□ふたりとふたり
■吉富昭仁さま
○イラスト評価:★★★★☆(3.5)
○内容評価:★★★☆☆(3.0)
○百合度評価:★★★★★(5.0)
○総合評価:★★★☆☆(3.3)
こちらは過日『百合姫S』などとともに購入をしましたもので、百合姫コミックスということで購入をしましたものとなります。
ということでコミックスとしましては百合姫コミックスとなりまして、こちらは廃刊となってしまった『百合姫S』に掲載された作品たちとなります。
作者のかたは以前読みました『しまいずむ』などを描かれました吉富昭仁さまとなります。
内容としては、4人の女のかたがたの四角関係を描いたもの、となるでしょうか。
登場人物としましては、まずは高校生でまた学生寮で同室の小夜子さんと亜由美さん…お二人は実はお互いのことを想っていたのでございますけれど、相手が女の子である自分を受け入れてくれるはずないと諦め、その気持ちは封印されてしまったのでございました。
そのお二人は両方とも年上の女のかたとお付き合いしていらっしゃり、それが恵子さんと麻美さんのお二人となります…ちなみに恵子さんと麻美さんのお二人も知り合いと呼ぶには深い関係なのでございます。
ある日、恵子さんと麻美さんはお互いの恋人を見せ合うことにしたのでございますけれど、それまで何も知らなかった小夜子さんと亜由美さんはそこでお互い相手が女の人と付き合っている、という事実をしってびっくり…上の事情がございましたから。
女の子同士でも受け入れてもらえる、ということを知った小夜子さんと亜由美さんはお互いの気持ちを抑えられず身体を重ねてしまうのですけれども、恵子さんと麻美さんはそんなお二人の変化に気づいて…。
そういえばやはり登場人物が4人な『しまいずむ』も姉二人が相手の妹のことを好きながら実は…という流れでございましたけれど、4人の複雑な関係が織り成す作品といってもこちらとあちらでは全く違っております。
『しまいずむ』はもう完全コメディ、おバカなギャグの世界でございますので非常に気楽に読めるものなのでございますけれど、こちらはほぼ完全にシリアスな雰囲気…あと『百合姫S』で連載されていた割には過激な描写が多めでございます。
普通でしたら恵子さんや麻美さんとの関係は破綻するところなのでございますけれど、お二人が選んだ道というのも普通ではなかなか考えられない道…4人で幸せになる、というのもありではございましょう。
ただ、ちょっとこの作品は私には合わなかったかな、と…いえ、独特な雰囲気や描写などが…。
イラストのほうはなかなかよきものかと思います。
百合的には問題ない作品でございますけれども…。
ともあれ、個人的な好みで言わせてもらいますと、上で言ってしまいました様に私にはやや合わない作品でございました…それでも、悪い作品ではないですけれども。
…どうでもよい話でございますけれども、作品全般で「寮」という漢字が吹き出しだけでなく看板も含め「僚」になってしまっていたのが気にかかってしまいました(何/帯では普通に「女子寮」になっておりましたのに…)
また、同時にこちらも読みましたので…。
□リリカルなのコマ 総集編(3)
■タマゴルビーさま
○イラスト評価:★★☆☆☆(2.0)
○内容評価:★★★★☆(3.5)
○百合度評価:★★★☆☆(3.3)
○総合評価:★★★☆☆(3.3)
こちらは過日『なのは』な同人誌とともに購入をしましたもので、過去に既刊を読んでおりますこともあり購入をしましたものとなります。
同人誌とともに購入をしましたことからも解ります様に、こちらはコミックサイズのものながら同人誌となっております。
内容としては、『なのは』の二次創作作品…このサークルさま【タマゴ屋】さまがご自身のサイトにて公開されている4コマを収録した同人誌の、さらに総集編となるみたいです。
と、説明が以前読みました第2巻の感想と同じとなってしまいましたけれども、今回もこれまでと同様、微笑ましい感じでの4コマが展開されております。
お話の時系列としましては、ときどき幼い頃のものも入りますけれど、だいたいは『StrikerS』終了後かつ以前読みました『ViVid』までは到達しないくらいのお話となっていたでしょうか…と、この作品は2008年に出ました同人誌の総集編みたいでございますので『ViVid』ネタがないのは当然なのでございますけれども。
そういえば第2巻の感想でスバルさんについて書いておりますけれど、こちらのスバルさんはもうティアナさんと一緒になった、と考えてよさそうでございます…一安心でございます。
あとはアギトさんとシグナムさんのカップリングが成立しているご様子…?
と、今回は『なのコマ』に加えて2006年に出されたらしい『フェイトのフ?』という作品も収録されております…こちらは4コマではございませんけれど、やはり微笑ましい、そしてよきお話となっておりました。
イラストのほうはかなりデフォルメされたものですけれど、これはあえてこう描いているものですしコメディですから問題ございません。
百合的にはなのはさんとフェイトさんのほか、スバティアカップリングなどもございますし、コメディ中心ながらそこそこは感じられた気がいたします。
ともあれ、こちらは微笑ましいよい二次創作作品でございます…単品の同人誌としての購入はいたしませんけれども、総集編が出ましたらまた購入をいたしましょう。
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