□Anaheim Girl's Love Story アナハイムガールズラヴストーリー(完全版)
○イラスト評価:★★★☆☆(3.2)
○グラフィック評価:★★★☆☆(2.8)
○システム評価:★★★☆☆(3.0)
○内容評価:★★★★☆(3.7)
○音楽評価:★★★☆☆(3.0)
○声優評価:★★★☆☆(3.0)
○難易度:★★☆☆☆(2.0)
○百合度評価:★★★★★(5.0)
○付加要素(おまけなど):★★★☆☆(3.0)
○総合評価:★★★★☆(3.5)
こちらは過日色々な同人誌とともに購入をしておりますもので、「百合」と明記されておりましたことから購入をしましたものとなります。
同人誌とともに購入しております様に、こちらは同人ゲーム…去年の年末に行われました冬のイベントにて出たらしい作品となります。
なお、こちらの作品は年齢制限ありな作品となっておりますので、ご注意くださいまし。
内容としては、『ガンダム』シリーズの二次創作作品…さらにいいますと以前観ております『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』の二次創作作品、となるでしょうか。
舞台は宇宙世紀0083年、ちょうどその『0083』で描かれましたデラーズ・フリートの戦いの前後…その作品は花の名前をコードネームにしたガンダム3機の開発計画を描いたものでもあったのでございますけれども、このゲームでは4機めのガンダムとして、とってもお世話になっておりますあのかたのお話では設定はあったといいますガーベラと呼ばれた機体を開発する、アナハイム・エレクトロニクスの社員たちの姿を、百合な恋愛模様を織り交ぜながら描いております。

…左にいらっしゃる主人公の早乙女リンネさん、右にいらっしゃるソフィさんのお二人がお話のメインとなるかたとなります。
リンネさんは日本出身のかたで、やや天然でドジな気配のある、そして作中では一番胸の大きな、基本的にほわほわした雰囲気ながらモビルスーツのことになると熱くなる様なアナハイムの新入社員となります。
彼女は本当にモビルスーツのことが大好きでございまして、入社以前にもジュニアモビルスーツの大会で輝かしい成績を収めてきたといいます…逆にそれ以外のことに関しては特に気を払ってこなかったのでございますけれども、夢の職場へ就職できたのとほぼどうじにはじめての恋に落ちます(夢をずっと追い求めていた恋に興味のないかたが夢の仕事に就けたと同時に恋に落ちる、という展開は私の物語の麻美さんに似ている…/何)
そのお相手が職場で同じチームを組むことになりました先輩のソフィさん…口数の少ない、かっこいいタイプの女のかたでございます。
お二人は一緒にいるうちに徐々に惹かれ合っていきまして、リンネさんが「お姉さま」と呼ぶまでの間柄になります…中盤まではお二人が頑張ってガーベラを開発していきながらラブラブ過ごすお話になっております。
…過激な、年齢あり要素なシーンはその中盤まで…過激な描写としましては以前最新作をしております『その花びらにくちづけを』シリーズと同じくらいかやや控えめといったところなのでございますけれども、このゲームはストーリーもしっかりしておりましたし全年齢対象にしても何ら問題なかったのでは、と思えるのでございました(何)
ともあれラブラブなお二人ではあったのですけれど、ある事件をきっかけにして関係が急速に遠ざかることになります。
それが、ガーベラをジオン残党軍、つまりデラーズ・フリートへ引き渡すことになる一件…『0083』本編の後半であのシーマ・ガラハウの乗っていたガーベラ・テトラという機体にされて引き渡されてしまったのです。
その件に元ジオン系技術者であったソフィさんも深く関わっていたということもあり、リンネさんは深く傷つき、お二人はここで一度破局を迎えることになってしまわれます…。
ここからの展開はずっとシリアスで重いもの続きでリンネさんも私も気が滅入ったりもしてしまいましたけれども、結末は3つございました。
1つは、リンネさんが選抜メンバーに抜擢されジュピトリスに乗り木星へ旅立つルート…こちらではソフィさんと和解するものの、ソフィさんはリンネさんが木星から帰ってくるのを待つ、ということになります(ジュピトリス、それに木星というと以前いちごさんの集会で触れた『クロスボーン』を思い出して嫌な予感がするのですけれども、木星帝国が跋扈したのはこれより何十年後ものことですからきっと大丈夫でしょう…他の結末では、リンネさんの代わりに木星へ行った人が無事に帰ってきておりましたし)
2つめは、デラーズ紛争後に結成されたティターンズという組織とジオン残党との抗争にリンネさんが巻き込まれてしまい、ソフィさんが救いにくるもののソフィさんは生命を落としてしまう、というもの…こちらの結末は別の人と浮気もしてしまいますし、明らかなバッドエンドでございましょう…。
最後はガーベラをジオン残党へ引き渡した嫌疑でティターンズに捕まりジャブローへ移送されることになってしまったソフィさんを、何とリンネさんがガンダム(あのアムロさんの乗っていたもの…復元されてアナハイムの格納庫に保管されていたのです)に乗ってたすけに行く、というもの…お二人は見事再び結ばれるのですけれど、ガンダムも撃破されお二人はその後行方不明になってしまう、というもの…。
一見しますと1つめの木星行きエンディングが一応のハッピーエンドに見えるのですけれども(かなり前向きな終わりかたでございましたし)、トゥルーエンドは最後のものとなっております…ちょっと、個人的にはあまりすっきりしないものなのでございますけれども…(見たときバッドエンド突入かと思ってしまいましたし…)
ちなみに、1周めはどうやってもトゥルーエンドには到達できません…木星へ行くかどうかの選択肢があるのですけれども、1周めではどちらを選んでも木星行きとなるのです(その後おまけなど色々見た後にその選択肢をもう一度やってみますと、3つめの結末へのルートが現れたのです)
キャラクターについて、メインはそのリンネさんとソフィさんのお二人なのですけれども、他にも登場人物が3人+1機登場いたします。
リンネさんと同じく新入社員でとても子供っぽい雰囲気ながらコンピュータ関係が天才的な美朱蘭さん、その美朱蘭さんと同じチームで高飛車なお嬢さまタイプのマリオンさん、美朱蘭さんの作ったハロタイプのユニットのハロン、それに皆さんの務める職場の課長さんでございます(フィフティファイブ、って本名なのでしょうか…/何)
基本的に皆さん職場の同僚であり友人、ライバル、といった関係(美朱蘭さんとマリオンさんのお二人も「お姉さま」な関係…/何)…途中マリオンさんと浮気をする選択もございますけれど、そちらに流れますと上で触れました2つめの結末となってしまいます…。
…でも、マリオンさんはなかなかよいキャラでございます…当初はかなり嫌な人なのでございますけれども…。
ストーリーは上でも触れました様に、後半を中心に基本的にはシリアスなのでございますけれども、ストーリーを進めていきますとおまけの「OLトーク」が解禁されていきまして、10個あるこれで皆さんの微笑ましい日常風景を見ることができます(『その花』といい、やはりこうした微笑ましいシーンのほうが重い雰囲気より好き…)…トゥルーエンドを観ますと声優さんによるフリートークも解禁されます。
また、この作品は私が感じる限りではかなり『0083』に忠実にガンダム試作4号機・ガーベラを開発している様に見えまして、二次創作ながら実際にこんなことがあったのかも、と思えるものとなっておりました(リンネさんがガンダムで出撃、はやや苦しいかもですけれど…)
途中、アナハイムに搬入されたガンダム1号機の修理の手伝いにリンネさんが借り出されそこでニナさんに会った、とかいうお話もございましたし、他にもシーマさんと裏取引をしておりましたオサリバン氏の名が出てまいりましたりと、『0083』を観ていれば色々と面白いシーンもございましたし、『0083』をご存知のかたでしたらより楽しめる感じとなっていたかなと思います。
…非常にどうでもよいことなのでございますけれども、リンネさんの幼少の頃のエピソードに出てきた男子3人の名字が真田と直江に伊達…何かが思い浮かびそうでございます(何)
イラストはなかなか悪くないものかと思います。
グラフィックに関しては、背景は基本的にラフ画程度のものとなっておりますので何とも…モビルスーツはなかなかよろしい感じでございます。
システム面はセーブ&ロード、オートモードにスキップとノベルゲームでの必要最低限のものに加え、右クリックで色々詳細設定や既読文章ジャンプなどもできます。
内容のほうはストーリー重視でよろしゅうございました…後半ややつらくなってまいりますけれど、原作を重視しますとどうしてもガーベラ・テトラの件は避けられませんものね…。
一部誤字や文章と声が合っていないところがございましたけれども、同人ゲームでございますので気にしないことにいたしましょう。
音楽、声優さんともに特に違和感などなく悪くなかったかと思います。
難易度はまともな選択肢を選んでいれば何ら問題ないのですけれど、1周めではどうやってもトゥルーエンドへはたどり着けないのでそこは注意が必要です(解禁条件はよく解りません…)
百合的には何ら言うことはございません…こういうオフィスを舞台にした百合ゲームなんて、はじめて手にしたかと思います(『あまとろちゅ』も職場を舞台にしている、ですか?/何)
付加要素はおまけシナリオが微笑ましいものでございました。
ともあれ、私があのかたの影響もあり『ガンダム』シリーズに興味があることもありまして、百合要素についてだけでなくストーリーのほうも楽しめた、なかなか面白い作品でございました(全年齢にしてもよかった気もしますけれど…)
最近は『その花』シリーズ以外に百合なゲームがあまり見受けられず、その中にあって出てくださった百合な同人ゲームでございましたので百合要素だけでも十分楽しめるものかとは思いますけれど、やはり『0083』の知識があればより、といったところもございますし、この作品を根幹のストーリーも含め楽しめましたのは色々興味を持たせてくださいましたあのかたのおかげ、でもあるかもしれません…そうでなければ興味のないジャンルの二次創作作品、ということで購入をしていなかった可能性も十分ございますし、ありがとうございます。
【(更新終了)百合(かも?)作品感想の最新記事】
ソロモンよ私は帰ってきたぁぁ!(何)
因みに…私のブログタイトルの元ネタだったりします?
うゅうゅ…例の作品をクリアなされたみたいで♪
なかなかシリアスな作品みたいで…
しかも、ちゃんとガンダムしてる?(意味不明)
EDも同人作品にしては種類があるみたいで、今から楽しみですん♪(何)
ティターンズについては、Zガンダムを見る事をオススメします♪
出来れば劇場版では無くオリジナルの方を…(何)
うにゅにゅ、でわわふ♪
シャッス!です♪
はわわ、そう言われますと、確かにお姉さまのブログのタイトルは…ようやく気づきました♪
はい、こちらの作品は後半がかなりシリアスになっていたかと思います…けれど、微笑ましい番外編がございますので…♪
年齢制限ありな作品は過激さ先行なものが多そうで不安でしたけれど、こちらは本当にストーリーのほうがしっかりしておりましたので…♪
はわわ、どうやら購入されたみたいで…トゥルーエンドへは1周めではどうやっても行けませんので、ご注意くださいまし…!
ふむふむです、そういえば『0083』から『逆襲のシャア』の間にある作品はまだ観れておりませんの…『Z』と『ZZ』でございましたっけ?
はわわ、劇場版のほうは内容が悪いのでしょうか…?