□ふおんコネクト!(4)
■ざらさま
○イラスト評価:★★★★☆(4.2)
○内容評価:★★★★☆(3.7)
○百合度評価:★★☆☆☆(2.4)
○総合評価:★★★★☆(3.5)
こちらは先日『ソ・ラ・ノ・ヲ・ト』のDVDなどとともに購入をしましたもので、過去に既刊を読んでおりますことから購入をしましたものとなります。
コミックスとしましてはおなじみとなっておりますまんがタイムきららコミックスとなります。
内容としては、とある高校に通う姉妹とその友人である不思議なちみっこの日常を描いた作品…と、なるでしょうか?
と、説明がやはり以前読みました第3巻の感想と同じとなってしまいましたので、主要登場人物の紹介などは省略いたします。
実は紹介していないサブキャラたちがたくさんいるのでございますけれども、私自身それらのかたがたの顔と名前と性格がいまいち把握しきれておりませんので、そちらは省略いたします…。
その第3巻の感想では一年がループしていると書いておりましたけれど、この第4巻では時が動きはじめまして、交流さんたちの受験話が徐々に増えてまいりまして、最後には卒業されるところまで描かれておりました。
そこに至るまでの、学園祭などの色々なイベントでのできごとなども、この巻で収録されております。
…と、交流さんやふおんさんが高校を卒業したということで、この作品はこの巻で最終回となっております。
今回妙に目につきましたのがガンダムネタ…特に『機動戦士Vガンダム』に関するネタでございました。
私は基本的に百合な作品しか手にしませんので本来でしたらガンダムなシリーズは手を出す機会がないのですけれども、とてもお世話になっております大切なかたの影響で一応無印からギンガナム御大将の登場するものまでは全て観ておりまして(それ以降の作品でしたらカスペン大佐がかっこいいものやラプラスの箱が云々というものも…)、『V』につきましても以前のいちごさんの集会で触れました様に一通り見ていたのでございました。
あのかたの影響を受けなければこのあたりのネタはさっぱり解らなかったのかと思いますし、あのかたに感謝…と、こうした感じでこの作品には色々な他作品のネタが散りばめられている様子でございますので、私の知らない作品のネタが他にも色々散りばめられているかもしれません。
この作品、第1巻のはじめの描写からふおんさんが何かものすごく特殊な人なのでは、という印象を受け続けておりましたけれど、結局最後まで普通…ではありませんけれど奇人の類で終わりました。
いえ、それでもやはりところどころに不思議な描写がございまして、今回カバー下にありましたあとがきによりますと色々裏設定があって作中に伏線も仕込んでいたとのことで、このあたりは想像に任せるそうでございます。
と、最後の最後の描きおろしでとんでもない設定が発覚したかたもいらっしゃいまして、それが主役の三姉妹の長女でございます夕さん…巻末の描きおろし作品が真実だといたしますと、彼女は以前読みました『ミカるんX』におけるミカさんの父親や寮長さんと同じ様な存在、つまりは不老不死を得た人ということになります(ちなみに、彼女たちの複雑な家族関係は無理に把握しなくても普通に読めますかと…)
…ともあれ一つ言えますことは、長い黒髪でスタイル抜群でさらに色々と超人じみている交流さんがやはり素敵なかた、ということでございます。
イラストのほうはよきものです…巻を読み進めるごとに上がっていっておりますけれど、この作品は人物の絵はもちろん、背景に関しては数ある4コマの中でも特にしっかりと描き込まれているかと思います(その分普通の4コマより読むのが疲れるかも…?)
百合的にはあまり感じられないかも…交流さんの通果さんや親しい方々へ対する情愛がほのかに感じられる程度かも?(変な男キャラなどは登場しませんので、ある程度安心して読める作品ではあります)
ともあれ、過去の感想では「私の持っているきららコミックスの中ではおそらくもっとも解りづらく、軽く読めない作品」なんて言っておりまして確かに無駄に複雑な設定や描写を入れている感がなきこともございませんけれども、読み続けておりますと面白い作品と確実に思えるものでございますし、なかなかよい作品でございます(ふおんさんの不思議さなどはあまり気にしないでよろしいかと…となると、軽く読み進めてもよさそうでございます)
…先日読みました、そして同時に購入いたしました『チェルシー』が最終巻を迎えましたのもさみしいですし、こちらもなかなか終わるには惜しい作品に感じられます(きらら系で4巻、というと結構続いた部類に入るわけですが…)けれど、高校を舞台にした作品でしたら卒業で切るのがベターかと思いますし、ループしないのでしたらこれでよかったのでしょう(以前読みました作品(not『まなつラビリンス』)の様にそこで切らずに大学へ進学後も描く作品も稀にございますけれど、何だかかえって惰性でだらだら続いている感ばかりが残りますから…)
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