2011年02月16日

少女+からめ手=白の聖域

先日読みましたコミックの感想です。
安定している?
□つぼみ(10)
■アンソロジー
 ○イラスト評価:★★★★☆(3.5)
 ○内容評価:★★★★★(4.6)
 ○百合度評価:★★★★☆(4.0)
 ○総合評価:★★★★☆(4.2)

こちらは先日色々なコミックとともに購入をしましたもので、過去に既刊を読んでおりますこともあり購入をしましたものとなります。
コミックスとしましてはおなじみなまんがタイムきららコミックスではあるのですけれど、こちらは「GLシリーズ」という独立したものとなっており、普通のきらら系についている通しナンバーもついておりません(『つぼみ』収録の作品がコミックになると「GLシリーズ」ではなく「つぼみシリーズ」になるのはやや不思議なところ…なんて毎回同じことを疑問に思ってしまうのでございました)

内容としては、以前読みました第9巻までの既刊同様に百合onlyなアンソロジーコミックとなっていて、相変わらず雑誌並みの分厚さと参加作家さまを誇っております。
刊行も隔月刊行になっておりますし、連載作品が2/3程度を占めていることもありましたりと、この作品はアンソロジーではなく『百合姫』みたいに雑誌扱いにした紹介にしようかなと毎回考えてしまうのでございますけれども、でも一応コミックとして出ておりますので今回もこうしてコミックとしての紹介にいたしました(何)

参加されていらっしゃる作家さまで私がコミックを持っていらっしゃるかたといたしましては、今回の掲載順に以前読みました『星川銀座四丁目』の玄鉄絢さま、以前読みました『GIRL FRIENDS』の森永みるくさま、以前読みました『それが君になる』の袴田めらさま、以前読みました『ひみつ。』の大朋めがねさま、作品が古くて感想が残っていないものの読んでおります『voiceful』のナヲコさま、以前読みました『ふたりとふたり』の吉富昭仁さまがいらっしゃいました。
このうち袴田めらさまにつきましては過去にきららコミックスで出ております、そして私も持っておりますもののやはり古すぎて感想の残っていない『最後の制服』という作品が4月に新装版が出るらしく、今回収録の作品もその『最後の制服』の番外編となっておりました。
4月に出ますきららコミックスのつぼみシリーズとしましては、それ以外に藤が丘ユミチさまの『エンドレスルーム』があるみたいでございました(…『最後の制服』はつぼみシリーズになる、のでございますよね?)

お話たちのほうは、相変わらず連載作品が多く…個人的に一番好きな連載作品は上で触れました『星川銀座四丁目』でございまして、今回は引き続きお二人の過去編が結末まで描かれましたのと、もう1つ、先生がお風邪を引かれた日のお話がございました…どちらもよきものでございました。
森永みるくさまの『ひみつのレシピ』も微笑ましくよろしい感じでございまして、コダマナオコさまの『レンアイマンガ』も前巻ではどうなってしまうのかと不安でございましたけれども何とかよい方向へ進んでいるみたいで一安心でございます…。
あとは鈴薗カリオさまの『花と星』がなかなか面白くって好きなのでございますけれどもどうなってしまわれるのか気になる続きでしたり、吉富昭仁さまの『しまいずむ』は今回はじめて妹さんたちの出番がなくかつ他の人が登場いたしましたけれど相変わらずのおバカな感じでございました。
この様な感じで連載作品は安定した面白さでございましたけれども、個人的にはむしろ読み切り作品たちのほうがより面白かったかもしれません。
たいしょう田中さまの『あずきとくるみ』にやとさきはるさまの『センチ・28cm』は身長に差のあるお二人を微笑ましい感じで描いていてよきものでございましたし、縞野やえさまの『あなたのもの』もやはり微笑ましいお二人で好きでございましたし、同じく縞野やえさまの『ガールは待ったなし』はおバカな感じで面白かったです(縞野さまは2作品掲載でございましたか…どちらも好きでございます)
…今回同時にコミックが発売しました『タンデムLOVER』はなくなってしまいました…そういえばあのコミックにナンバリングは振られておりませんでしたし、終わってしまったのかもしれません。

イラストはアンソロジーでございますので玉石混淆でございますけれど、全体的になかなかよろしかったかと思います。
百合的には百合なアンソロジーでございますので問題ございません。
ということで、『つぼみ』ももう第10巻ということで、どの作品も安定した面白さを誇っていて安心して読めるものであったかと思います。
このまま偶数月は『つぼみ』、奇数月は『百合姫』と、最悪他に何もなくても月に1回は百合々々なコミックが楽しめるという体制が、この先も続いてくださればとても幸いなことでございます…このまま無事に冊数を重ねてくださることを願ってやみません。
…ちなみに今日の日誌のタイトルはやはり帯からでございまして、ああ書きまして「みないで はこにわ、おさないかくれが。」と読みます。
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