□Wildrose Re:mix disc-A
■アンソロジー
○イラスト評価:★★★☆☆(3.3)
○内容評価:★★★☆☆(3.0)
○百合度評価:★★★★★(5.0)
○総合評価:★★★☆☆(3.3)
こちらは過日色々なコミックとともに購入をしましたもので、百合が確実なものということもあり購入をしましたものとなります。
コミックスとしましては百合姫コミックスとなっております。
内容としては、14人のかたによる百合な読み切り作品を収録いたしましたアンソロジーとなっております。
それらの作品は全て、以前読みました様に第6巻まで出ております『百合姫Wildrose』というアンソロジーに収録されていた作品たちでございまして、こちらは表紙にも書かれております様にそこから読み切り作品を集めた総集編ということになっております。
どうしてここへきて総集編を出してきたかといいますと、『百合姫』新装にあたり『百合姫Wildrose』のほうもタイトルを変更して新装するそうで、『百合姫Wildrose』というタイトルでは第6巻で一区切りついたから、ということでございましょう。
この巻に収録された作品で私がコミックを持っているかたとしましては、作品の収録順に以前読んでおります『妄想HONEY』の三国ハヂメさま、以前読んでおります『死神アリス』のいづみやおとはさま、以前読みました『クイーンズブレイド -Hide&Seek-』の南崎いくさま、以前読みました『レンアイ女子課』の森島明子さま、以前読みました『sweet guilty love bites』の天野しゅにんたさま、以前読みました『フィダンツァートのためいき』の田中琳さま、以前読みました『Raubritter*』の再田ニカさま、以前読みました『キミ恋リミット』の百乃モトさまがいらっしゃり、やはり過去に百合姫コミックスで読んでいるかたが多くいらっしゃいました。
お話たちのほうはもちろん百合なアンソロジーでございますので百合がメインでございますけれど、この『百合姫Wildrose』というアンソロジーは同時に過激さが売りでございますので、いずれも過激な描写の入った作品となっております。
個人的にはあまり過激な描写は好きではないのでございますけれど、最近出ております他の百合なアンソロジーたち、例えば以前読みました『ひらり、』や以前読みました『百合少女』といったピュアと表現できる作品たちとの差別化を図るという意味で、こうした過激さの強いアンソロジーがあってもよろしいかと思います(私は過激さより別のものを重視しておりますので『ひらり、』『百合少女』のほうが好き…と、このあたりは完全に好みの問題でございます)
なんて、この様な書きかたをしてしまいますと『百合姫Wildrose』がまるで過激要素しかない様に聞こえてしまいますけれどその様なことはなくって、過激さも入っているもののストーリーもしっかりした作品もございます(ほぼ過激さだけ、という作品も中にはございますけれども、そこはアンソロジーでございますから…)
その過激さも作品によって色々でございまして、以前新作をいたしました『その花びらにくちづけを』シリーズほどの、年齢制限をつけるべきでしょうと思えてしまうほどの描写のものから、それほどでもなくさらにそうした描写が1ページ程度しかないものまでございます。
ただ、さすがに総集編に収録された作品たちでございますから、ほとんどの作品がなかなかよきものに感じられました(上で触れました様に作者さまも揃っておりますし…)
イラストのほうはアンソロジーですので玉石混淆ですけれども、平均すると悪くない水準にはあったかと思います。
百合的には百合なアンソロジーでございますので何ら問題ございません…過激さ先行でございますし…。
と、ここまで長々と感想を書いて何なのでございますけれど、最後に重要なことを書いておかなければなりません。
今回の作品の内容評価は、あくまで収録された個々の作品に対する評価でございまして、この『Wildrose Re:mix』という本自体の存在価値はどの程度あるのかと言われると、やや首を傾げざるを得ないのが正直な感想でございます…いえ、この作品に収録されました作品は全て過去の『百合姫Wildrose』に収録されているもので新作は何も収録されておりませんから、『百合姫Wildrose』を全巻持っている人(私を含め…)にとっては必要性がないのでございました…。
ですので、過去の『百合姫Wildrose』を持っていないかたは購入してもよろしいかとは思いますけれど、そうでなければ無理をして購入をするほどのものではないかと…。
また、同時にこちらも読みましたので…。
□Wildrose Re:mix disc-B
■アンソロジー
○イラスト評価:★★★☆☆(3.3)
○内容評価:★★★☆☆(3.0)
○百合度評価:★★★★★(5.0)
○総合評価:★★★☆☆(3.3)
こちらは過日『百合姫』などとともに購入をしましたもので、百合が確実なこともございまして購入をしましたものとなります。
コミックスとしましては上の作品と同じものとなっております。
内容としては、12人のかたによる百合な読み切り作品を収録いたしましたアンソロジーとなっております。
と、タイトルからも解ります様に、こちらは上で触れました作品の下巻といった扱いのものとなりまして、内容のほうも上の作品同様に過去の『百合姫Wildrose』からいくつかの作品を再録しました総集編となっております。
この巻に収録された作品で私がコミックを持っているかたでございますけれども、だいたい上の作品にもいらしたかたたちばかりでしたかも…上の作品にいらっしゃらなかったかたをあげますと、購入時期が古すぎるためか感想の残っておりませんコミカライズ版『シムーン』を描かれた速瀬羽柴さまくらいしかいらっしゃいませんでした。
お話のほうたちも上の作品と同様、過激さの多大に含まれた百合短編たちとなっております。
イラストのほうはアンソロジーですので玉石混淆ですけれども、平均すると悪くない水準にはあったかと思います。
百合的には百合なアンソロジーでございますので何ら問題ございません…過激さ先行でございますし…。
ともあれ、今回の2冊はいずれも『百合姫Wildrose』の過去作品の再録のみでございまして、新規描きおろしなどもなくって、過去の『百合姫Wildrose』を持っていないかたにとっては購入してもよろしいかもしれませんけれども、持っている場合はそう無理をして購入する必要のない作品かもしれません。
『百合姫Wildrose』は雑誌ではなくアンソロジーコミックでございまして、それにそう巻数の出ている作品というわけでもなくって(全6巻です)、その収録作品をわざわざこうして集めた総集編を作成した意図は、一区切りつけようという意味以上のものがあるのか、いまいちよく解りません…同じくアンソロジーコミックで以前読んでおります『つぼみ』が以前読んでおります『この靴しりませんか?』などの様につぼみコミックスを出しておりますけれども、こちらは『百合姫』同様に隔月刊の作品となっていて連載作品も多い、もう雑誌みたいなものでございますからまだ解るのでございますけれども…。
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