というかたちとなってしまいました…はい、この作品はこの巻で最終巻でございました。
結末は悲恋そのものなのでございますけれど、明るい作風でございましたので切なさばかりを感じさせるというわけではなかったのは、まだよかったでしょうか。
…座敷童子さんが完全に背景になってしまっていたのが、少々残念でございました…とてもかわいらしい子でございますので…。

イラストのほうはなかなかよきものかと…第1巻の評価は過小評価の気がいたします。
百合的にも最終的には悲恋でしたもののなかなかよきものでしたかと思います。
ともあれ、この作品は第1巻の感想で結構ぼろぼろに書いておりましたけれど、まどかさん関係のお話が減ったこの巻は普通に悪くない作品となっており一安心でございました。
それだけに最終巻なのは、そして普通に成仏して終了なのは、さみしいところでございますけれども…。


また、同時にこちらも読みましたので…。
波乱の予感…?
□flower*flower(2)
■石見翔子さま
 ○イラスト評価:★★★★☆(3.5)
 ○内容評価:★★★☆☆(3.3)
 ○百合度評価:★★★☆☆(3.3)
 ○総合評価:★★★☆☆(3.4)

こちらも上の作品などと同時に購入をしましたもので、過去に既刊を読んでおりますので購入をしました作品となります。
ということでこちらもコミックスとしては百合姫コミックス…こちらもまた廃刊が決まっております『百合姫S』にて連載されていた作品となります。
作者のかたは以前読みました『かなめも』などと同じ石見翔子さまとなります。
…1日に2冊ずつ読んでいかないと、未読のコミックがたまっていくばかりでございます…今月も、これから購入予定の作品が少なからずございますし(何)

内容としては、なりゆきと勘違いで結婚をすることになってしまった二人のお姫さまのお話となります。
と、説明がやはり以前読みました第1巻の感想と同じとなってしまいましたので、登場人物の紹介などはそちらをお読みくださいまし。
第1巻は朱玲さんが実は女の子だったということがニナさんにばれてしまったところで終了していたのでございますけれど、その件はニナさんがお怒りになられたことはなられたもののそれほど大事にならなずに終わりました。
それどころか、ある日を境にしましてニナさんが妙に朱玲さんにやさしい態度になりまして…それに対して朱玲さんは喜ぶどころか、あまりの豹変振りにびくびくしてしまっております。
そういえば、第1巻の感想でニナさんについてはツンデレと紹介しましたけれど、朱玲さんはヘタレといってよいでしょう(実際、お酒に酔ったニナさんが朱玲さんをそう言っておりました)…ツンデレなかたとヘタレなかたのカップリングは意外とよく見かけますけれど、なかなかよきものでございます。

お話のほうはお二人がお忍びでお祭りへ出かけたりもするのでございますけれど、全般的にはシリアスなムードが漂ってまいりました。
ときどき垣間見えますニナさんの過去もそうでございますけれど、それ以上に色々な陰謀の影が見えてまいりまして…特に、朱玲さんの兄で女装男の蒼氏が何かを企んでいるのは確実でございますけれど、それが何かまではまだよく解りません。
波乱の予感をものすごく感じさせる展開でございますけれど、これは続刊を待ちましょう。

イラストのほうはなかなかよきものでございます…第1巻などの評価は過小評価の気がいたします。
百合的にはお二人の関係が徐々によくなってまいりました。
ともあれ、波乱の予感を十二分に感じさせる展開でございますけれど、ハッピーエンドになることを願って…と、あとがきにすでに次の巻が最終巻になると明記されておりました…。


先日の日誌で私が現在進行しております『Fate/EXTRA』が以前クリアしました作品と共通項がいくつかあると書きましたけれど、肝心なことを忘れておりました。
それは、主人公が男女選択式なこと…このテスタロッサでない『フェイト』を制作していらっしゃるメーカーはおそらく男主人公な作品しか出さない様な気がしておりましたのでこれまで有名ながら購入まではしなかったのでございますけれど、この作品はそういうことでしたので購入をしたのでございます。
…サーヴァントを護衛獣と捉えると、さらに共通項が増えるでしょうか(何)
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