2010年09月01日

夏祭りの喧騒。恋の、予感―。

先日読みましたコミックの感想です。
素晴らしい作品です
□ひらり、 ピュア百合アンソロジー(2)
■アンソロジー
 ○イラスト評価:★★★☆☆(3.0)
 ○内容評価:★★★★★(5.0)
 ○百合度評価:★★★★☆(3.8)
 ○総合評価:★★★★★(4.5)

こちらは先日『ソ・ラ・ノ・ヲ・ト』のDVDなどとともに購入をしましたもので、過去に既刊を読んでおりますこともあり購入をしましたものとなります。
コミックスとしましてはこれ以外には持っていないものとなるでしょうか。

内容としては、14人のかたの描く百合なアンソロジーコミックとなります。
この作品は以前第1巻が出ておりまして、今回はそれに続く第2巻…巻末には12月下旬に第3巻が出る予定と書かれておりましたし、最近は以前読みまして隔月刊化されました『つぼみ』をはじめ、以前読みました『百合少女』に以前読みました『ComicリリィPLUS』と続刊の出てくださる百合アンソロジーがたくさんあり、とてもよいことでございます。
こちらのアンソロジーは、参加していらっしゃるかたは、私の持っているコミックの作者さまでしたりとそうしたかたは以前読みました『まんがの作り方』の平尾アウリさまくらいしかいらっしゃらず、しかもその平尾さまはノベルの挿絵担当でしたりと、なかなかなじみのないかたが多いということになりますけれど、それは特に気にしなくてもよいことでございます。
…はい、こちらの作品はかなり珍しいことにノベルも収録されております…昨今では『百合姫』ですらノベル収録は稀になっておりますので、本当に珍しいことでございます。

お話たちのほうは、第1巻に続きまして全体的に淡い雰囲気の漂ったものとなっております。
14人も参加していらっしゃるということもあり、『つぼみ』には少し及ばないながらもなかなかに分厚いアンソロジーコミックとなっております。
同じ百合作品ではございますけれど、以前読みました『百合姫Wildrose』あたりとは対極に位置する、といったところでございましょうか…個人的には、この『ひらり、』の様な雰囲気のお話のほうが大好物でございます。
桑田乃梨子さまの『箱庭コスモス』あたりはかなり百合度の薄い作品となってはおりましたけれど、あれはあれで面白い…女の子同士の交流でございましたら、それほど直接的な描写を強くしなくても、やはりよいものはよいのでございます。
ちょっと、今回のこの『ひらり、』に収録されたお話たちは、どれもこれも本当に私の心の琴線に触れるよきお話ばかりで、ここまで大満足のうちに読了できました百合アンソロジーはそうそうございません…『百合少女』より上かもしれませんし、個人的には全く非の打ち所がございませんでした(個人的には男絡みのお話も今回は見当たらなかったので安心です)
本当にどのお話も大好きでお気に入りになってしまいましたので、特によかったものなんてちょっと選べません…ここまで全てのお話に大満足できるなんて、最近の『百合姫/百合姫S』及び各アンソロジーでもなかったことでございます。
それでもあえて特によかった作品を選ぶとしましたら、スカーレットベリ子さまの『マイン』か石堂くるみさまの『七海先輩とありさちゃん』かささだあすかさまの『ほんのともだち』か高嶋ひろみさまの『あさがおと加瀬さん。』か…やはりどれも素晴らしすぎて絞ることができません。
また、この『ひらり、』第2巻は「部活」が小特集とされておりまして、部活もののお話が結構ございました…また、百合の王道といえる学園ものなお話がほとんどでしたでしょうか(違うのはTONOさまの『ピンク・ラッシュ』くらい?)
その『ピンク・ラッシュ』は第1巻からお話が続いている、という意味でもちょっと異色…その他、登場キャラクターなどが第1巻と共通しているところがある作品としましては上で触れました『七海先輩とありさちゃん』などありますけれど、舞台が同じという程度でお話の内容としましては全く別物でございますし、全て読み切り作品と言ってよいでしょう。

イラストのほうはアンソロジーでございますので玉石混淆でございますけれど、悪くはございません。
百合的には告白さえないままに終わる作品もございましたりと直接的な描写となりますと、他の百合アンソロジーに較べますと一段下がるかもしれません…けれど、百合好きさんでしたら百合を十二分に感じられるものかと思います。
ともあれ、これは非常によき百合アンソロジーでございました…一言で言えば、素晴らしいです。
第1巻の評価が妙に低いのが気にかかりますけれど、私の見る目がなかっただけでございましょうか。
上で触れました様に第3巻が12月下旬に発売予定であり、小特集は「プレゼント」のこと…この良質な百合アンソロジーが長く続いてくださることを願いましょう(百合なアンソロジーといえば、上で触れました『ComicリリィPLUS』、第2巻に第3巻は8月下旬発売予定と書かれていた気がしたのでございますけれども、見当たらなかった様な…私の見落とし、でございましょうか…)
『百合少女』といい、こうした雰囲気のアンソロジーは大好き…以前の日誌で触れました『[es]』『百合天国』の様な古きよき(何)百合の雰囲気を持っておりまして、やはり個人的にはあまり過激にはしったりするものよりもこういう友情と恋の中間に位置する様な雰囲気のもののほうが大好きでございます。
特に、大変お世話になっております桜花さまやつばささまといいました、私と以前から接してくださっていらっしゃる大切なかたがたでございましたら絶対にお気に召すかと思いますので、是非是非お勧めしたいところでございます…けれど、最近、そのお二方と接する機会がなくなってきたのが、とてもさみしいところでございますけれども…。
つばささまは先週に私も参加しております、フィンさまがこちらにファンサイトを作ってくださっております『私立天姫学園』のほうでご無事なお姿を拝見できましたからよろしゅうございましたけれども、桜花さまは長い間お姿を見れておりません…。
やはりこの時期は学生さん以外は多忙で大変なのかと思いますし、さらに今年は非常に暑い日々が続き疲れが取れないのかもしれませんし、それとも…いえ、いずれにしましても、どうかご無理はなさらずご無事でいらして、そしてできましたらいずれお会いできますことを、切に願っております…。


『Fate/EXTRA』のほうはおそらくクリア一歩手前の状態ではありますけれど、何だかクリアするのがさみしくって、レベル上げをしております。
私はだいたいのRPGな作品では限界まで強くしてからクリアをしておりますので、今回もちょっと時間をかけて強くしていこうかなと思っております。
特に、レベルを上げることによって得られるスキルポイントを能力値に割り振ってサーヴァントを強化していくのでございますけれど、現在のところ筋力と防御の評価が「A+」にまでなっておりまして…この評価が最終的にはどこまで上がるのかも気になりますので、まずは筋力にポイントを集中して限界までいってみましょう。
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